東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

寺島実郎先生「時代先見塾」

2011-04-13 08:13:00 | 経営
昨日は、震災後初めての、寺島実郎先生の「時代先見塾」でした。
寺島先生との双方向の情報交換は、非常に勉強になりました。




その中で、寺島先生が菅首相に対し提示した、
「戦略試案」のお話がありました。


今回の震災からの復興は、
日本の社会システムのパラダイム転換を図る契機として
重要な意味があるということでした。


東北六県の現状・・・・震災前の試算では、

2010年に、東北六県の人口が1168万人あったものが、
2030年には、727万人となり、

65歳以上人口が、2010年に、25.9%であったものが、
2030年には、46.6%になると・・・・

繰り返しますが、「震災前」の試算です。



ただでさえ、すさまじい人口減少と高齢化の問題があった東北地方。
さらに、それに伴う経済のすさまじい縮小があったものが、
震災によって、さらに加速する可能性があります。



寺島先生がおっしゃるのは、そのような元々の問題を抱える東北地方の復興には、
「新しい社会創生への構想力が不可欠」だということでした。


特に心に残った戦略は、

地域産業基盤創生。

若年者が、きちんとご飯が食べられて、夢を見ることができるような、
産業の基盤、水産、農業など、「一次産業の力強い産業化」が不可欠。

製造業などの産業で蓄積された技術と資金を食と農業に投入して、
競争力ある一次産業を育てる責任を共有してもらう。


「道州制」の先行導入として、「東北州」の実現。

このことで、日本海側(アジアとの相関、日本海側への経済シフトの戦略)と、
太平洋側の繋がりを強くする、地域活性化構想が必要不可欠。


首都機能の分散の実体的推進。

地盤が強いとされる那須に「杜に沈む首都機能都市」の実現を試みることも。
21世紀における新たな文脈における「列島改造」型の国土計画の策定。
文化首都=京都、経済首都=東京、政治首都=新東京
その中での「環日本海構想」(アジアとの相関)

など・・・


私は、今回の被災地の元々の現状を鑑みるに、
阪神大震災とは決定的に違うことがあると思っています。

それは、阪神の場合、神戸というい大都市であったのにくらべ、
今回の被災地は、ほとんどが所謂過疎の町であったということ。

被災地の中で比較的大きないわき市ですら、
経済規模が毎年10%近く減少している現状ですから、
それより小さな町や村は言わずもがな・・・。

寺島先生のおっしゃるように、戦略的な新しい社会創生への構想力を持たずして、
真の復興は無い、と思います。


ニッポンの力を信じてる。
日本は強い国。
つながろうニッポン。


気持ちとしては大切だと思いますが、
それだけでは、なしえない、この復興だと思います。




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桜・桜・桜

2011-04-13 08:05:00 | ノンジャンル
震災で慌ただしい1ヶ月を送る中、
何も変わることなく、桜の花が満開です。

日曜日、いつものように16キロのジョギング。
桜の中を気持ちよく走ることができました。

走るとストレスが空気の中に消えてゆくようで・・・
特に、この日は桜の力もあり、
少し元気になりました。



ジョギングロードの多摩川風の道の桜です。



府中の大國魂神社のしだれ桜・・・
お見事です。



東京都知事選の投票所、府中普門寺の桜です。

自然は偉いです。
誰に褒められるわけでもなく、誰に見て欲しいわけではなく、
やるべき事を淡々と、全力を尽くして実行し、
そして、黙って去って行く。


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