広州モーターショー 世界一競争が激しい市場 トヨタ レクサスSUV「GX460」世界初公開

2009-11-25 | 国際/中国/アジア

【自動車産業ニュース】
広州モーターショー開幕  東京の6倍670社出展
2009年11月24日
トヨタのレクサスが世界で初公開したSUV「GX460」=いずれも中国・広州で(池田実撮影)
 【広州=池田実】中国広東省広州市で23日、第7回中国国際自動車展覧会(広州モーターショー)が開幕した。約15万平方メートルと過去最大となった会場には、世界の自動車メーカーが顔をそろえ、コンセプトカー32台を含め約720台を展示。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダが工場を置く“地元”開催ともなった日本勢も世界最大の中国市場重視の姿勢をアピールした。
 ●上り調子
 中国の新車販売台数はこの10年で6倍に膨らみ、ことしは初めて1000万台を突破。通年では約1300万台になるとみられ、米国を抜き世界一の市場となるのは確実だ。マツダ中国の山田憲昭総裁は「クルマを持ちたい人は、わき出るようにいる」と印象を語った。
 多くのメーカー幹部が「来年も10%は成長する」と指摘する中、開催された広州モーターショーは、東京モーターショーに出展を見送った欧米や韓国勢なども参加。東京の約6倍となる670社が出展した。「市場の力が自動車ショーに現れた」(加藤雅大トヨタ中国総経理)結果、「東京の地位は、広州が取って代わった」と中国メディアが評するほどの活気をみせた。
 ●群雄割拠
 世界一の市場は一方で、「世界中のメーカーが参入する世界一競争が激しい市場」(日系メーカー)とされる。米GM(ゼネラル・モーターズ)系のキャデラックは今回、高級車セビルSLSの新型を世界で初めて披露した。
 日本勢も「負けじ」と、トヨタが来年の販売見通しを80万台とし、今年の70万台からさらに10万台上乗せすると表明。「中国重視の姿勢を強調」(野崎松寿副総経理)するため、レクサスブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)「GX460」を世界初公開した。ホンダも広州ホンダが来年量産化を計画している中国独自ブランド「理念」のコンセプトカーなどを展示した。
 加えて日本勢の“売り”は技術開発力をアピールする「エコ」。トヨタは電気自動車への移行に向け、家庭用電源でも充電できる次世代環境車プラグインハイブリッド車を試験的に中国で投入することも明らかにした。
 また、東風日産も、電気自動車の普及に力を入れていく姿勢をアピール。多くのメーカーが来年の販売台数が市場の伸びを上回ることを目標に掲げているが、価格競争では中国や韓国勢にかなわないことから、ブランドイメージの向上を最優先課題に掲げている。


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