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東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

台湾を愛した日本人~土木技師八田與一の生涯

2013-03-07 13:56:00 | 
「台湾を愛した日本人~土木技師 八田與一 の生涯」を読みましたmeromero2



こんな凄い人が、あまり名も知られずにいた不思議さを感じました。
八田さんは、台湾の方々に愛され、
その銅像は、台湾の人たちに今なお大切に守られているそうです。

八田さんは、ダムや灌漑施設などを造る土木技師で、
そのスケールは桁違い。
ただ、それを使う農民達のことを第一に考えて、土木工事を行い、
不毛の大地を、台湾最大の穀倉地帯に変えました。

リーダーとしても、本当に凄い・・・・



私が深く感銘したのは、事業継続の危機の際、
リストラをせざるを得なかったとき、なんと優秀な部下から辞めてもらったというエピソード。



理由について八田さんはこう語っています。



「私もいろいろ考えた。確かに、力のある者を残しておきたい。しかし、能力のある者は、
他でもすぐ雇ってもらえるだろうが、そうでない者が再就職するのは中々難しい。
今、これらの者の首を切れば家族共々路頭に迷うことになる。だからあえて、
惜しいと思われる者に辞めてもらうことした。その穴埋めは、君たちが残った者を教育し、
補ってくれ。辞めさせる以上、辞めていく者の就職口は、必ず私が見つけてくる。」
(153ページ~154ページ)



このように考える経営者は、現代にはいるのでしょうか・・・・



本当の部下思いのリーダーというのは、こういう人をいうのだ・・・
と本当に勉強になりました。


こんな凄い人が日本にいた。
そのことを、多くの方々に知ってもらいたい、
特に若い方々に読んでもらいたい。

そう思いました。

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「月に響く笛 耐震偽装」藤田東吾著

2007-03-01 20:04:12 | 
この本、本当に読み応えがあります。

藤田東吾氏は、言わずと知れた、耐震偽装事件で渦中の人となった、
確認検査機関イーホームズの社長です。

この本はまさに、藤田氏が魂を込めた、渾身の本なのでしょう。
私も、一つの事務所をゼロから立ち上げた創業経営者なので、
自分の子供と言っていい、会社を取り潰された彼の悔しい気持ちが良く解ります。


また、今回問題ととなった、確認検査機関の役割。
大臣認定システムの問題等、藤田氏が訴えている建築設計業界における事実が、
素人には本当に難しい、難解なこと。

これは、我々が携わっている税務の世界も同じで、
説明しても、その道のプロではないと解っていただけない、
難解さがあるのです。

よかれと思ってアドバイスしたことや、導いたことが、
誤解され、曲解され、何度説明しても解っていただけないこともあり、
藤田氏の気持ちが良く解ります。

もし、ここにかかれていることが真実だとすれば・・・・

私たちTKC会員の税理士の誰もが知っているあの事件を思い出します。

「飯塚事件」

まさに、国交省にかかる耐震偽装問題におけるもみ消しの疑惑は、
現代の「飯塚事件」そのものなのではないか?

ならば、「飯塚事件」が起きた、昭和40年の頃と役所の体質は全く変わっていない、そういうことになる。


心ある方は、耐震偽装問題に関わるキーワードを、是非Googleで検索してみることをお勧めします。
マスコミがギャーギャー言わなくなった後、「真実」はネットの世界で静かに語られているかも知れません。


しかし・・・・
9月に参院選がありますが、自民党は、この問題の核心に触れる人物を比例名簿に載せていますが、こんな「爆弾」の名前を乗せていていいのだろうか???と、思ってしまいます。大切な参院選なのに・・・節穴なのか、確信犯なのか。



「美しい国、日本」を本当に創るのならば、この問題について、きちんと処理をして、我々国民に一刻も早く、事実を報告すべきでしょう。

また、野党の方も、決して、この問題を政争の具にするのではなく、誠意をもって、真摯に、日本のことを考え、追求していただきたいと思います。

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