光市母子殺害控訴審 元少年「頭の中と実際の区別つかず」

2007-09-20 | 光市母子殺害事件

Sankei web  09/19 12:02

 山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が1、2審の無期懲役判決を破棄した元会社員の男性被告(26)=事件当時(18)=に対する差し戻し控訴審の第9回公判が19日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれ、この日も弁護側の被告人質問が行われた。

 被告は被害者の本村弥生さん=当時(23)=を死亡させた経緯をめぐり、上告審での主張と差し戻し控訴審での供述が異なる点について「頭の中でのできごとと実際に起こったことの区別がついていなかった」と供述した。

 最高裁に提出した上申書で、弥生さんへの性的暴行を「絶望の中での行為」としたことに関しては、この日の公判では「死者を生き返らせるためという記憶はあったが、裁判長がこわくてばかにされると思い、上申書には書けなかった」と説明した。

 また、広島拘置所で教戒を受け始めた動機を「当時はもうすぐ23歳になろうとしていた。亡くなった弥生さんが23歳だったことは認識していたので、いたたまれなくなった」と明かし、「(教戒師に話したことで)受け入れてくれる安心感と、もう一つは失礼なんだけど、しょいきれない責任の重みを感じていた」と述べた。


2 コメント

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Unknown (rice_shower)
2007-09-20 15:06:41
犯行時、心神耗弱状態だったのでしょう。 長期拘留による拘禁反応により、精神に軽い異常を来たしている可能性も有る。(拘留中、確か向精神薬の投与を受けていますよね)
5、6歳くらいまでの子供の場合、脳の回路が未完成なので、本人自身が実際見た事と、想像した事の区別が付かないそうですから、精神的に未成熟だった同被告の話を、端から荒唐無稽と断じる事も出来ないのですね。 時を経た後に、犯行時の情動を顕在化、文字化することの困難性を感じます(ほとんど無意味ではないかとも思う)。
返す返すも、一、二審の“手抜き裁判”が悔やまれます。 警察、検察における供述の可視化が喫緊の課題ですね。

*本村さんが、検察の主張に少し疑念を持ち始めておられますね。 心の強い人です。 敬服に値します。
Unknown (ゆうこ)
2007-09-20 15:35:27
>時を経た後に、犯行時の情動を顕在化、文字化することの困難性を感じます

 まったく同感です。
 年内に最終弁論でしょうか・・・。やるせない思いばかりです。

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