より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

今こそ解釈改憲閣議決定阻止の意思表示を!

2014-06-27 19:31:26 | より良き我国のために

 安倍政権は来週早々にも憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認のための閣議決定をするつもりのようです。

 先ごろ成立した憲法改正国民投票法に則って正攻法で訴えても、国民の賛成多数を得られないと判断したからです。そして急ぐ理由は年末に予定されている日米ガイドラインに間に合わせたいのでしょう。但しラッセル米国務次官補は16日「急ぐ必要はない」と言っています。

 しかしこれは戦後長きに亘って我が国に定着してきた憲法の平和主義という柱を跡形もなく葬り去るに等しい暴挙です。安倍首相と同意見の「お友達」ばかりで構成された私的諮問機関である安保法制懇の答申をもとに、ほとんどが腹心の部下達で構成された閣議での解釈変更をしようとしているのです。

 そもそも彼らは立憲主義の何たるかを分かっていない節があります。憲法とは国の行動を制限するために国民が定めて国に指示したものです。従って例え解釈変更といえども、国民の承諾を得ずに実施できるはずもありません。民主主義とは「手続き」であり、手間のかかるものです。いま彼らのしようとしていることは日本の民主主義を泥まみれにする行為以外のなにものでもありません。そしてこれにはオバマ大統領を始めとして世界中の世論が憂いを抱いてもいます。

 いまこそ我々は国民の名において安倍政権の暴挙を阻止しなければなりません。

 この意見に賛成の皆さん、あと数日とあまり時間が残されていませんが、憲法解釈変更による集団的自衛権行使容認のための閣議決定を阻止するために立ち上がってください。

1.          閣僚、国会議員、首長、地方議員に直接意見が届けられる人は是非とも意思表示をお願いします。閣議決定を阻止して欲しいと。さもないと次の選挙で投票しないと。

2.          国会周辺並びに各道府県庁周辺などに集まれる人は是非ご足労いただき、そこで閣議決定阻止のためのデモンストレーションに参加してください。

3.          この意見に賛成の国民の皆さん全員にお願いします。電話、メール、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどあらゆる手段を駆使して閣議決定阻止のために立ち上がってください。

そして大きな国民運動を繰り広げましょう。60年安保以来久しく国民運動らしきものを経験していない我々ですが、今回はしなければなりません。今はそれほど重要な節目なのです。もしもこのまま私たちが座視してしまうなら、やがて子供や孫たちに問われる日が来ることでしょう。「何故あの時、阻止しなかったのか」と。かつて私たちが「先の大戦への参戦をどうして止められなかったのか」と父母や祖父母に問うたように。

「安らかに眠ってください過ちは繰り返しませぬから」は広島の原爆死没者慰霊碑に刻まれた言葉です。そして心の奥に残っているこんな歌もあります「戦争は命かけても阻むべし父母翁牢に満とも」八坂スミさん作


公明党の皆さんへ

2014-06-09 22:14:20 | より良き我国のために

 貴党が自民党と連立を組んで15年になりますね。その自民党は立党当初から党是として自主憲法制定を謳い、最近の草案では天皇の元首化、国防軍の明文化、基本的人権の制限、国民主権の制限などを目指している政党です。そんな自民党と中道・平和主義を標榜する貴党とはいわば水と油の間柄で、その2党が連立を組んだことに当初から違和感を禁じえませんでした。

然るに今の自民党は特定秘密保護法強行採決を始め、国家安全保障会議を立ち上げ、武器禁輸三原則を緩和し、そして集団的自衛権容認の閣議決定を強引に目指しており、近年まれにみる反平和主義的な政権です。更にかつて占領・侵略した近隣国の傷口に塩を刷り込むような言動を繰り返し、それがため反発を受けて首脳会談もできず、米国をはじめとする世界各国の顰蹙を買って膨大な国益を失っています。もはや貴党がこれ以上連立を続けることは国民にとって弊害の方が多いのではないでしょうか。貴党の選挙協力によって自民党議員を増やしてしまうこともまたマイナス要因だと思います。

 自民党はもし、解釈改憲によって集団的自衛権が容認されたら、朝鮮半島や中東などでの有事の際にも武力を使って日本人の命を守ることができると言っています。しかしこれはまやかしです。例え日本側が後方支援のつもりであっても、敵対勢力側から見れば兵站の一部であり、真っ先に攻撃される危険性があります。かくして国内の米軍施設はおろか、自衛隊施設、原発施設に至るまで叩かれる危険性が出てきます。その被害たるや想像に絶するものになることでしょう。

 それだけではありません。これまで日本人は世界中のどこに居てもかなり安全でした。それは日本がこの約70年間、武力で外国人の命を奪う事が無かったからです。しかし集団的自衛権行使を認めた途端、世界は我が国を米国の手先と見做すでしょう。米国人がそうであるように、日本人は国内を含め、世界中のどこに居ても常にテロの危険性に怯えざるを得なくなります。「日本人の命を守る」どころか「日本人の命を危うくする」公算の方がはるかに大きいのです。

 公明党の皆さん、是非ここで集団的自衛権容認の閣議決定を阻止してください。今回の解釈改憲はもう解釈のレベルを超えて白を黒と言いくるめるに等しい所業です。もう9条の精神は片鱗すら無くなります。正式な憲法改正以外ではできる筈もない変更です。もしこれを許したら我が国の民主主義と立憲主義は地に落ちることでしょう。

いま自民党は貴党の賛同を得るために、これをできるだけ小さく見せています。しかしたとえ小さな穴でも開いてしまえばあとはこれを大きく育てていくつもりでしょう。また一旦集団的自衛権を行使して開戦してしまった後では、ほとんどの制限は有名無実になってしまう危険性は高いです。

貴党が閣議決定を阻止した暁には多分連立解消となることでしょう。そして自民党は石原新党を含む新たな連立政権を構築してでも閣議決定を成し遂げるかもしれません。しかし道義的に中道・平和主義の貴党を失う痛手は計り知れないものがあります。ましてや今まで貴党の集票力に頼ってきた選挙において、ダメージはより大きいはずです。

 公明党の皆さん、自民党との連立を解消した上で政界再編を目指してください。結集の旗印は「真の平和主義」です。軍備競争を煽って中韓両国との和解が望めない今の自民党に代わり、現在の憲法解釈を守って両国とも仲良くやっていける政権を目指すべきです。そして昨年来の特定秘密保護法、国家安全保障会議立ち上げ、武器禁輸三原則の緩和、集団的自衛権行使容認、更には原発位置づけのベースロード化、原発輸出方針等を全てゼロベースで見直して下さい。

 世界中の領土問題を含むすべての紛争を武力でなく、対話で解決することは可能です。更に貧困と差別を解消していくことで紛争の種さえ摘み取ることも可能です。これがガルトゥング等によって前世期に定義され確立された本来の「積極的平和主義」です。

一方自民党の「積極的平和主義」は偽物です。圧倒的な武力によって他を押さえつけるか、武力の均衡によって辛うじて保たれる平和です。ガルトゥング等が定義した「消極的平和主義」に近いものです。そしてこれが今日現在までの人類の歴史の中でいかに悲惨な結果をもたらしてきたかは明らかです。とりわけ我々日本人は先の大戦で近隣諸国に与えた危害の大きさを忘れてはなりません。今の自民党はこの歴史に学ぼうとしない人たちが大勢を占めているのです。

先日富士山頂付近の県境が決まっていないことが報道されましたね。しかし山頂の帰属を争って山梨県と静岡県が戦争することはあり得ません。国内のことなので当然です。また独仏国境のアルザス・ロレーヌ地方といえばかつて幾度となく国境紛争で帰属が変わったことで有名です。しかしEUという国家連合が成立していく中で国境紛争もなくなりました。当然のことながら我ら人類にとって、その次のステップは地球規模の連合です。EUよりも更に多様で規模が大きい分、EU以上に多難ではありますが、人類はこれを成し遂げる力を持っています。手始めは国連の改組・民主化です。国連軍が組織され、各国軍が武装解除されていけば、そこに費やされていた莫大な富が貧困と格差の解消に回ります。東・南シナ海を含む全ての国境紛争も対話の中で決まっていくことでしょう。或は富士山頂の様に敢えて境を決めずとも済むようになるかも知れません。

そこに至るまでの間の安全保障ですが、近隣諸国が「痛い」と言う限りは謝り続けなければなりません。首脳クラスの靖国神社参拝も金輪際やめる必要があります。尖閣諸島をめぐる中国との争いは、彼らが言うように暴走老人を自認する元都知事が暴走して我が国が先に動いた結果であり、元通りに棚上げする覚悟も必要です。そうすれば海上保安庁の手に余るような衝突は避けられることでしょう。

私は世界連邦主義者なのでこの地球規模の統合を「世界連邦」と呼びますが、日本国憲法の中でも9条に代表される平和条項は世界連邦実現のための松明だと思っています。決してこれを破棄することなく「真の世界平和」実現のために掲げ続けていくべきだと考えているのです。貴党の皆さんにもこれに賛同していただければ幸いです。