今市女児殺害 第6回公判2016/3/8 解剖医「心臓貫く傷が致命傷 殺害と遺棄現場、違う」自白との矛盾指摘

2016-03-08 | 死刑/重刑/生命犯

栃木7歳女児殺害、解剖医「心臓貫く傷が致命傷」
 11年前、茨城県の山中で当時、7歳の吉田有希ちゃんが殺害された事件の裁判。6日目の8日は遺体を解剖した医師の証人尋問が行われ、「傷は12か所で、致命傷となったのは心臓を貫いている傷だ」と証言しました。
  検察側は、勝又拓哉被告(33)が立っている状態の有希ちゃんを刺したと自白したとしていますが、解剖医は、遺体の状況から立った状態で刺されたのではなく「仰向けのときに刺されてできた傷としか考えられない」と証言しました。また、「傷を受けたあと短時間で体から血が流れ出ている」と述べました。
 法廷では、勝又拓哉被告や裁判員に遺体の傷の写真が示され、勝又被告は硬い表情のまま見入っていました。これまでの裁判で、勝又被告は「殺してません」と起訴内容を全面否認しています。(08日18:21)

 ◎上記事は[TBS News]からの転載・引用です
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遺体解剖の教授「殺害と遺棄現場、絶対違う」 自白との矛盾指摘 今市事件裁判
 下野新聞 2016/3/8 14:10
 2005年、吉田有希ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件で、殺人の罪に問われた鹿沼市西沢町、無職勝又拓哉被告(33)の第6回公判が8日、宇都宮地裁で開かれ、有希ちゃんの遺体を司法解剖した筑波大の本田克也教授が出廷し「殺害場所と遺体が遺棄された場所は絶対に違う」と証言し、被告の自白との矛盾を指摘した。
 被告は自白で、殺害後間もなく茨城県常陸大宮市の山林斜面に遺体を遺棄したとしているが、本田教授は「遺体が遺棄された斜面では、あり得ない死後硬直の体勢になっている」と強調。殺害後、一定の時間が経過してから遺棄された可能性に言及した。

 ◎上記事は[下野新聞]からの転載・引用です
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 産経ニュース 2016.3.8 17:01更新
【栃木女児殺害公判】遺棄現場での殺害は「ありえない」 遺体解剖の法医学者が証言
 平成17年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判第6回公判が8日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で開かれ、殺された吉田有希ちゃん=当時(7)=の遺体を解剖した本田克也・筑波大教授(法医学)が出廷、勝又被告の自白に遺体発見時の状況と矛盾する点があることを証言した。
 本田教授は弁護側証人として出廷。有希ちゃんの死因を失血死と判断した理由を「体内の血液がほとんど失われていた」と説明した上で、遺棄現場に残った血液のルミノール反応は「指を切ったか鼻血程度の量。大量の血液が出た場合は血だまりなどができるはず」と指摘した。
 こうしたことから、「茨城県常陸大宮市の林道で刺して、十数メートル離れた場所に投棄した」という被告の自白について、「殺害現場と遺棄現場がほとんど変わらないというのはありえない」と述べた。
 また、右肩が浮き、逆方向に頭が向いていた遺体の体勢についても、殺害直後に平面や斜面に遺体を投げ捨てた場合にはありえないと指摘。実験の結果、車内のシートのような場所で寝かせて殺害、死後硬直した後に遺棄した可能性があることを示唆した。
 傷の深さから凶器は刃渡り約10センチ前後の刃物と推定。遺体の傷は胸に集中しており、「手足にはテープが巻かれたとみられる痕があった」と証言した。
 検察側は2月29日の冒頭陳述で「勝又被告は17年12月1日午後、有希ちゃんを車で連れ去り、2日、車で山林に連れていって同日午前4時ごろ、ナイフで刺して殺害、遺体を山林内に投げた捨てた」と述べており、弁護側は、被告の自白には矛盾があると反論している。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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「説明できないDNA存在」 栃木小1殺害、解剖医証言
 朝日新聞デジタル2016年3月8日19時37分
 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判は8日、宇都宮地裁で続いた。女児の司法解剖を担当した筑波大の本田克也教授が弁護側の証人として出廷し、「遺体に付着した粘着テープに、誰のものか説明できないDNA型がある」と証言した。
 本田教授は「足利事件」や「袴田事件」の再審請求でDNA型の再鑑定を担当した法医学者。これまでに出廷した栃木県警の警察官の証言などによると、女児の遺体の髪に付着した粘着テープからは女児のDNA型のほか、県警による鑑定の際に誤って混入した鑑定人2人のDNA型が検出された。被告のものは検出されなかった。
 本田教授の証言によると、裁判に検察側から証拠提出された県警の鑑定結果を、弁護側の依頼を受けて約1週間前に確認したところ、女児と鑑定人だけでは説明できないDNA型の付着物があることに気づいたという。
 被告は捜査段階で、「05年12月2日未明に茨城県常陸大宮市の山林でナイフで女児の胸部を刺し、死亡させたうえ、遺体を山林斜面に投げ入れた」と自白したとされているが、本田教授はこの供述の矛盾点も指摘。「殺害現場には1リットル以上の血液が流れたはずで、山林にほとんど血痕がないのはありえない」と述べた。胸の傷や遺体発見時の体勢などから、「あおむけの状態で殺害し、その後、ソファや車のシートで寝かせていたと考えられる」と指摘した。
 死亡推定時刻も、検察側の主張と異なる1日午後5時~2日午前0時ごろだと本田教授は説明。検察側が「スタンガンによるもの」と主張する遺体の首の傷については、「爪のひっかき傷と考えるのが妥当」と語った。(岩佐友)

 ◎上記事は[朝日新聞デジタル]からの転載・引用です
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今市事件裁判・勝又拓哉被告 第1週(2016/2/29~3/4)終了 2週目は自白の任意性、本格審理へ
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