
まず、この写真から紹介しましょう。何気なく撮った写真でしたが、良く考えると色々な意味のある写真になりました。この写真を撮ったのが、先週の土曜日(20日)、夕方の5時ごろです。場所は全羅南道のスンチョン湾のビジターセンターです。写真に写っているところは、ビジターセンターの裏側で、駐車場の隣に湿地が見えますが、後で聞いたらここは田んぼを湿地に復元した所だそうです。有名なスンチョン湾は反対の方向にあります。土曜日の5時ごろ、車がまだたくさん残っているのに驚きました。20日から23日まで、九州の有明訴訟の弁護団と支援の市民団体の人たちとスンチョン湾に行ってきました。今回も通訳しながらの写真撮影なので、抜けている部分もたくさんありますが、写真を紹介しながら感じたことをメモしてみます。

ビジターセンター(正しくは湿地生態館ですが)の横には天文台があって、そこも湿地を眺めるのにいい場所でした。金海空港から車を飛ばして4時半ごろにスンチョンに到着。そのままビジターセンターに直行です。目の前に広がる田んぼにはナベツルやガン・カモがあちらこちらで休んでいます。この田んぼは無農薬で稲作が行われていて、収穫の3分の1はスンチョン市が買い入れて鳥たちのエサになります。今年はナベツルが約450羽、やってきたそうです。

天文台の建物の中には色々な展示がしてあります。まず、鳥の生写真。今年やってきた渡り鳥たちです。

隅っこにあった展示です。一番左の模型は見たことがある人もいるでしょう。慶州にある有名な史跡、チョンソンデ(瞻星台)です。その横は良く分りません。(すみません、時間がなく説明まで読めませんでした)

さあ、今回のツアーの参加者を紹介しましょう。右が弁護士の堀先生。ラムネットの共同代表の1人。やはり、鳥好き、自然好き、遠くの鳥の説明をはじめると止まりませんでした。左が同じく弁護士の甲木(かつき)先生、この前の選挙で民主党から立候補したとか。堀先生の説明を楽しそうに聞いています。


出口に記念品のショップがあります。(建物もカッコいいのですが、写真を撮るのを忘れました。写真のある方、送ってください。)グッズもオリジナルで、なかなかしゃれています。旅行のお土産とか観光地の記念品て、だいたいどこ行っても同じようなものが並んでいるのですが、ここはちょっと違いますね。オリジナルのグッズや、<作品>が並び、一味違うなと感じました。

日が沈む直前のビジターセンターの前庭。写っている建物、実はトイレでした。
夕食はムツゴロウ鍋です。以前、ムツゴロウがそのまま入っているものを食べましたが(こんな感じです)

今回はムツゴロウはすりおろされていて影も形も見えませんでした。食事の後にペンションに移動、ここの中庭で焚き火を囲みながらマッコリでおしゃべり。


写真は「よみがえれ!有明」訴訟を支援する長崎の会の坂田さんと高村さん。お二人とも以前は高校の先生で締め切られた前の諫早湾の様子を知っている方々です。


止まったペンションは韓国伝統家屋。でも、まだ建てたばかりなので新しくきれいでした。結局、ここ一軒を貸しきりました。春や夏なら中庭で焼肉も出来ますよ。ペンションの名前は「갈대밭 사랑채」。HPはこちらです。
http://www.한옥팬션.kr/index.php
利用したい方は、ブログに書き込みをしてください。
翌日、21日の日曜日は午前中にスンチョン湾、午後は楽安邑城(ナガム・ウプソン)。スンチョン観光の基本コースです。

まず、葦が一面に広がる湿地を歩きます。木造の遊歩道があるので、子供でも大丈夫。

3キロ弱(約1時間20分ぐらい)歩くとスンチョン湾を一望できる龍山展望台に着きます。この日は満潮で、湿地の部分は見れませんでしたが、まんまる(ミッキーマウスの耳ですね)の葦原がとても印象的です。

ということで、記念撮影(2名ほど欠けていますが)です。この展望台、まだ完成して2年ぐらい。2階建てになっていて、年間200万人を予想して建設したのですが、今年はすでに270万人がスンチョン湾を訪れているので、ピーク時は人であふれてしまうそうです。


そのあと、遊覧船に乗って湾を一周。これも30人ぐらいしか乗れませんので、この日のチケットは朝の段階で売り切れになったそうです。来年にはもう1隻ふえるそうです。船から眺めるスンチョン湾の景色もなかなかでした。

遊覧船の乗り場。今日はチケット売り切れですという看板が入り口にありました。

防潮堤の上を走るバス型電車。これには乗ることが出来ませんでした。この次、乗りましょう。

ビジターセンターの中での記念撮影。前列の左にいるのが、今回案内をしてくれたキム・インチョルさん。もともと地元の環境団体のメンバーで、2年ほど前から市役所の専門職(鳥が専門です)として働いているそうです。彼のおかげで、今回のツアー、本当に充実したものになりました。(続く)
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