平成25年8月24日から25日、全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会
全国研究協議大会九州大会(鹿児島大会)に参加してまいりました。
自閉症の息子が通う東京都立武蔵台学園のPTA会長をしているということで、
参加してまいりました。
この6日前に桜島で大爆発があったので、火山灰がどうなのかな?
と心配しておりましたが、
火山灰を探すのも苦労するくらい、奇麗に掃除されていて驚きました。
大会の中で印象に残ったのが、
「インクルーシブ教育システム」という言葉でした。
文部科学省&厚生労働省の担当官が盛んに仰っていました。
インクルーシブ教育システムとは、「共生社会」を目指す上での教育システムです。
「人間の多様性の尊重等の強化、障害者が精神的及び身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能とするとの目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組みであり、障害のある者が「general education system」(署名時仮訳:教育制度一般)から排除されないこと、自己の生活する地域において初等中等教育の機会が与えられること、個人に必要な「合理的配慮」が提供される等が必要とされている。」
(文部科学省HPより)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm
この理念はとても高度な理念であり、
正直な感想として、人類も既にこの境地に達しつつあるのだな・・・と思いました。
実現には、困難が予想されるのですが、国が本腰を上げて「共生社会」の実現に向けて歩み始めているということは、私たち一人一人が認識して、共に歩む覚悟が必要だと思いました。
「共生社会」の実現に向けて、私たち企業経営者もその理念を理解する必要があります。
そのことが、これからの時代に向けて、未来の経営を志向することになります。
研究協議大会の後半、
ご自身もダウン症で、有名な翻訳家として活躍している
岩元綾さんの講義は、とても感動的でした。
世界ダウン症会議で行った英文スピーチを再現して下さったのですが、
思わず涙があふれてきました。
様々な境遇の方が、様々な場所で活躍できる、
ささやかであっても、「はたらく」喜びを実感できる。
そんな社会を実現したいものだと思いました。
研究協議大会終了後、西郷南州翁(西郷隆盛)の顕彰館に行ってきました。
2時間半、西郷さんと静かに対話することができました。
これが西郷さんの顕彰館です。
西郷さんの一生を勉強できます。
西郷さんのお墓です。
西南戦争での終焉の地です。
顕彰館→お墓→終焉の地→西郷洞窟→城山頂上まで歩きました。
インクルーシブ教育システムの理念の一端に触れ、
岩元綾さんの講演に涙し、
西郷さんの考えに触れ、とても有意義な「鹿児島」でした。