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福島の誇れるものとは?

写真付きで食べ歩き日記や趣味を書くぐうたらブログ

実家のザクロ

2012年10月28日 23時55分41秒 | 日記
ひ孫の写真を実家の母に届けました。89歳になる母はひ孫の名前をしっかり覚えています。簡単な家事はこなせますが、遠出はできなくなりました。脚力の衰えが買い物へ出掛けることを億劫にしているようです。

腰痛に長い間苦しんでいますが、腰痛以外病気らしい病気はなく元気にひとり暮らしをしています。私ども夫婦と弟もよく訪問しますが、近くのひとり暮らしのおばあさんが必ず2人ほど先客で座っています。母と親子の会話をしたい時は早朝か夜遅くしかできません。近所の寄り合い所のようになっています。

同じ話を根気よく聞いている母の忍耐力には頭が下がります。だからおばあさん達が集まってくるのでしょう。こちらも実家を訪問する時は人数分のお菓子を用意します。近所のおばあさんはおしゃべりですので、何度も同じ話を聞くのはつらいものがあります。しかし、その話はもう20回目ですよとは言えないのです。私も妻や子供たちへ何度も同じ話をしているのでは?と気づくことがあります。繰り返すことは直近の記憶をとどめて置けない老いの産物なのでしょう。

ところで老いと言えば、物心ついた時から存在していた老木のザクロは今年も綺麗な実をつけていました。ザクロ酒は喉に良いとこの季節にいつも送ってくれた祖母やザクロをはしごで採っていた父を思い出します。ザクロを植えた祖父も私が小学生の時この世を去りました。アンズ、柿、栗、いちじくの木も実家に植生していましたが、今ではこのザクロの木だけが庭に生き残っています。このザクロの木を見る度に亡くなった家族の懐かしい顔を想い出してしまいます。ザクロの寿命は100年から150年ほどと言われています。なんとか長い寿命を全うして欲しいものです。



無関心の罪

2012年10月25日 12時11分21秒 | 日記
北朝鮮寄りの発言をしていた高橋哲哉氏が高校の後輩だということがわかり、彼の著書を一冊購入して読んでみました。「犠牲のシステム 福島・沖縄」という本でしたが、鋭い指摘にはっと胸が痛くなってしまいました。

福島の原発事故に対して福島県民も被害者ではあるが事故の責任がまったくないとは言えないというのです。本当にその通りでした。彼の北朝鮮擁護発言には賛同できませんが、この本の内容は鋭い考察だなと感銘を受けました。沖縄は蹂躙されて基地も住民が納得せずに建設されたことを指摘し、住民が納得して原発を設置した福島との対比も鋭く論じています。




彼の文章を借りて要約すると下記のごとき指摘です。

電力の利益を享受するのみで原発のリスクを十分に考えてこなかった責任。甘く見ていた責任。無関心だった責任。これを厳格に考えれば、問題は都市部(首都圏)の人間だけにはとどまらないことも明らかだ。

こうした責任は地方の住民にも、原発立地地域の住民にも、したがって福島県の住民や、事故を起こした第一原発の地元住民にもある。福島県民は第一原発および第二原発の電力の恩恵には浴していない。しかし、東北電力管内の女川(おながわ)原発の恩恵に間接的に浴しているのである。

福島原発の立地自治体は原発の存在から多大の経済的恩恵を受けており、福島県自体も交付金を受けていた以上、福島県のすべての住民は、その自覚がない人でも、多かれ少なかれその恩恵を受けてきたのが現実である。

飯館村の住民でさえ、県民の一人としてわずかであっても原発の利益を得てきたことは否定できないのである。にもかかわらず、立地自治体住民も県民も、大多数は、原発のリスクについて十分には考えてこなかったし、甘く見てきたし、無関心であった。

東京・首都圏の人間だけではなく、福島の人間もまた、事故の被害者でありながら、事故を引き起こすに至った責任の一半を分有しているのである。

                                  完

確かに福島市に住んでいながら、原発からわずか66kmしか離れていないという現実と交付金の一部が県に納付されて巡りめぐって我々が享受していたという事実もすっかり失念していたのです。無関心の罪は重いと感じた指摘でした。

今日は腰痛がひどくなり午前中早退してきました。上記文章は昨夜作成しておきましたのでコピーするだけの作業で負担にはなりませんでした。しかし、昨晩「くろねこルーシー」の映画を見終わった途端に痛みがひどくなりました。クロネコのたたりなのかとの考えが一瞬脳をかすめました(全くのブラックジョークです 笑)。寒い中、出掛けて長時間椅子に座り鑑賞していた結果、腰痛が悪化したのです。気温7度という寒い中、出掛けた自分が悪いのです。明日からは暖かくなるそうですので今日はじっと安静です。

                          




映画「黒猫ルーシー」を鑑賞。

2012年10月24日 23時23分30秒 | 日記
今晩は無料鑑賞券を利用して20時20分から福島フォーラムにて上映された「黒猫ルーシー」を鑑賞しました。映画の中でも子猫のルーとシーを映している場面はピントがぶれているのがわかりました。本当に黒猫を撮影するのは難しいということがわかりました。黒にピントですからね。

久しぶりにほのぼのとした家族愛を映し出した映画でした。ハッピーエンドの映画は良いですね。家族愛に感動して少しうるっとくるのもストレス解消にもってこいでした。癒されたい方のための映画です。

この映画の宣伝文句は次の通りです。

 「幼獣マメシバ」(2009年) 、「ねこタクシー」(2010年) 、「犬飼さんちの犬」(2011年) などを手掛けた亀井亨監督の最新作が完成。「くろねこルーシー」では、人生に戸惑っている主人公が、猫との暮らしをきっかけに新たな一歩を踏み出すさまが描かれる。主人公には、「間宮兄弟」(2006年)で日本アカデミー賞新人俳優賞など、数々の賞を獲得したドランクドラゴンの塚地武雅。ダメな夫を優しく、時に厳しく支えるしっかり者の妻役は安めぐみが演じる。そのほか、濱田マリ、生瀬勝久、佐戸井けん太、大政絢、テレビドラマ版「くろねこルーシー」で主役夫婦を演じた山本耕史と京野ことみらが出演。シンガーソングライターの平松愛理が歌う主題歌「花と太陽」にも注目。

黒猫が横切ると災いが待っているからと回り道をする人もいるようです。迷信です。


塚地というお笑い芸人は演技がうまいようです。ハンサムスーツの演技を思い出しました。


この男だれかわかりますか?役どころはボーリング場の支配人です。テレビの金八先生にも出演していました。
劇中、学校に立て篭もり逮捕された加藤 優=直江喜一です。パンチパーマの面影いまいずこです。


子猫たちはただはしゃいでいるだけですが、可愛いです。


ところで踊る大捜査線に出演している佐戸井けん太が占い師の師匠役で、この映画に助演しています。この人もうまい役者ですね。なんか古臭いジャッケトを着ているのも時代背景が1990年代という設定だからです。テレビもアナログですし、焼酎の霧島も当時のラベルそのものでした。今の霧島とラベルが違うことに映画を見ていて気が付きました。小道具に凝ってます。ガンダムのザグ組み立てプラモデルも出演(?)しています。

110ベクレルの米を出荷する農家。

2012年10月24日 19時29分25秒 | 日記
自分で栽培したお米を販売したい気持ちはわかりますが、事前に自主検査もせず農協に出荷する農家もいるということがわかりました。重点検査区域でもゼオライトを撒いたから問題ないと自分で判断した結果が福島米に対する信頼を失わせてしまいました。
消費者の安全など関心がなく売りたい、売りたいという欲望が最悪の結末を迎えてしまいました。前回のブログに掲載した本宮市米作農家のつめの垢でも飲ませたいものです。全国的なニュースとして取り上げられています。須賀川の米であろうが消費者は福島の米が放射線量許容値を超えたと捉えるのです。

「売らんかな 須賀川の米 ウランかな」 と川柳で詠まれてしまいますよ。悲しいですね。

毎日新聞は次のように報道しています。

福島県は24日、同県須賀川市の旧西袋(にしふくろ)村で収穫された今年度産米1袋から食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。今年度産米で基準値を超えたのは初めて。県は旧同村に出荷自粛を要請する。
 県によると、対象農家は154アールの水田で320袋の米を生産した。21日の全袋検査でうち1袋から104ベクレルを検出し、より精度の高いゲルマニウム半導体検出器で詳細検査したところ、数値は110ベクレルだった。乾燥は天日干しだったという。旧同村は昨年産米で50ベクレル超100ベクレル以下を検出した「重点検査区域」に指定されていた。【深津誠】

ところでイオンは自主検査をして40ベクレル以上の米は販売しないとPRしています。


◎出荷停止解除/須賀川・旧西袋村産コメ 政府

 政府は29日、玄米1袋(30キログラム)から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムが検出された須賀川市の旧西袋村地区のコメについて、出荷停止指示を解除した。これにより同地区のコメも福島県の全袋検査で基準値以下なら出荷可能になる。

本宮市のある農家

2012年10月21日 14時47分04秒 | 日記
19日金曜日は本宮市にある企業を訪ねて社長インタビューを行いました。福島市から車で40分ほどで目的地に着いてしまいました。インタビュー予定時刻より35分も前だったので、どうして時間を過ごそうかと考えていました。するとその企業近くの田んぼで稲刈りも終わり軽作業をしているお年寄りを見かけました。放射線量が高い地域の米作について疑問を抱いていたこともあり、このお年よりからお話を運よく伺うことができました(時間つぶしにつき合わせてしまいました。許してくださいませ)。

●放射線量が高い地域、特に500ベクレル以上の土壌では稲作をしないよう指導を受けられていると思いますが、この田んぼは線量が低かったのですか?

回答「いやかなりオーバーしていたね。昨年は米を作らなかったので土壌が傷んでしまったので今年は作付けをすることにした。でもゼオライトを撒いて土壌の放射線量は低くなったと思うよ。畦の横にまだ未使用のゼオライトが置いてあるよ。」

●刈入れしたお米は農協に出荷したのでしょうか?

回答「とんでもない。見てわかるようにこの田んぼへは放射線量の高い周囲の丘から雨水が流れ込んできている。
一時的にゼオライトで線量が低くなっても今後安心して供給できる米かどうかわからないよ。先日収穫した玄米を放射能測定所で測ったら47ベクレルの数字だった。100ベクレル以下ではあるが、私としてはとても安心して出荷できる米ではないので自分たちで食べる米として利用するよ。市場には決して出荷できないね。」

ほんの短い会話でした。やはり100ベクレルに近いお米がJA検査場で測定された場合、大々的に報道されることを恐れているそうです。その報道の影響で地域全体の米が出荷停止に追い込まれることを危惧していたようでした。

線量の高い田んぼを所有している農家はJAへ出荷する前に民間検査場に持ち込み、放射線量を確認しているそうです。昨年には福島県産米の安全宣言をした佐藤知事が謝罪撤回する事態も発生しました。今年は避けられそうです。2重のチェックを生産者側がしているのですから。