より良き明日の為に

人類の英知と勇気を結集して世界連邦実現へ一日も早く

読んで応援しよう朝日新聞

2014-11-17 16:56:07 | より良き我国のために
 こんなタイトルなので最初にお断りしますが、私は同社の従業員でも関係者でもありません。ただし半世紀近く朝日新聞を読み続けてはいます。
 はたして朝日新聞のような大衆紙の最も大事な使命は何でしょうか。それは第一に常に真実を伝えること、第二に常に国民大衆の側に立って時の政府や権力者たちをチェックすることです。

 慰安婦問題をめぐる吉田証言記事の遅すぎた撤回、これを批判した池上彰氏のコラム不掲載、福島原発事故の吉田調書をめぐる記事の撤回と、今の朝日新聞は戦後最大の危機にあると言っても過言ではありません。愛想尽かしや懲らしめの為に購読をやめた人もかなり居るようです。通常40頁あった朝刊の紙幅がこのところ減っている気もします。記事の量は変わらないとすれば、広告の量が減っているのかも知れません。

 89年の珊瑚礁落書き捏造記事も含め、同紙が上記第一の使命を全うして来なかったことは否めません。即刻全社を挙げて真摯に反省し、人事と編集方針を刷新して出直す必要があります。さもなくば離れた読者が戻ることはないでしょう。それどころか、先だって安倍首相が「朝日新聞はなくなって欲しい」と望んでいた通りの事態にもなりかねません。しかし、本当にそれで良いのでしょうか。

我が国にはまるで自民党や経済界の太鼓持ちであるかのような大衆紙がいくつかあります。それらは最初に挙げた第二の使命を全うしていないのです。一方朝日新聞は第二の使命において比較的重要な役割を担ってきました。それ故自民党政権や権力者たちには煙たがられてきたのです。

朝日新聞はこのたびの苦境を乗り切る為にいささかもこの姿勢を緩めてはなりません。それは朝日新聞の存在価値の放棄になります。ますます厳しく国民大衆の側に立って時の政府や権力者たちをチェックしていくべきです。

そして愛想尽かしや懲らしめの為に購読をやめた皆さん、朝日新聞を失うことは言論の多様性を失うことです。我が国の民主主義の健全化のためにも、再び朝日新聞を読んで応援してください。またあなたの周囲の朝日新聞を読んでいない人たちにも是非購読を勧めていただきたいと思います。