韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

長良川河口・淀川・荒瀬ダムを訪ねて

2013-01-22 21:18:55 | 環境問題&有機農業

 韓国の環境団体のメンバーと一緒に、1月11日から14日の3泊4日の日程で日本の河川を見てきました。タイトルにあるように、長良川河口堰、大阪の淀川、熊本の荒瀬ダムの3箇所を地域の環境団体の皆さんの案内で訪問しました。

 どこの地域でも20年、30年といった長い間、河川の環境保護や生態系の復元を求めてさまざまな活動を行っている人たちとの出会いは、なかなか刺激的で、僕自身とても勉強になりました。やはり、河川の問題、河川だけでなく環境の問題は、やはり長い間活動の積み重ねは、本当に大切だなと実感しました。

 まず、各地の皆さんの<専門性>の高さです。河川環境のモニタリング、河口地域や干潟の調査、河川敷の生態系の回復、法的な問題など、<専門性>の高さに裏打ちされた理論武装が、運動を支えてきているな、運動の広がりや影響力の原点になっているなと思いました。

 また、誰か一人の突出したリーダーによる運動でなく、さまざまなグループが有機的に絡み合い、時には力をひとつに集中し、時にはそれぞれの所でがんばるといった、運動のダイナミズムが大切だということは、とても説得力があります。今回の訪問を契機に、河川の環境問題、生物多様性や、生態系の回復といった問題で、日本と韓国の交流がいっそう進んでいってもらいたいと思います。

  初日の長良川、船で堰周辺の泥を採取して調べます。

 泥の酸素量を比べて、生物が生きられるかを判断します(たぶん・・・)

 通訳しながら、クルーズ(?)を楽しみました。

 堰を通過すると聞いたときは、ちょっと驚きました。

 水位が違うので、パナマ運河のように水門で調整します。       

 地元の人には通行する権利があり、ただで堰を通過できます。

 夜は藤前干潟のビジターセンターで交流会です。

 翌日は、大阪の淀川。これは淀川名物の<わんど>です。

 淀川では綾先生、高田先生、河合先生のお世話になりました。

 <わんど>の復元現場。生態系復元は手間がかかります。

 川底が侵食して使えなくなった橋の橋脚。

 葦原の再生現場で説明する綾先生。

 3日目は熊本の八代へ飛び、荒瀬ダムの現場へ。

 陣内さん、千さん、ミョンホさん、ぺ弁護士、朴さん、チェ議員、つるさん。

 ダムの撤去工事の看板。現場を見ることの大切さを体験しました。

 荒瀬ダムカレーとは、いやはや、商魂たくましい。

 つるさん、ミョンホさん、ぺ弁護士。

 う~ん、55年間、迷惑かけてごめんなさい、が正しいのでは。

 最後の訪問、球磨川河口。雨の中の記念撮影。

写真を見ながら、充実した3泊4日だったとまたまま感慨に付加っています。これを契機に、河川保護や河川の自然回復の日韓交流と連帯を強めていきましょう。

韓国に戻りると、4大河川事業の監査院の監査が発表され、国土海洋部や環境部を直撃する内容でした。どうやら、今年の2月にパク・グネ政権に変わると、いろいろ問題が噴出してきそうです。4大河川事業でめちゃくちゃにされた川を取り戻す活動は、これからが正念場のようです。


K-POPスター2~K-POPの底力を垣間見ました

2013-01-07 01:23:00 | 僕の韓流~ソング&シネマ

シン・ジフン&イム・ギョンファ, I'll Be There(ジャクソンファイブ)

楽童ミュージシャン(Akdong Musician) [魅力ある?매력있어?] @KPOPSTAR Season 2

数多いオーディション番組のなかで頭一つ出ているのが、SBSの<K-POPスター2>のようです。まず、審査員の3名のメンバー、ヤン・ヒョンソク、パク・ジニョン、ボアと音楽を作れる人、または音楽を教えられる人が審査をするので、論理的、あるいは経験に基づいた説得力のある評価が光っています。

そのせいか、オーディションに参加するメンバーのレベルもものすごく高いと思いますが、いかがですか? 参考までに最近のオーディションから2組を紹介しますが、これがアマチュアとは信じられないぐらいの実力があります。

たぶん、このようなアマチュア、あるいはプロ予備軍のレベルの高さ、そして歌の上手さを中心にしっかり評価をすることで、目標値がどんどん高くなっているような気がします。たぶん、このような番組に参加する人たちの努力が、K-POPの底力となっているのでしょう。果たして、日本の音楽界にアマチュアでこれだけの実力を持つミュージシャンがいるのかなと、ちょっと悲しくなりました。

ということで、今回は音楽の話題。次回は何かまだ決めていませんが、お楽しみに。

 


2013年もよろしくお願いします

2013-01-03 01:45:18 | 日韓環境情報センターの紹介

 1ヶ月以上、ブログを更新しないでいたら、あっという間に2013年。時間の過ぎるのは、ほんとに早いですね。今年もいろいろありそうですが、よろしくお願いします。

 今、決まっている予定は1月11日から14日まで、韓国の仲間と一緒に長良川河口、淀川流域、九州の荒瀬ダムを現地調査に行きます。ぼくもこれだけ集中して日本の河川を見るのははじめてなので、とても期待しています。各地で長年活動されている市民団体の案内で行きますので、充実した調査になると思います。この報告はブログでもきちんとやりますので、お楽しみに。

 その次は、23日から25日まで、対馬での自然観察を中心にしたツアーを行います。これは、イルサンで環境運動をしているエコ・コリアのメンバーやここで環境解説ガイドのための教育を受けている人など15名ほどで対馬に行く予定です。プサンから高速船での移動ですので、本当に対馬は近いですね。こちらもはじめていくところなので、楽しみです。

 2月にはマスコミの記者といっしょに西海岸を中心に韓国の干潟ツアーです。今回はちょっと趣向を変えようと思いまして、まあ、後日報告しましょう。

 4月ごろからはたぶん毎年行っているツアーや研修が入る予定ですが、3月がヒマです^^ 農業関係のツアーや官民協議会の調査、もちろん職場旅行でもかまいませんので、ぜひ韓国でお会いしましょう。

 ということで、写真で2012年を振り返って見ましょう。

10月、農業技術センターのグリーン農業大学のメンバーを一緒に九州の農家を訪問。久保田さんは11月に韓国を訪問しました。

 

南ハンガンは4大河川事業で大きく姿を変えてしまいましたが、有機農業で有名なトゥムルモリでは強制執行に反対して大きな集会がもたれました(上) その後、カトリック教会の仲介で和解が成立、運動施設ではなく有機農業が体験できる生態公園として生まれ変わることになり、報告集会が行われました(下) 今回の運動の大きな柱のひとつがカトリック教会を中心にした宗教者の運動です。このような社会参加が宗教者にとっても重要であるというのが、韓国の特徴です。

4大河川整備事業をめぐっては長良川市民学習会と大阪の環境団体の合同調査が6月に行われました。このときの約束で1月に長良川に行きます。

九州大学の清野先生、表浜ネットワークの田中雄二さん、中津干潟の水辺に遊ぶ会の足利さんなどと<海民ネットワーク>が6月下旬に行われました。ヨス万博でのシンポジウム、そのあとのスンチョン湾ツアーなどもりだくさん。その後、8月には福岡・中津でワークショップ、11月には済州島でシンポジウム。来年も、<海民ネットワーク>はがんばります。

バードウォッチングの案内もしました。写真は名古屋のグループです。

3月には東京へ行き、両生類の市民モニタリングの交流会に参加。その後、6月には日本のメンバーが韓国を訪問しました。

職場の研修旅行の案内もしますよ^^ 南楊州にある<モチチト>という郷土料理の研修施設を訪問した生協のみなさん。

2012年は子供たちとクロツラヘラサギを観察しに、熊本の八代までいってきました。八代に地元にかたがたの協力のおかげで、とても素敵な交流ができ、この様子はNHKでも放映されました。