大阪府の情報公開！

今回の新型コロナウィルス感染者の職業、勤務地、感染場所などの情報を積極的に開示しています。テレビ出演している吉村知事もお疲れのようで府庁に泊まり込みが続いているのだろうかと思わせるほどのやつれようです。

大阪府の姿勢に共鳴したのか、勤務場所の病院長も自ら積極的に勤務状況などを発信しており、近隣の住民の不安を解消しようと努力をしています。クラスターになった市内クラブの自主的営業中止なども話題になっておりました。白い防護服の保健所員が除染に訪れるのです。感染場所はすぐに特定されるのですから、病院なども積極的に近隣住民に情報を開示することは良いと思います。テレビで近くの病院が除染されていることにびっくりさせるより、早めに住民にお知らせをするほうがショックが少ないと思います。病院が早めに手を打っているのだと納得できるのです。

ところで大阪府と反対に情報開示が少ないのがお隣兵庫県です。西宮市在住会社員の感染が判明しました。JR神戸線を利用して大阪市内の会社に通勤という情報までは明らかにしました。その後について詳細は後程連絡しますとテレビで３日前に話したきり、なしのつぶてです。西宮市市長も「感染経路がわからないので調査している」と言ったきりです。調査するより濃厚接触者を洗い出して感染を防ぐという発想がないようです。兵庫県知事も一度ＴＶに出演して今回の発症について話しましたが、場違いな話題や危機感のない話し方に兵庫県は興ざめだったそうです。トップの危機管理能力が問われています。和歌山県知事、北海道知事、大阪府知事、千葉市市長は住民をいかにして守るかということを基本に行動していることが良くわかるのです。発信力がいかに大事か考えさせられます。

そうそう井戸敏三兵庫県知事について思い出したことがあります。まず橋下徹氏と犬猿の仲ということ。知事当選8日前に発生した明石歩道橋事故で多数の死傷者が出た際に「私にはまったく関係ない話」「選挙期間中だったので知事は空席期間中だった。私の知ったことではない」と発言し、多くの兵庫県民からブーイングを受けた人物でした。

また関東大震災が起きれば東京は相当被害を受ける。これはチャンスです。チャンスを生かす準備をしておかねばならないという12年前の発言がありました。これには大震災を願っているようだと各方面から非難されたのです。

当時の石原都知事から他人の不幸をチャンスなどいうのは日本人の感性に合わない。関西復権には自分で努力をして活力を取り戻せと批判されましたね。

一言多いのが良く批判されているようです。今回のウィルス騒動でも対応がまずいと非難されるのではと怖れて黙して語らずを続けているのかしらん。このような時にトップが住民を守る発言をしないとは呆れるばかりです。