今市女児殺害 勝又拓哉被告 第7回公判2016/3/9 殺人尋ねると「ガタガタ動揺」取り調べの大友亮介検事証言

2016-03-11 | 死刑/重刑/生命犯

【今市事件裁判員裁判】 担当検事、取り調べ状況語る
 下野新聞 2016/3月10日 朝刊
 今市事件の裁判員裁判で9日、勝又拓哉被告の取り調べを担当した大友亮介検事は、被告が吉田有希ちゃん殺害を認めた時の状況について証言した。被告が殺害に関する問い掛けに激しく動揺していたことなどから、「犯人でなければこんな動揺しないと思った」と犯人であるとの疑いを強めたとした。
 証言によると、14年2月18日午前の調べで、大友検事は同日起訴された商標法違反罪について15分ほど確認した後、「人を殺したことあるよね」と尋ねた。
 被告は突然の問い掛けに「えっ」と目を泳がせ、助けを求めるようなしぐさをみせた。体をガタガタと震わせ、荒々しく呼吸する姿に、大友検事は「人殺してるの?なんでそうなっているの」と質問。被告は一度殺害を否認した後、顔をしかめてむせび泣いた。
 大友検事が「重い物を抱え続けてきて辛かったんじゃないか」などと言葉を掛けると、被告がうなずいた。さらに今市事件の概要を説明すると泣きながら再びうなずいた。
 弁護側は18日の調べについて、「勝又被告は突然、今市事件の調べを受けてパニック状態になり、調べのほとんどを覚えていない」として、調べの違法性を訴えている。

 ◎上記事は[下野新聞]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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2016.3.9 18:27更新
【栃木女児殺害公判】殺人尋ねると「ガタガタ動揺」取り調べの検事証言 被告証言と食い違い
 平成17年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判の第7回公判は9日午後も宇都宮地裁(松原里美裁判長)で続き、殺害を初めて自白したとされる取り調べを宇都宮地検で担当した男性検事が検察側証人として出廷した。「殺人について聞くと、被告はガタガタ震え始めて動揺した。やはり犯人かと思った」と証言した。
 勝又被告は26年2月18日の取り調べで被害者、吉田有希ちゃん=当時(7)=の殺害を自白したとされる。男性検事は「人を殺したことあるよね」と問うと、被告は呼吸を荒らげ、むせび泣いたと振り返り、「もし殺していないのなら、あんな態度は取らないと思った」と述べた。
 一方、被告人質問では、勝又被告が、この男性検事が怒鳴ったり、書類で机をたたいて大きな音をさせたりしたと主張。「怖くて縮み上がり、否認できなくなった」と振り返った。当事者の検事と被告の説明は大きく食い違った。
 《自白に関する被告人質問で、平成26年2月18日の取り調べなどについての弁護人と勝又被告の主なやり取りは次の通り》
--2月18日午前、検事に『人を殺したこと、あるでしょ』や『君にしか考えられない事件がある』と言われて、どうした?
 「『殺してません』と答えた。『殺したこと、あるでしょ』『ないです』と2、3回繰り返すと、検事は怒り始めた。『いいかげんにしないと家族に迷惑がかかるぞ。大変なことになるぞ』と言われた。声は大きく、怒鳴られた。机の上の書類をバンと音を立てて勢いよくたたきつけた」
--被告はどうなった?
 「怖くて縮み上がった。事件が何のことか分からなかったけれど、何の事件なのか考え始めた。頭が混乱してパニックになった。けれど、『していない』というと怒られるから、それも言えなくなった」
--考えて、「事件」とは何か分かったか
 「以前、家に刑事が来た今市事件のことかなと」
--2月18日の夕方の取り調べは録音・録画がされていたのを知ってるか
 「あ、はい」
--午前と夕方で検事の態度は変わったか
 「優しくなった」
《一方、証人として出廷した男性検事は、検察官の尋問に答えて、威圧的な取り調べはなかったと証言した》
--黙秘権は告知したか
 「毎回した」
--2月18日の取り調べは?
 「この日も『言いたくないことは言わなくていい。黙秘権があるから』と告知したら、うなずいていた。(商標法違反事件の取り調べ中は)落ち着いた様子」
--今市事件を想定していたか
 「はい。どういう反応をするのか勘を取ろうと、『人、殺したことある?』と聴くと、『えっ』と言って目を宙に泳がせた。質問を続けると、ガタガタと震え初め、動揺していた。商標法違反事件とは違う反応で、『何でそんなに動揺しているの』と聞くと、『やってない』みたいなことを言った。『殺してないなら何でそんなふうになったの』と聴くと、『あーっ』と声を上げ、むせび泣いた」
--その後は?
 「なぜ事件を起こしたのか聴いた。『大沢小近くで誘拐したのか』と聴いたが、なかなか答えなかったり黙ったりしていた。遺体に殴られた痕があったので『殴って拉致したのか』と聞くと、首を振って『それはしていない』と。『凶器を捨てた』というのは自分から。『刃物で刺して殺したのか』は私の方で誘導したが、うなずいていた。聴いた内容をまとめ、事務官がパソコンに打ち込んだ。2枚くらいになったものを被告の机に置いて示した」
--被告は調書を読んでいたか
 「ゆっくり読んでいた。間違いないか確認すると、うなずいていた。署名するまでにひと呼吸あった」
--早く署名しろと迫ったことは?
 「ないです」
--ファイルをたたく、怒鳴ることは?
 「ないです」

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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今市女児殺害 第6回公判2016/3/8 解剖医「心臓貫く傷が致命傷 殺害と遺棄現場、違う」自白との矛盾指摘
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