米南部で初の死刑廃止 法案可決 バージニア州「不公平で非人道的」 2021/02/22

2021-02-24 | 死刑/重刑(国際)

 米南部で初の死刑廃止 バージニア州  
「不公平で非人道的」
  中日新聞2021年2月24日
【ニューヨーク=杉藤貴浩】米南部バージニア州議会は22日、死刑制度を廃止する法案を可決した。ノーサム知事は法案に署名し、発効する予定。米メディアによると、全米で23番目、南部では初の死刑廃止州となる。連邦レベルではバイデン政権が廃止を目指しており、他の保守的な州の動向も注目される。 
 バージニア州では、冤罪の可能性や制度維持のためのコストに加え、執行の対象が黒人など人種的少数派に偏っていることから死刑制度への反対が強まっていた。米公共ラジオNPRによると、同州の黒人人口は約2割だが、死刑全体のおよそ半分が黒人に対し執行されたという。 
 ノーサム知事と州上下院議長は共同声明で「刑事司法制度は公正で平等に罰を与えることが重要だが、死刑はそのように機能しない。不公平で効果がなく、非人道的だ」と表明した。 
 米民間団体「死刑情報センター」によると、バージニア州は米独立前の植民地時代から最も多くの死刑を実施した州で、約1400人に執行した。 
 米国では連邦レベルの死刑制度が存続しており、トランプ前大統領は昨年7月に執行を再開し、退任までに13人を処刑。政権移行期の強行と執行時の関係者に新型コロナウイルス感染が広がったことに批判が集まった。
 バイデン大統領は死刑反対を表明しており、人権擁護団体など約80組織が今月、廃止に向けた迅速な取り組みを求める書簡をバイデン氏に送った。

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
......................
〈来栖の独白 2021.02.24 Wednes〉
 死刑制度存について、賛否を一概には言えぬ。
 様々な人々が死刑制度について意見を述べておられるが、それらの意見の中、言及されないのが、死刑執行刑務官の「心の痛み」である。職務として、人を殺さねばならぬ。この苦痛は計り知れないだろう。

オウム死刑囚7名に対する死刑執行に際し、想起される勝田清孝死刑執行についてのY弁護士の虚言〈来栖の独白〉
---------------------
【死刑】 命を造り 生み出すことのできぬ人間に 償いなどできぬ せめて命で詫びる・・・ 2021.1.28
* 死刑執行「正義の実現だったのかもしれません。でも実感は、人が人を殺しているというものでした」立ち会った元刑務官
「何十年も経ちましたが、全て鮮明に覚えています」元刑務官が語った死刑執行の瞬間 
------------


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。