より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

地球環境問題と国連改革

2023-09-26 16:48:29 | より良き世界のために

 この夏は国内各地で「観測史上最高」の暑さを記録しました。また線状降水帯による豪雨災害も西日本を中心に何回も発生しています。一方ハワイのマウイ島では大規模な山火事が発生し、甚大な被害をもたらしました。そして更にはリビア東部で大洪水により1万人を超える行方不明者が出ています。

 地球温暖化が叫ばれるようになって久しいですが、これまではどこか半信半疑でした。トランプ前米国大統領の様にいまだに「デマだ!」と言う人もいますが、もう疑う余地は無いでしょう。全世界で知恵と資金を出し合い、「産業革命前からの温度上昇1.5℃以下に抑える」ために全力で取り組まねばなりません。

 地球温暖化の最も直接的な影響を受けているのが南太平洋に浮かぶツバルなどの島国です。最高海抜4.6mのこの国ではすでに沈みかかっており、国民のニュージーランドへの移住が始まっています。

 地球環境問題の中には「マイクロプラスチック問題」もあります。やがて海水に含まれるマイクロプラスチックの全重量が、海の生物全体の重量を上回ると言われています。これを魚が飲み込み、その魚を食べた人間の体内に蓄積して災いをもたらします。これもゾッとする話です。

 我が国は先月から福島第一原発事故で発生した核汚染水の「処理水」を薄めて太平洋に流し始めました。一方現在稼働中の世界中の原発も福島第一原発の「処理水」以上の核物質を大気中や水中に放出しています。更に使用済み核燃料等の核汚染物質の保管には10万年という時間が必要で、それだけ我々の子々孫々に危険負担をかけることになります。これら原発リスクの扱いを世界中の国ごとに任せていて良いものでしょうか。

 さて皆さん、今の国連はこれら地球環境問題に効果的な対処が出来ているでしょうか。残念ながら「否」です。それは今の国連が世界192か国・地域で構成されるサロンでしかないからです。国連総会での決議は出来ますが、強制力は有りません。安全保障理事会は国連組織の中で唯一強制力のある決議ができますが、ここで地球環境問題を議論することは2年程前にロシアの拒否権と中国の棄権で葬られています。

 サロンとはメンバー有志が資金を出し合い、緩やかに運営する組織で、今の国連はそれにあたります。これでは地球環境問題の解決は予定通り進まず、ついに時間切れとなりかねません。そこで提案です。国連を「一つの国家」の形に近づけるべきではないでしょうか。仮にこれを「世界連邦」と呼びましょう。民主主義に則って世界連邦には議会と政府及び裁判所を置き、三権分立で互いにけん制させます。世界中の国と地域から一定の基準に基づいた税金を徴収し、運営資金とします。議会では戦争、武力紛争は勿論、地球環境問題に関する法律を定め、政府はこれを執行します。この法律は強制力を伴い、違反すれば裁判にかけられ、世界連邦軍による制裁又は罰金を科せられます。

 皆さん、世界をここまで変えないと地球環境を守ることは出来ないのではないでしょうか。果たして100年後の宇宙空間を含む地球上は戦争・武力紛争は勿論のこと、温暖化問題、マイクロプラスチック問題、原発問題等々の地球環境問題が解決され、私たちの子孫の元気な声や明るい笑顔で満ち満ちているでしょうか。

 世界連邦実現への道筋についての提案は本ブログ内の下記URLをご参照ください。

 来月の参院選と世界連邦? - より良き明日の為に (goo.ne.jp)