東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

さらば2011年

2011-12-31 23:06:00 | 日記
2011年が終わります。

思えば、今年の始まりは希望の始まりでした。
顧問先企業の業績も復活し、良い年の出だしを喜んでいました。

そんな、中、あの震災。


3月11日、私は文京区のお客様のご自宅で確定申告の押印をいただいていました。
お客様が税務代理権限証書に、名字を書いた瞬間に、あの揺れ。

私はとっさに、お客様のご自宅にかかっている「絵画」を押さえながら、
揺れが収まるのを待ちました。


すぐにテレビをつけて、目に入ってきた津波の映像。


いわき市小名浜の津波の映像が出てきたとき、
海のそばにある実家が津波にのまれる想像をし、
「ああ、もう母とはお別れだ・・・」と思いました。


その後、何度電話をしても母には通じず、
文京区から府中まで5時間以上の道のりを歩きながら、
ひたすらに母の無事を祈っていたことを思い出します。
あの夜道の空気感は一生忘れられません。



幸いにして、母は無事だったのですが、その後の原発事故です。

特に日テレで見ていた3号機の爆発には・・・あのキノコ雲です。
正直、終わった・・・と思いました。
故郷を失う恐怖。それは、東京で暮らす私にとっても恐ろしいものでした。


故郷のいわき市には、物資が届かなくなり、人通りも無くなり、
いつも沈着冷静な母が、狼狽して電話をかけてきた日のことを思い出します。
私は、母を東京に避難させ、しばらく東京で暮らさせることとしました。


母と暮らした、東京での生活。
母の心配な顔が忘れられません。




震災で、被災した愛する母校、磐城高等学校。
吹奏楽部が夢見ていた、3/21のオペラシティでの東京公演。
その全てが中止となりました。

あの震災と原発事故ですので、仕方が無いのですが・・・
10日前まできて、
そこまで、先輩も、後輩も、現役も、準備を重ねてきただけに、
大ショックでした。


そのショックに立ち向かった、現役と先生。


磐城高校は、現代曲を得意としているのですが、
今年はあえて、得意としない古典。
被災地への祈りの曲としてバッハの「トッカータとフーガ」を自由曲に選択して、
全国大会を目指しました。


練習時間が無いのにもかかわらず、
見事、「東北代表」として全国大会に駒を進め、
全日本吹奏楽コンクールの普門館の聴衆に、感動をもたらしましました。
あの演奏終了後の大喝采を一生忘れません。


故郷では、磐城高等学校吹奏楽部だけなく、
湯本高校の吹奏楽部も、学校に帰れない状況の中、本当に良く頑張りました。
フラガール達も全国行脚で、全国に愛と絆をもたらした。
ラグビー部も、花園で精一杯の戦いをしました。
そして、何より、いわきの顧問先企業、富岡町の顧問先企業は、
震災に負けず、一歩一歩、明日へ向かって、
歩み出しています。



今回の震災では、フェイスブックで、故郷の級友達と再開することができました。
久しぶりの絆を深めることも出来ました。
私も仲間も、故郷をこんなに愛しているのだなぁ・・・と再認識できました。



さて、当事務所の顧問先企業を始めとする日本の中小企業は、
震災による不況の影響で、非常に苦しい経営を強いられています。
今年は、廃業、破産も多く、新規設立より、弁護士さんのところに、
一緒に行った回数の方が多かったような気がします。

それでも、私は、社長さん一人一人の人生をかけた中小企業の発展こそ、
多様性を武器としていた日本経済の復興。
ひいては、日本に暮らす人々の幸せに繋がると信じています。


私たちはこれからも、変わることなく、創業塾で新たな中小企業の創造をし、
経営者塾で、中小企業の存続を支援し、
税務顧問を通じて、生涯にわたり、中小企業に寄り添って行きたいと思います。


志ある、当事務所のスタッフ、仲間達とともに、
来年も、全力で、私たちの理念を形にしてゆきたいと思います。

皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。


コメント (2)
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12月30日 のつぶやき

2011-12-31 07:00:00 | ノンジャンル
kanari21 http://twitter.com/kanari21
12月30日 つぶやきまとめ


fukidashi 02:34
嵐・櫻井翔が紅白で“被災から復活した”ピアノを弾く! | webザテレビジョン: エンターテインメントニュース http://t.co/m7TjPK5K
2011/12/30 Fri 02:34 From Tweet Button


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