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韓国雑記帳~韓国草の根塾&日韓環境情報センター&ジャパンフィルムプロジェクトブログ

韓国に暮らして30年。なぜか韓国、いまだに韓国、明日も韓国。2022年もよろしくお願いします。

洪城(ホンソン)と南楊州(ナムヤンジュ) その2

2011-12-09 02:36:12 | 環境保護&エコツアー(2011まで)

 それぞれの特徴のなかで一番気になったことは、ホンソンの場合は規模の大きさです。生協の店舗にしても、農業高校にしても、あるいは研究所にしても、どこもこじんまりとしています。このことは以前も書いたかもしれませんが、協同組合をベースにしてさまざまな事業を展開するとき、組織の維持や拡大を第一の目的にするのではないということが、きちんと刷り込まれているなと、感じました。

 

 これは生協の店舗です。パン工場も併設されています。

 

 この建物は、プルム学校の専攻部の事務所兼教員室の建物。こんな感じで、こじんまりと手作りの感覚です。

 これに反して南楊州では、<6次産業>を実践している農家の強さを感じました。<6次産業>というのは、1次、2次、3次産業を全部足した考えかたで、加工や流通・販売まで農家が自ら責任を持つこととも言えます。

 

 午後に行った体験農場<大家/テガ>のビニールハウス。ここでは無農薬のイチゴを栽培しています。65メートルの長さのハウスが全部で7棟あります。体験料金は、500グラムの持ち帰り+ハウス内では食べ放題+イチゴジャムつくり+お昼ご飯代で3万ウォンぐらいです。40名(バス一台)の団体が来たら、120万ウォンの売り上げ。今までの最高はリュ・シオンのファンクラブの日本人の600人(いったい、いくらになるんだろ)。

 ここのオーナーの話で印象的だったのは、植え付けるけど収穫をしなくていい。農園の利用客がお金を払って、そのうえ収穫してくれる。だから、手間が半分になり、3人でも運営できると言っていましたね。

 

 郷土料理の実習施設のモコチトも、6次産業ですね。裏の畑で野菜をつくり、それを実習しながら加工し、食べることで消費する。実習室のすぐよこにテーブルがあり、そこで落ち着いて食べられるのがいいですね。男性だけの団体は珍しいそうですが、みなさんがんばっていました。

 

 高橋会長のみごとな包丁さばき。フットワークの軽さは若々しいです。

 

  副会長の斎藤さんもなれた手つきで、肉にたれをつけています。質疑応答での鋭い質問が特技だと思っていたら、料理の腕前もなかなかのものでした。

 

 みなさん、熱心にやっています。で、たれをつけたあとは、そとの炭火で焼き上げます。

 

 と、こんな具合の料理実習が17000ウォンですので、韓国の物価で考えてもそれほど高いものではありませんね。今年の3月から今まで、4000人ほどの利用があったそうです。今年の夏は雨が続き、夏のかきいれどきにキャンセルが続いたそうで、普通はもう少し多いそうです。

 とまあ、ホンソンと南楊州で一番印象的だったことを書いてみました。そうだ、農業技術センターのことがありますね。ここは次回にくわしく説明しましょう。(続く)