てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密5

2022年01月31日 | わげもん~長崎通訳異聞~

奉行所の牢で

出島で主にオランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 の用を務める内通詞:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 殺しの濡れ衣を着せられ、通詞だった父親の失踪の謎を追って江戸からやって来た青年:伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉 が牢に入れられた。

壮多の父親:周吾 の失踪の秘密を知るオランダ語通詞:森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 が、牢にいる壮多に自分が知ったことを話している。

通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた小通詞:野田立之助(のだりゅうのすけ)浜田信也 が子供の頃シーボルト事件に関わっていたため、彼の身代わりに周吾に話しが持ちかけられたのだという。
だが周吾は、汚名は被るが、長崎には二度と足を踏み入れないので、見逃して欲しいと言って姿を消したと言う。

壮多は、父親が江戸には戻って来なかった、一体どこにいるのかと栄之助に尋ねる。

すると、それまで背を向けていた栄之助が壮多に向き合い
その先の話ば、昨日初めて聞いた。
と言う。

追手が放たれた。

えっ・・・。

全てば知った男が長崎から遁走するのは、許されなかった。

まさか・・・。

雷の音がする雨の中、傘をさして通りを歩く大通詞で蘭語通詞会所の長:杉原尚蔵(すぎはら しょうぞう)矢島健一 の姿が映し出される。

また、奉行所にある自室の軒先で、長崎で代々の長崎奉行に仕える家老:周田親政(すだ ちかまさ)武田鉄矢 も雨を見つめていた。

旅姿で道を歩く男、すれ違う虚無僧姿の追手が切りかかっていった。

長崎が殺した。

これが全てたい。

江戸で生きようとした男を、お前たちが殺したぁぁぁ。

知りたいと言うたとは、オマエたい。

自分が知りたいと望んだ真実に打ちのめされる壮多は、叫び声をあげる。
栄之助は、牢を後にする。
雨が上がった夜、蘭語通詞会所に一人でいる栄之助。
それは、まるで自分が出した問いに壮多が答えを出すのを待っているかのようだった。

苦かぞ、ばってん飲め。
飲め。

その時壮多は、差し込む月明かりに照らされて一人呆然と牢の壁にもたれていた。

コンコン、コンコンと板を鳴らす音が聞こえるが、気にも留めない。
いや、気にした方がいい。
なにせその音は、彼のいる牢の床板から聞こえてくるのだ。

その頃、長崎の町では見張り番の鳴らす半鐘の音が鳴り響いていた。
また外国船がやって来たのかと、提灯を手に表に出てくる人たち。

置屋・柳屋を束ねる女将:しず(紅壱子) や 芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 も半鐘の音に驚いて表に出てくる。
奉行所の役人が大勢で提灯を手に港へ向かう、その方向とは逆に通詞提灯を手に持った男が一人急ぎ足で蘭語通詞会所へやってくる。

森山おったぁぁぁ、奉行所の船番が力ば貸してくれるかて・・・。

船番?

不審な船が、迷い込んで来よったと。

すぐ行く。

森山を乗せた小舟が、沖に停泊している外国船に近づく・・・あれ、デジャブですか?

つか、オッケー時を戻そう。ではなく、これが1話のシーンでしたってことです。

ので、再掲載マジック使います。

~以下引用開始~

嘉永2年(1849)

江戸時代の長崎。当時唯一諸外国と貿易ができていた長崎は、オランダ・清国(中国)など幕府に許された国々とのみ交易を行う都市であった。
イギリス・フランス・ロシア・アメリカなどの西洋列強は、この港から日本との国交を結ぶ糸口を探っていた。

沖で停泊している外国船に向かう小舟。
船頭と共に外国船に向かうのは、オランダ語通詞である森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 だ。
彼らが近づく外国船の周りは、明かりを灯した小舟にぐるりと囲まれている。
栄之助は、外国船に乗り込む。

開国を迫る列強と幕府との間に立ち、両者の交渉を言葉を以て担うオランダ通詞(つうじ)と呼ばれる者たちがこの街にいた。

やってきた栄之助を待っていたのは、長崎奉行所の役人 と オランダ商館の人物 だ。
彼の話をオランダ語で通訳する栄之助。
わげぇ(和解:和訳)致します。
船は突然、夜中に現れた。上がってみっと中は明るく、たった今まで誰かが笑いさざめいていたかのように、大勢の人々の気配があった。だが、どこにも人はいない。

奉行所役人:ありえっと、こん港なら。

オランダ語訳で、栄之助が伝える。
この町ならどんなことでも起きる。

ここは、長崎ですから。

役人と共に船内を探索する栄之助。
燭台のロウソクに照らされた船室の中を見て、目を瞠る(みはる)のだった。

~引用ここまで~

彼が板張りの部屋で見たのは、部屋一面に書き込まれた英語の学習の跡だった。
(姿を消す前の神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏 の回想にあった。)

In the beginning was the word はじめに言葉があり,
and the word was with God 言葉は神と共にあり,
and the word was God 言葉は神であった。 - 電網聖書『ヨハネによる福音書 1:1』

その頃、牢屋では

壮多のいる牢の床板を叩く音は続いていた。
奉行所は、沖に停泊している船のせいでそれどころではないらしい。

そしてついに床板が外れ、やっと気づいて驚く壮多。

そこから現れたのは、長崎から姿を消したはずの神頭だった。

第3話 苦い秘密 終了。

出たわ、というか出ないと思っていたTM1号:神頭先生。
凄いわ、ターミネーターみたいな登場の仕方だったわ。
一瞬2号かと思ったわ、ドキドキ。
時代劇で時空を曲げるマジック出るとは思わなかったわ。
脳が追いつかなかった。

松本いよいよ、次が最終話。
良かった8話じゃなくって、楽しいけど身がもたないしw

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久しぶりにランチ

2022年01月30日 | Weblog
本当に久しぶりにランチに行ったら
 
ランチのシステムが変わっていたという驚きなのであります。
 

こちらは「日替わり」という名前のランチ。
 
以前、このお店は
ABCのうちのどれかのメインから選ぶというランチでございまして
例えば
A 麻婆豆腐
B 海老と玉子炒め
C 棒棒鶏
 
みたいなものでした。
 
久しぶりに行ったら、
日替わり=青菜炒め
でございまして、麺をラーメンから台湾ラーメンに変更してもらえるのは
変わっていませんでした。
 
で、日替わり以外のランチは
一般的な中華料理の一品モノが、ボードに書かれており
この中からメインを決める、というシステムに変更されていましたです。
メイン+ごはん+ラーメン という内容です。
オラは「青菜炒め」大好きなんで、迷わず日替わりにしました。
母は、唐揚げ大好きなので、唐揚げランチを選択。
青菜は「ほうれん草」でした。美味しかったわん。
ごちそうさまでした。
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わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密4

2022年01月30日 | わげもん~長崎通訳異聞~

柳屋の店先で

悪酔いした森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 が目を覚ますと、女医。オランダ人と日本人のハーフ:えま- 浦浜アリサ が栄之助を覗き込んでいた。
驚いて声をあげ、飛び起きる栄之助。
近くで泥酔していたところを
柳屋の店先まで運ばれてきたらしい。
奥では、女将:しず(紅壱子)や芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友らが食事をとっている。

身体ば打ったようですね。
えまにそう言われて恰好がつかない栄之助。

生まれるより大事なことはなか。そう言っとりましたね、前。
以前アヤカの出産の際に、柳屋でえまが言った言葉だ。
(その時、居候の男:神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏 の捕物騒ぎに同行していた栄之助。)

そう思って母はうちば産んだとです。そう信じてます。

母上は・・・。

死にました、うちば産まれるのと引き換えに。
オランダさんとの子だったうちは、ここで育ててもらったようなもんです。

一方が立てば、一方がならん。
世の中はまっことままならん。
嘘ばつきたくない相手がおるとです。
大切な人の息子です。
ばってん・・・。

その様子を見たえまは、処方した薬湯を栄之助に手渡す。
飲みますか、気付けです。

受け取ってそれを飲もうとした栄之助、

苦かです。

と、えまに言われて薬湯を噴き出してしまう。

飲む前に言うてくださいよ。

その様子が可笑しくて二人とも笑い出す。

苦かですよ、治すときは何でも。
えまのその言葉に、何かを悟った栄之助。
自分は通詞として己の言葉を捨てたのではない、苦い秘密から逃げていたのだと。

翌日

長崎の町に夕立の雨が降る。
急に降って来た雨を避けようと走り出す人々。

壮多のいる牢にも、その雨の音は聞こえていた。

牢屋に新しい咎人が入ってくる。
新入りのその男は、壮多のすぐ近くで壁にもたれかかる。
男は、首元から隠していた長い針をを取り出し、隣にいた壮多を襲おうとしたのだが・・・。

伊嶋壮多、牢替えばい。

牢番に呼び出されて、壮多はその牢を離れて行った。
雨漏りがする為、空いていた牢に一人入れられる壮多。

すると、鍵をかけた牢番が何者かに賄賂を受け取っており・・・
金を渡していたのは、栄之助だった。

ふてくされる壮多に、

元気か?

と英語で話しかける栄之助。

とても、あなたも元気そうだ。

そうは見えないが、答える壮多。
栄之助は牢に背を向けて座り込み、話しをしに来たと言う。

一人の子どもの話たい。
そん子は小さか時から賢くて、一人で書を読み、一度聞いた蘭語ば直ぐに覚え
とぉの頃には一通りの和解ができるようになった。
やがて出島の医者と親しゅなった。
ある日、医者の為に日本の地図を和解するのを手伝った。(数人の通詞の中に立之助がいる。)
医者が幕府に目ばつけられた。
日本の地理や海防について、様々な図書ば持ち出そうとしたことが発覚した。
これらを一体誰が和解し、彼に与えたか。
御取調べが厳しゅうなり、そん子どもの父親がそいば知った。
いずれ大通詞として、長崎ば支える一人になるやろう。
(立之助は)そう言われていた子どもたい。
重鎮の一人ば、身代わりば立てようと考えた。
周吾さんに話しがいった。
子どもが生まれて、そん為の金が欲しかと。

まさか、俺の為に。

ばってん、生まれた子ば見て翻意したと。
息子に偽りの姿ば残しとうなか、そん代わり自分は長崎から消える。
二度と足ば踏み入れん。
消えた自分にどげん罪ば被せてもよか。
名などどげん汚してもよか。
ばってん、この身と心は譲れと。

壮多の父親、周吾がなぜ長崎から姿を消したのか
理由を知った壮多であった。

本日は、ここまで

栄之助より年長者の立之助が、年齢的にも家柄的にも
なぜまだ小通詞なのかという疑問も解決しましたですね。
さて、壮多は父親を探し当てることができるのか、そして忠弥殺しの犯人は見つかるのか
このエントリーはあと1回ありますが、次の第4話が最終話となります。
週末に出張が入ったので、ヘロヘロで4話起こせるか心配です。
いろんな意味で、なかなかバタバタしそうです。

そして、爆竹を鳴らす長崎のお盆。
時代考証とかの関係なのか、精霊船や灯篭は出てきませんでしたけど
あれはそうじゃないかと思わせるシーンもありましたね。
でも江戸時代に町なかであの爆竹が許されてたって、なかなか寛容だったのね。

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八乙女光くん、突発性難聴とのこと。

2022年01月29日 | Weblog

先ほど、新・情報7daysニュースキャスターで

Hey!Say!JUMP

活動15周年の記念の日には、復帰されたいとのことで

じっくり休養して、療養に専念して欲しいですね。

アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」の八乙女光(31)が29日、突発性難聴を発症したことを所属事務所を通じて発表した。治療に専念するため、一定期間活動を休止する。昨年末にめまいと耳鳴りの症状を訴えたため、病院を受診した結果、病名が判明。仕事を続けながら通院治療を行ったものの、仕事への影響が徐々に見受けられたことから、事務所やメンバーと話し合った上で健康を最優先すべきだと判断した。当面の間、グループは7人での活動となる。

この度は僕のことでファンの皆さま、そして関係者の皆さまにご迷惑とご心配をおかけいたしまして、本当に申し訳ありません。12月に突発性難聴を発症しました。テレビの収録中に耳鳴りとめまいが起きたのが始まりで、一日中症状が続き、夜も耳鳴りがひどくて眠れない状態でした」
 まずは謝罪の言葉とともに、八乙女は発症の経緯をこう説明した。厚生労働省によると突発性難聴は突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなり、耳鳴りやめまいなどを伴う原因不明の疾患。40~60歳代の働き盛りに多くみられ、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすいという。所属事務所の先輩であるKinKi Kidsの堂本剛(42)も発症し、現在も闘病中だ。
 八乙女は現在の病状について「耳の症状は良くなってきてはいるのですが、複数で話すと誰が何を話しているのか分からないノイズが頭の中で起きて、バラエティーや音楽活動をすることも難しい状態です」とした上で「突発性難聴と向き合いながら仕事をするという選択肢もありましたが、春に控えている舞台、今頂いているお仕事を、100%乗り越えられるかと考えた時に、今の僕の回復状態では難しいと判断しました」と説明した。メンバーと話し合い、再びグループの一員として活動するためにも、今は治療に専念することを約束した。
 メンバーが新型コロナウイルスに感染したため、Hey!Say!JUMPは全国アリーナツアーの札幌公演(22、23日)と埼玉公演(29、30日)を中止。八乙女は「本来は、中止になりましたコンサートツアーの最終公演を終えて、ちゃんとHey!Say!JUMPの仕事を一つ乗り越えた上で、報告する予定でしたが、このタイミングでの報告となりました」と打ち明けた。デビュー丸15年を迎える11月14日近辺を復帰目標とし、1日でも早く治療に専念するためとみられる。
 「僕としては、Hey!Say!JUMPの15年目の記念すべき日に戻る事を目標にして、完治に向けて治療に専念したいと思います。必ず、また元気な姿を見せたいので、今は完治するお時間を下さい」と呼びかけている。
 なお、事務所によると4月3~28日の東京芸術劇場 プレイハウスほか、大阪と仙台で上演される主演舞台「こどもの一生」は降板を申し入れたという。
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内容量が増えてたぬん

2022年01月29日 | Weblog
餃子の王将で、テイクアウトの手配を済ませて
その待ち時間、およろ20分。
近所のスーパーで、お買い物を済ませようとしたところ
出会っちゃったよ、肉おじさん。
 
 
内容量が二週間前の1.5倍になってた。
如何に半月前が高かったかって話だけどね、2パック購入しました。
 

茹でてから、茎を少し切り離してひたすら干す。

夜は温風ヒーターにあてて、更に乾燥してカット。
その後、グラノーラの空き袋に入れて冷蔵庫で保管の予定。
まだ細くて匂いが少ない。寒いけど、楽しいな。
切り離した茎は、味噌和えにして今夜食べます。
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わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密3

2022年01月29日 | わげもん~長崎通訳異聞~

出島の農具置き場に戻る壮多

主にヤンセンの用を務める内通詞。清十郎ら若い通詞に加えて、トリ、未章らとも親しい:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 が殺され、現場に残っていた柳屋の提灯から、殺害を疑われる伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉。
トリの友人、オランダ人を父に持つ青年:未章(みしょう)トラウデン都仁 の手配で、奉行所の手が及ばない出島の小屋に隠れていた。
オランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 の部屋に忍び込み、手掛かりを探してみたが 忠弥が抜け荷に関係していたということだけがヤンセンたちの会話から分かり、一緒にいた芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 と別れて小屋に戻った壮多だが・・・。

中に入ると、何者かに襲われる。
揉み合っているうちに、それが森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平の私塾で
一緒に英語を学んでいる通詞の見習生:大田清十郎(おおた せいじゅうろう)浅香航大 だと分かり、驚く壮多。

通詞部屋に用があるちゅうて入れてもろぉた。

てっきり疑われていると思っていた壮多だが、清十郎の
わいが忠弥ば殺すはずなか。
わいはあいつから聞きたかことばあった、そん口ば塞ぐわけなか。
という言葉に、驚く壮多。

ばってん、周りばそう思うちょらん。
みなわいば疑ごうとる、なんかおかしか。

俺を邪魔だと思ってる奴がいる。
それとは別に、忠弥さんの裏側を探られたくない連中がいる。

裏側・・・。

抜け荷の手引きをしていたんだ、忠弥さん。

なんば言いよっとかぁ~。(清十郎、壮多の胸ぐらを掴む。)

それを知られたくない誰かが、自分たちのしたことを俺に擦りつけて、できるだけ早くことを終わらせようとしている。

長崎奉行所

江戸から赴任している長崎奉行:井戸対馬守覚弘(いどつしまのかみさとひろ)石黒賢 が長崎で代々の長崎奉行に仕える家老:周田親政(すだ ちかまさ)武田鉄矢から、出島に関わる殺人について下手人の目星がついたとの報告を受けている。後ろには、大通詞で蘭語通詞会所の長:杉原尚蔵(すぎはら しょうぞう)矢島健一 が控えている。

周田:恐れながら、お奉行様が気に掛ける程の一軒ではござらぬかと。

対馬守:亡くなった者は、出島の通詞と聞いておる。その者の身辺に、何か他に怪しきフシなどはない・・・

杉原:ございません。(杉原、言葉を遮る。)

対馬守は少々訝し気な顔をしていた。
奉行の部屋から離れ、周田の部屋で話す周田と杉原。

周田:解せぬ、お奉行は何故あの一件を気になさるのか。

杉原:なにせよ、伊嶋壮多が捕らえられ処罰されればカタはつきます。

周田:その男、まことに下手人なのであろうか。そなた達通詞たちは寄ってたかってそう言いたててはおるが・・・。

杉原:言いたてるなどと・・・。周田様こそ、何故この一件、深く触らず手早く落着なされようと?

周田:ま、そこはお互い触れぬということで。

どうやら、お互いが都合のいい結論を引っ張り合いしているようだった。

蘭語通詞会所

奉行所から足早に杉原が戻って来る。
栄之助、稽古通詞で杉原の息子:敬生(すぎはらけいしょう)重岡漠 が帰りを待っていた。
壮多がまだ見つかっていないことを、杉原に伝える栄之助。
奥の部屋へ進みながら、これでいっきに邪魔者の壮多が片付くと思っていたのに、もどかしいと言う杉原。

ばってん、伊嶋が下手人と決まったわけでは・・・。

あいつがやった。(それでいい。)そういうことばい。
そう言って杉原が障子を開けると、そこには大通詞で清十郎の父:大田崇善(おおた そうぜん)本田博太郎が杉原を待っていた。通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた男:野田立之助(のだりゅうのすけ)浜田信也 が崇善の相手をしていたのだ。

確かめたいことがあって、来た。
めずらしく声のトーンが低い崇善。

杉原:なんね。

大田:忠弥から聞いた話ばい。

杉原:忠弥から、いつ?

大田:亡くなる前、忠弥から訪ねて来よった。

杉原:わいを。

障子を叩く壮多。後ろには清十郎がいる。蘭語通詞会所に壮多がやって来たのだ。
驚く他の通詞。

伊嶋壮多です、ご無礼を。
驚く他の見習い通詞たちを清十郎が蹴散らすと、その騒ぎを聞きつけて
やぐらしか。(うるさい)と栄之助がやってくる。
そして、その後ろから崇善が現れる。

名乗れ

伊嶋壮多です。

何の用だ?

父のことを尋ねに、父の名は周吾です。
大通詞の杉原さまにお目にかかりたい。

やはりよか発音たいぃぃぃ~っ。帰るっ!(ぇ

杉原様にお尋ねになりたいことがあるのでは?

済んだ。おいが聴きたきことは、こん男が聴くっ!

通詞会所の所長部屋には、杉原の他に野田立之助と栄之助がいる。
その前に手をついてお辞儀をする壮多。

杉原たい、聞きたかこととは何ね。

長崎に来て父のことを探しました。
でも、誰もが父のことなど知らないと言う。
それは父が、周吾という通詞が何か禁を犯したからですか?
例えば、シーボルト先生を手伝うような。

そいは違う。

森山っ。

父上は優れた通詞やった。
容易く禁を犯すような人ではなか。

やはりご存じだったのですね、私の父を。
目を伏せる栄之助。

通詞の家業は世襲たい、周吾は家名に胡坐ばかいて精進もせん息子たちの面倒ば、よう見てくれて
森山やここにおる野田も、みな周吾には世話になった。

では・・・。
壮多は、長崎から姿を消した男:神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏の言葉を思い出していた。
お前の父親は通詞の仲間を売った。

禁を犯して、長崎の通詞たちをお上に注進した。
仲間を売り、そうして父は長崎から追放された。

何も言えない栄之助と野田。

そうと知ったらどがんすっと。

嘘です。
父が裏切り者なら、人はもっと私を罵る筈だ。
でも、誰も何も言わなかった。
この町は黙って、ただ私から父のことを隠し続けた。
何故です。
まだあるからだ、知られたくないことが・・・。

それまで薄笑いをしていた杉原の表情が厳しくなり、野田は沈黙が辛い顔をする。

俺はそれが知りたい。

そのとき、会所の通詞が奉行所に報告をし、町方が踏み込んできた。
同心:滝口修二郎(たきぐち しゅうじろう)平山祐介 が壮多を連れて、捕り方と一緒に会所から出て行く。

壮多っ!

先生はずっと、私を見張ってたんですね。
壮多は背を向けたまま、栄之助に話しかける。

違う、おいはそがんつもりで・・・。

だったら次はアンタが言ってくれ、今度こそ本当のことを。
その言葉を残して、壮多は連れていかれる。
他の咎人のいる牢に、一緒に入れられる壮多。

まことば話すべきです、隠せばアイツは益々暴こうとします。
何よりも、アイツに隠し事ばしたくなか。

ならんっ!
私事で言うとるやなか。
オランダとの交易は冷え込んどる。
そがんとき、我々長崎の通詞が江戸に隙ば見せる訳にはいかんばい。

そう言って、栄之助の肩を叩いて部屋を出て行く杉原。

森山、おいも森山も周吾さんには世話になった。
育ててもろうた。
あの時、栄之助の兄弟子だった少年は野田立之助だった。

おいは、これが道やと思うとった。
こん20年必死やった。
誰よりも立派な通詞にならんかいけん。
誰より学ばんばいけん。
シーボルト先生のことは、よぉ覚えとぉ。

強くはない酒をあおり、酒屋を後にする栄之助。
外では爆竹が鳴らされ、大人も子供もそれを眺めている。(お盆?)

野田:(シーボルト)先生の周りに大勢、学者やら通詞がおったことも・・・。

フラフラと歩く栄之助、男と肩がぶつかり倒れ込んだところをいいようにされて
転がされていた。

本日は、ここまで

己の言葉を捨てよ。という周吾の教えが、違う意味で栄之助にのしかかってきますね。
お酒に逃げてしまった栄之助。
このまま真実を壮多に伝えずにいられるのでしょうか。
それにしても、検索してもヒットし辛い長崎弁をぶつけてくるNHK。(今回はそこまでなかったけど)
朝ドラとか、方言指導が入っていてもそこはかとなく標準語寄りでしたよね。
どうしたんだ、NHK。
己の言葉(標準語)を捨てにきとるんかいっ!

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勇者さまの剣が折れそうだった件について

2022年01月29日 | Weblog

勇者様に喧嘩を吹っ掛けたモンスターがいた。

まぁ、小山の大将。

懐かしいな、昔派遣業務で別の店に勤めたことあるけど
こんな態度する奴まだ居たんだ。

古い役職名と共に、もう絶滅したかと思ったよ。

しかしながら、うちの勇者様は若くして大変優秀な方なので
そんないちゃもんつけられたことは当然なく、大きな衝撃を受けておられた。
従者のオラから言わせれば、
勇者様は間違ってないし、オマエがオラついたからって「じゃあいいです」って
折り合うようなこと言う訳ないじゃん。
そして、小山のボスザルに対する態度もじぇんじぇん失礼ではない。

勇者様、むしろオラへのクール杉な態度を優しくしてほしいくらい。(ゴーナキ
オラは剣どころか、もうじき杖が必要なくらいです。
たのんます。

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Lenovoのノートパソコンでまた設定し直し。

2022年01月29日 | Weblog

Lenovoのノートパソコンで、システムの更新があったので反映させたら

久しぶりにファンクションキーの設定をやり直しさせられた。

ショッカー(-o-)/ イーッ

そうでなくても再起動の度に、タッチパッド無効(Fn+F6)をやらされるのが嫌なのにさ。

「BIOS画面(BIOS設定)」で設定の変更を行う方法。

1.BIOS設定画面を表示する。

①.Windowsキー+I(アイ)キーを同時に押して「設定」を開く。

②.「更新とセキュリティ」をクリック。

③.画面左側の「回復」をクリック。

④.「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動する」をクリック。

⑤.「オプションの選択」で「トラブルシューティング」をクリック。

⑥.「詳細オプション」をクリック。

⑦.「UEFIファームウェアの設定」をクリック。

⑧.「再起動」をクリック。

⑨.「Startup Menu(スタートアップメニュー」で、キーボードのF10キー(BIOSセットアップ)を押すと、パソコンの本体設定を行なうBIOS設定画面が表示される。

⑩設定を終了するかどうかのウィンドウが出るので、No を選択。

2.アクションキーモードを無効にする。

①.BIOS設定の最初の画面から「→」を1回押す。

②.「 Configuration」の画面で「↓」キーを押す。

③.「 Hot Keys Mode」を選び、Enterキーを押す。

④.「Enabled」になっているので、「↑」キーを押す。

⑤.「Disabled」を選び、Enterキーを押す。

6.「 Configuration」の画面に戻ったら、キーボードのF10キーを押す。

⑦.「Yes」を選び、Enterキーを押す。

3.再起動して完了。

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実は先週からアレが売られていた件について

2022年01月28日 | Weblog

実は、先週あたりからアレが売られていました。

そう、

 

 

生ワカメがっ!

オラがストレス解消法の一つとしている、「乾燥ワカメ作り」の原料となります。

でも、無茶苦茶高いっ!

ちゃいちーなパックで、これ半額でも買うもんかっ!

そんなお値段です。

えぇ、待ちますとも。

まだ去年作った乾燥ワカメが、グラノーラの空き袋に1つあるんですもん。

いや、どんだけストレス解消しとったんやってお話しなんですけども

ふふふ、我が家の冷蔵庫の明かりが見えなくなるくらい作りましたよ、去年(ぉぅぃぇ

暗がりで、茹でたワカメを干すオラを見かけた方・・・。

コワクナイヨ

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わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密2

2022年01月28日 | わげもん~長崎通訳異聞~

出島の夜

オランダ商館から男たちの歌声が聞こえる。
それを聞きながら、通詞と書かれた提灯を提げてオランダ語通詞:森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 が戻るところだ。
どうやら歌っていたのは、カピタンと呼ばれるオランダ商館長。出島のオランダ人たちを代表するトップ:レフィスゾーン(リチャード・ヴァン・ローイ)や、オランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 たちだ。
彼らが開いた夕食会に、柳屋の売れっ妓芸者。豪胆で頼りになる、トリの姉貴分:季蝶(きちょう)木月あかり や芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 も招待を受けている。

歌い終わると、カピタンの合図でワインで乾杯が行われ、食事が始まる。(ヤンセンは勧められたワインを断っている。)

賑やかやろ。

今年の荷降ろしが無事済んで、お楽しみみたいですね。

賑やかな宴の様子に、通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた小通詞:野田立之助(のだりゅうのすけ)浜田信也 と 栄之助が、オランダ商館の二階を見上げる。

立之助はこれから夜勤があると言ってその場を離れ、栄之助はある建物の戸を開ける。(通詞の詰所か?)
行燈の光の奥には、大通詞で蘭語通詞会所の長:杉原尚蔵(すぎはら しょうぞう)矢島健一 が居た。

幽霊っていうとはおっとやなぁ。
二十年も経って出てきよった。
日誌のようなものを書きながら、栄之助に話す杉原。

はっ。

江戸に息子がおるとは知っとったのか。

いえ、周吾さんのことはあれ以来何も・・・触れるなと言われとりましたけん。

今、壮多(いじま そうた)永瀬廉 ちゅう小僧が二十年も前の古傷ば晒したら、長崎は終いばい。

彼のことは私が見ておりますから。

出島の出入り口の橋で

カピタンたちの夕食会の帰り、トリが主にヤンセンの用を務める内通詞で清十郎ら若い通詞に加えて、トリ、未章らとも親しい:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 と出会う。
季蝶たちは泊まりで、トリは柳屋へ一人で戻るところだった。忠弥はこれから出島に戻るところらしい。
出島に忘れものでもしたのかとトリが尋ねると、そうではないらしく

そうや、柳屋に戻るとやったら、言伝(ことづて)ば頼めるね。

忠弥はトリに伝言を頼んでいた。

***************************

杉原のいる出島の建物を後にした、栄之助。
すぐにオランダ商館で下働きをしているティティを見かけて、猫車を押す彼に声を掛ける。

モリヤマさん。
ティティ働き者、さっき忠弥さんホメタ。

ほぉ~、出島で忠弥さんに褒められたら一人前たい。
そう言って彼を労っていると、離れた場所で誰か男の叫び声がした。
壮多は声のした方向、オランダ商館の向こう側にある塀の方向を振り返った。

柳屋にある塩頭のいた部屋

ロウソクの明かりの下、今は壮多が塩頭のいた部屋を使わせてもらっている。
壮多はまだ英語の勉強をしているようだ。
出島から戻ったトリが、小声で単語を読み上げる壮多に話しかける。

そいは英語?

うん、まだ下手だけど。

壮多ならすぐ達者になっとさ。

う~ん、どうかなぁ。

今頃、壮多のおとっつぁまはなんばしとんやろ。(壮多、わからないといった顔をする。)
生きとっさ、そして会いに来るとば待っとっとさ。
壮多、微笑む。トリが、塩頭が居なくなり壮多が言って欲しい言葉をくれる人間が居なくなったことを、気遣ってくれていると感じたのだ。自分が知ったばかりの、長崎の人の優しさを思い出す壮多。
地球儀を動かしながら、
トリのおとっつあまも、海の向こうで元気だといいな。

頷くトリ。
トリの名前は、唐語?

おとっつぁまが付けてくれたの。
トォリィ、都に麗しいって書くとさ。

麗しい、都・・・。

都って字は、唐語で「全部」っちゅう意味やけん。

(ふぅ~ん、おぉ。)全部カワイイっ!(トリを指さす。トリは照れた表情。)
そぉか、トリのおとっつぁまはトリのこと、全部カワイイと思ってつけてくれたんだ。

トリ、うんうんと頷く。

いいおとっつぁまだな。

頷くトリ、壮多を見つめていて何かを思い出し・・・。

そうだ、忠弥さんから言伝ば預かってきた。

忠弥さんから?

タキエ橋で待っとるて、話があるとげな。

トリは出島から帰る途中、忠弥からこの伝言を預かってきたのだ。
急いで提灯を手に、橋へ向かう壮多。
だが、その場所には・・・
頭から血を流して倒れている忠弥の姿があった。

驚いて提灯の火を消す壮多。
忠弥の身体を揺するが反応はなく、壮多の手には忠弥の血がつく。
すると、川べりの石が水に落ちる音がし、人の気配に気づく壮多。
その場に提灯を残したまま、逃げていく人物を追いかけていくのだった。

翌日、奉行所による壮多の人相書きの手配が、長崎の町に貼りだされる。

蘭語通詞会所

通詞の見習生:大田清十郎(おおた せいじゅうろう)浅香航大
大通詞で清十郎の父:大田崇善(おおた そうぜん)本田博太郎
野田立之助、杉原尚蔵 らの前で、忠弥の死が知らされる。
忠弥は頭を殴られて殺されており、奉行所が壮多の行方を捜しているということだった。

同心:滝口修二郎(たきぐち しゅうじろう)平山祐介 が栄之助と捕り方を引き連れて柳屋へ向かっている。

杉原:壮多という男と忠弥とは、何か遺恨があったということか。

それを聞いて、清十郎が会所を飛び出していく。

壮多は夕べからずっと戻っていないと言う置屋・柳屋を束ねる女将:しず(紅壱子)
女たちは、その様子を障子の陰から覗き込んでいる。

行き先に心当たりは無いかか。

タキエ橋の死人と、壮多に何の関りがあっとですかぁ。

殺されたのは夕べだ、そのそばに転がってたのが・・・。
滝口は現場にあった提灯を見せる。

こいはうちの(提灯)・・・へぇぇぇ~っ!
しずは驚いて腰を抜かす。

暖簾の外からその様子を聞いていたトリ。
柳屋から離れようとすると、清十郎に見とがめられる。

おい、待たんか、聞きたかことがあっと。

知らんばい。

伊嶋壮多はあん店で寝泊まりしよったやろーがっ!

うちはお座敷やらお稽古やらいろいろあっとさ。
壮多が待ち合わせの後、どこに行ったかなんていちいち気にしとらん。

待ち合わせ、おぃっ!忠弥とか。

なん・・・。

忠弥ば殺した奴は、俺の手で仕留めたかっ!

出島の船着き場では

小舟から持ち込まれた樽を運ぶトリの友人、オランダ人を父に持つ青年:未章(みしょう)トラウデン都仁。
樽の中を親方に見せ、中身を確認してもらって出島の中へ運び込む。
小舟には、もう一つの樽が積まれているが・・・。

もはやデフォルトなのか、ヤンセンが荷役を叱りつけている。
親方は、もう壮多のような騒ぎはコリゴリなのか、謝っておけばいいからと兎に角荷役たちに頭を下げさせている。

その場所を避け、猫車に樽を乗せた未章が出島の町を進んでいく。
辿り着いたのは、動物が飼育されている場所にある小屋の前で・・・。

樽の中から、隠れていた壮多が出てくる。
そこの畑の道具小屋ばい、荷揚げの間は手入れがまどぅになるけん。
ここにおればかたか。
出島ん中におれば、奉行所は手が出せん。

詫びる壮多に、うんうんと留飲を下げさせることができて満足する未章。
ヤンセンに絡まれたときの借りを、返した気分になる。
小屋の戸をノックする音に、慌てて壮多に隠れるように指示をする。

訪ねてきたのは、料理小屋にいるティティだった。
未章とは仲が良く、出島の食べ物を持ってきてくれる段取りもついているようだ。
夜になり、未章とティティに事情を話す壮多。
忠弥さんは、俺と待ち合わせをして殺された。
そいつは、俺の父親のことも知っている筈だ。

忠弥とヤンセンはいつも一緒だと言う、ティティ。
毎晩行われる夕食会で皆が一緒に食事をするのはオランダ商館の決まりだという、ティティからヤンセンの部屋の場所を聞き出し手掛かりを探そうと思いついた壮多は小屋を抜け出し、ティティの情報を基に夕食会の間にヤンセンの部屋に忍び込む。

夕食会でワインを浴びるように飲むヤンセン。いつもは勧めても余り飲もうとしないのに、その様子がおかしいことに季蝶やトリは気づいていた。

ヤンセンの部屋で手掛かりを探す。
だが、悪酔いしたヤンセンが介抱され、部屋に戻って来るのを察する。
慌てて隠れる場所を探す壮多。

トリも付き添ってついてきていた。
別のオランダ人に肩を担がれ、椅子に座らされるヤンセン。

水差しから、コップに水を入れようと少し離れると、
ベッドの下に隠れている壮多に気づく。(壮多、トリに構わないでのサイン)
それを知らないオランダ人がヤンセンを諭す。

早く新しい通詞を雇え

彼の代わりはいない

確かに だが彼は危険な男だった
彼は密貿易の手引きをしていた

黙れ(トリがいる為、ヤンセン怒鳴る。)

私、お座敷に戻りますね。

大丈夫、彼女にオランダ語はわからない

後ずさりしながら、ヤンセンの部屋を出るトリ。
ヤンセンは水を飲んでいて気が付かない。トリの陰に壮多が隠れて一緒に部屋を出て行く。

トリと壮多は商館の建物の外に出るが、別のオランダ人が酔っ払いながら恋人の名を読んで歩いて来たため
2人で物陰に隠れた。
壮多に肩を抱き寄せられていたのに気づき、その腕を払うトリ。

なんであがんところにおっと。

手掛かりを探してた、忠弥さんを殺した奴の。

あったやなかね、手掛かり。
忠弥さんがまさか・・・
トリは話せないだけで、オランダ語の意味はうっすらと解っていたのだ。

このことは誰にも言うな。

言う訳なかろ、出島の遊女や禿(かむろ:江戸時代の遊郭に住む童女)がどいだけ忠弥さんに助けてもろたか。
嫌がらせされても騙されそうになっても、みんな・・・みんな忠弥さんが助けてくれた。みんな・・・。
そう言って、トリは泣き出す。明るい筈のトリにも、そのような苦労があったのだ。
そして神頭が言っていた、信じることの危うさ、それが崩れたとき根こそぎ持って行かれるという意味をなぞっている気がして堪らなかった。

泣くな。そう言って、壮多はトリの肩をさする。

未章が手配してくれた小屋に戻る壮多。
誰にも姿を見られていないことを確認し、小屋に戻ったのだが・・・。

本日は、ここまで

一体誰が忠弥を殺害したのか。
画面に映った川べりの足は、足袋なしの草鞋履きだったように見受けられましたが・・・。

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記憶対策というアレを飲んでみた件について

2022年01月27日 | Weblog

お墓掃除の帰り、スーパーで記憶対策ヨーグルトなるものを購入したので
自宅で飲んでみた。

 

久しぶりに乳酸菌飲料を飲んだので、数分後にお手洗いに直行。

違う意味で、効果が早く現れたと思う。

記憶対策に関しては、定かでない。

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わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密1

2022年01月27日 | わげもん~長崎通訳異聞~

嘉永2年 1849年

1849年、ペリー来航4年前の長崎。
オランダ語と英語の通詞:森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平は、彼に英語を教えたアメリカ人:ラナルド・マクドナルド(木村昴)から示された道、若者たちに英語を教えるという目的を果たすため、英語の私塾を開いていた。
自分のところへ英語を学びに来ないかと、通詞だった父親の失踪の謎を追って江戸からやって来た青年:伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉 に声をかける。

伊嶋壮多、大田清十郎(おおた せいじゅうろう)浅香航大 、今日から共に英語ば学ぶ。
壮多は江戸の生まれたい。

(栄之助に声をかけられた場面の回想)
私の父をご存じですか。
知らん。

 

今日このときから、己の言葉を捨てる。

栄之助の言葉に、壮多の父親が残した手帳に、「己のことばを捨てよ」と書かれていたことを思い出している壮多。
やはり、栄之助は父のことを知っているに違いないのだ。

オープニング

諳★利亜興學小筌 一 (★はマダレに巳) という名の、栄之助が作成した教本を基に講義が進められる。
内容は、アルファベットの発音に始まり、単語の意味と発音が書かれていた。
栄之助がまず手本として発音すると、稽古通詞の杉原敬生(すぎはらけいしょう)重岡漠ら一同がそれに倣って発音する。

他の塾生が帰ったあと壮多は羽ペン、清十郎が筆で単語の書き取りをしている。
ちょっと退屈してきた清十郎は足を崩し、扇子で扇ぎだしていた。

面白かや。

まだ、わかりません。

清十郎は思い立ったように壮多の方を向き、話しかけた。

わいは、なして蘭語ば話せる。
(出島で、オランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 と 清十郎が揉めだしたとき、オランダ語が話せない清十郎に代わり、壮多がオランダ語でヤンセンに話し始めた。)

江戸で奉公していた店の傍に、オランダ宿があったんです。
雪の中、壮多が店の外で薪を割っている。
店の裏は蘭語を学ぶ塾でした。塾から聞こえてくるミンドク(インドク、カモシレーヌ)を毎日聞いてたんです、これ(手帳)を見ながら。

その手帳には、「己のことばを捨てよ  周吾」の文字が書かれていた。
2人の話している部屋の外を、栄之助が通りかかる。
わいは、言葉ば覚えて何ばしたかったと、誰と話したかったと。
壮多は、じっと手帳を見つめる。
栄之助は涙ぐみ、子供の頃を思い出している。
差し向かいで、自分と兄弟子に蘭語を教えてくれた人物。その言葉を思い出していた。

己の言葉を捨てよ。
こいは通詞の戒めたい。

兄弟子と幼い栄之助は、声を揃えて「はい。」と返事をしていた。

栄之助は、その場を立ち去る。

清十郎が壮多から手帳を取り出して眺めようとすると、壮多が「おい。」とめずらしく大声で注意し、清十郎から手帳を取り返す。

なんか。

驚く清十郎。
すると壮多は急に清十郎の方を向き、頼みごとをしてきた。

清十郎殿。
急にへりくだってきた壮多に、わざと背を向ける清十郎。
彼の腕を掴み、表へ連れて行き、どこかへ歩き出す。

なんか、離さんか。
何も言わず自分を連れ出そうとする壮多に、アタマに来た清十郎がその腕を振りほどいた。

おい、なんばしよっとか。

壮多は清十郎に主にヤンセンの用を務める内通詞:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 さんに会わせて欲しい。」と頼みだす。
出島で清十郎が壮多の名前を聞いたとき、忠弥が壮多の名前に反応していたからだ。

あの人は、ずっと出島で働いてきたんですよね。

どうやら忠弥は何十年も出島で内通詞をしており、清十郎も子供の頃には可愛がってもらったとのこと。
忠弥に聞きたいことがあると言う壮多に、諦めろと立ち去ろうとする清十郎。

ぐぁぁぁぁ~。
ゲンコを振り上げる壮多に、驚いて怯む清十郎。

くらすぞ。
壮多が清十郎に向かって笑って見せる。
覚えとけぇ、わいばくらすのは おいばい。
あのとき、栄之助の塾で清十郎が壮多にかけた言葉だ。

やっぱり「殴る」という意味なんですね。
コイツ分からなくて笑ってたのかと、呆れる清十郎。
つか、長崎弁はオールスタンダードだと信じて疑わない男( ー`дー´)キリッ

脅かされて、からかわれたことに気づき、壮多の胸ぐらを掴んで凄むのだった。

出島では

出て行こうとする忠弥に、声をかける柳屋の売れっ妓芸者。豪胆で頼りになる、トリの姉貴分:季蝶(きちょう)木月あかり たち芸妓衆。三味線方として、後ろには見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 もいる。
出島に出入りする日本人や混血日本人にとって、忠弥は頼りになる存在なのだ。

そこへ、壮多と彼に引きずられて清十郎がやってくる。

清坊ちゃん、どげんしたと。
壮多の姿を見かけて、トリは立ち止まる。

忠弥に挨拶の礼をして、話しかける壮多。
壮多と言います。周吾の息子です。
父のことを教えてくれませんか、俺は父を探して江戸からやってきたんです。
(トリは季蝶に呼ばれて中へ入る。)
20年前、何があったんです。
長崎の人たちは、何故父を知らないと言うんです。

見つめ合う忠弥は何も言わないが、清十郎が当時何かあったか言い出し始める。
20年・・・、通詞が大勢罰ば受けて・・・。

罰?

おふくろさんが言うとった。
オヤジ殿の白髪がイッキに増えたのは、出島医者のシーボルト先生・・・

清坊ちゃん。
それを遮る忠弥。
壮多さん、もし・・・お前さんの父親が生きとってぇ、そいでも顔ば見せんっちゅうことは
そんほうがお前さんの為になる、そう思ぉたからやなかと。
これ以上、長崎におっても為にならん。
早う江戸に帰らんね。

そう言って、忠弥は立ち去って行った。

柳屋で

アヤカの子の診察をする女医。オランダ人と日本人のハーフ:えま- 浦浜アリサ は、子どもの熱が下がったから安心するようにとアヤカに伝える。
置屋・柳屋を束ねる女将:しず(紅壱子) に見送られ表に出ようとするが、髪に手拭いがかかり、診察の格好のままであることを忘れていて、しずにからかわれる。
そこへ壮多が、えまに教えて欲しいことがあると言って、店の前で彼女を呼び止める。

お医者様のシーボルト先生のことに・・・・

ぅああああああああああああ

女将が大声を出して、壮多を店の中へ押し込める。
店先で、そんな名前を出してはいけないと言うのだ。
20年前の出来事なので、若い人間は知らないが女将たちの年齢の者はまだ覚えている可能性があるからだ。

名前を言えないあの人状態。

どうやら、長崎でその名前はタブーとなっているらしい。

フォン・シーボルト。
これより26年前、オランダ船でやってきた若きドイツ出身の医師は、日本に於いての情報を収集するという任務を負い、日本の詳細な地図を持ち出そうとしたことを幕府に咎められ、国外追放となった。
所謂、シーボルト事件ですネ。

先生に地図ば渡したお役人は、島流しんなったり牢で亡くなったり、長崎の通詞も大勢捕まったとさ。
大騒ぎやったて、うちん師匠が言うとった。
オランダさんに地図ば渡しただけで、島流し・・・おかしか話たい。
えまは冷笑の後、柳屋を出て行こうとする。

えま先生は・・・。

半分、オランダ。
そう言って、暖簾をくぐって行った。
壮多は、長崎の暗い影の歴史をひとつ知ったのである。

本日はここまで

ついに、聞き取れない長崎弁キターーーーーーっ!
しゃーないから、よく似た長崎弁「みじょか(かわいい)」から想像して「とのこと逃げ」してみた。
聞き取れない=グーグルさん不可能なんだよねぇ。
ついでに聞き取れない壮多の台詞もキターっ!
ミンドクって聞こえるけど、韻読(いんどく)って単語もないし。ムキョーっ!

いっぺん、シンドク? by地獄少女←ちがーっ!

そしてIMEパッドで出てこない旧文字も出たー!チッキショーっ。

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ちゅかれたな

2022年01月26日 | Weblog
今、スマホと間違えて電卓出しちゃった。ε=┌(;・∀・)┘やべっ!
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わげもん~長崎通訳異聞~スペシャルトークライブNHK

2022年01月26日 | わげもん~長崎通訳異聞~

こちらは、NHK土曜ドラマ「わげもん」2話放送直後にNHKで配信された

スペシャルトークライブ配信について触れたものです。すでに配信は終了しています。

出演は蘭学者崩れの置屋の居候、神頭有右生(こうず ゆうせい)を演じる髙嶋政宏さん、内田Pこと「わげもん」制作統括の内田ゆきチーフプロデューサーです。

現代風のセットの中、内田Pさんと神頭先生役:髙嶋政宏さんとのお話が36分ほどストリーミングされていました。
まだ見られると思ったら、なんか登録とかしなきゃなんで、ストリーミングから3~4分経過後から見始めたうろ覚えで記載しますことをご容赦ください。

森山栄之助(もりやま えいのすけ)役の小池徹平さんについて

小池徹平さんのおでこに、シワが寄らないことを褒める高嶋さん。
実は時代劇のかつらをかぶると、おでこにしわが入りやすくなってしまうが
地毛であれば入らないはずのシワが入るのはよろしくないとのことで、所作の先生に注意されるのだそう。
また所作の話の中で、処刑の仕草で首の横に手を当てるのは、現在の日本人だと手を首の前に持ってきて横に動かすが、打ち首で日本刀で首を刎ねるのだから、こう(首の横に手刀を当てる)なんだとおっしゃってました。

伊嶋壮多(いじま そうた)役の永瀬廉さんについて

視聴者からの質問で、撮影前の永瀬さんの印象と一緒に撮影に入ってからの永瀬さんの印象の違いがあったか。
というような内容の質問が高嶋さんにありました。
撮影前の印象についてはあまり触れられておらず、撮影に入ってからの永瀬さんと見つめ合うシーンが多くあり
吸い込まれると言うか怪しささえ感じる永瀬さんの魅力について、語っておられました。

神頭有右生(こうず ゆうせい)の役柄について

役作りへの質問や神頭らしさについてお話がありました。
視聴者から身体が大きく見えたのは、コロナ禍でジムへ通えず自転車だけ漕いでいたが、ある日鏡を見て愕然とし「これはいけない」と自主トレを強化したら、身体がどんどん大きくなって・・・。神頭は身体も心も大きくというところにマッチしてましたよね。
最初は壮多やトリや未章たちの頼りになる兄貴のような存在から、だんだん怪しくなっていく。そのタイミングもこだわりが・・・。設定には江戸にいたような内容もあったそうなので、巻き舌にしたいけどあんまりやると話がコミカルになるから、いつ巻き舌にするかのタイミングにこだわりがあったみたいです。

また、カイを運び込んだときにトリに布団を奪われ、転がされるシーンについては、トリ(都麗)役の久保田紗友さんに「思いっきりやってね。」と高嶋さんから伝え、転がりすぎてもトリのお芝居が生きなくなるし、勢いがなければリアリティがないとのことで、こだわり・渾身の回転だったそうです。

壮多が父親が使っていたという手帳については、綴り紐が魚の骨のようなもので当時は作られていたしつらえなのでサッとひらきにくく、最初は神頭がページを開けて読む設定だったのですが、サッと開くことが難しいため、壮多に「開いてみろ」と全部フッちゃったそうです。演出としても正解だったというようなお話しをされてました。そうしたら永瀬さんが本番はサッと開いてたけど、後で「あれが凄く開きにくかった。」って言ってましたwって、リアルソフトジャイアンなスタイルだったみたいです。

英語の心得について、意図的に役の内容を細かく説明せず知り合いの方に助言を求めたところ、「あまり流ちょうな発音ではいけない。」みたいなことを言われたようです。日本人が話す英語を心がけておられたそう。(アドバイスされたのは奥様ではないかと、勝手に妄想中。)

また、このお話の中で内田Pさんのご先祖が通詞であったことをお話され、それからのルーツは神戸や浦賀になっていったそうですがこれには時代背景に沿った理由があり、貿易の地が長崎から神戸や浦賀に移り変わったことにより、通詞らも仕事を求めてその地へ流れて行ったということでした。
原作の宮村優子さんがドラマの構想がまだ固まっていない頃に、内田さんが先祖が通詞であったことを話すと「通詞のドラマを作ろうよ。」という話になり、すぐに企画が通ったわけではないが、本来現代劇が放送される土曜ドラマに「通詞の仕事は、自分たちの意思や判断で物事が進められないので、現代のサラリーマンに通じるものがある」ということを話しておられました。
高嶋さんは、昔はコンプライアンスなんてないから、通詞が勝手に自分のさじ加減で通訳してしまうと、幕府(政府)にひどい目に逢わされたのではないかと仰ってました。

食べ物の時代考証や置屋の様子等について

神頭がアガリと言って、お姉さんたちの手紙の代筆で得た報酬の食べ物は長崎らしいものがあり、驚いたし美味しかったとのこと。
角煮やチョコレートがあったり、カステラやボーロも出てきた。ボーロと言うと普通「玉子ボーロ」という小さい粒のモノを想像するけど、こんな大きさで(手で大きさをつくる)またスタッフのみんなもいただいたけど本当に美味しかったとのこと。
あと、神頭は女物の着物を羽織っていたが、これも長崎らしいといっておられました。

また、壮多が置屋の手伝いをしているときに女性たちに、「カステラ」や「よりより」や「ざぼん漬」のお使いを頼まれたのは、それだけ壮多が柳屋で可愛がられていたということですね、と高嶋さんがおっしゃると内田さんから
あれらの食べ物については最初から設定に組み込んでいたわけではなく、長崎大学の先生が「この時代の長崎ではこういうものが食べられていたんですよ。」と差し入れに持ってきていただいたものを、物語に採用させてもらったとのことでした。

高嶋さんが撮影でお気に入りの場所について

砂浜のところ。(長崎やどこかの海ではなく琵琶湖だそうです。)NHKのドラマで上杉謙信の役をされて以来の琵琶湖ロケだったそう。また、内田さんのお話によると、このドラマの撮影は本当に天気に恵まれたとおっしゃってました。NHKはドラマで海の撮影だと結構琵琶湖をお使いになるとのこと。
あとは、柳屋の向かいの建物の二階から、柳屋を眺めるアングルが高嶋さんは気に入っておられたご様子でした。
灯りの取り方について、ロウソクの明かりの付け方に紙縒りを使う等高嶋さんから提案があったようです。
第2話で神頭先生はダークな一面を見せて姿を消しますが、当初別の演出であったのですが「あの方法」で姿を消すのが、高嶋さんはより素晴らしかったと感銘しておられました。

ごめんね、全部拾ったわけではないのですが、大体こんな感じでした。
オラは勝手に、高嶋さんのシューズの柄が気になってw
あのチョイス、さすがです旅番長。

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わげもん~長崎通訳異聞~第2話:消えた漂流民5

2022年01月25日 | わげもん~長崎通訳異聞~

出島にあるオランダ商館の前で

オランダ商館の二階で

大通詞で蘭語通詞会所の長:杉原尚蔵(すぎはら しょうぞう)矢島健一

大通詞:大田崇善(おおた そうぜん)本田博太郎

通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた男:野田立之助(のだりゅうのすけ)浜田信也

オランダ語通詞:森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 らが、オランダ船からもたらされた世界情勢について話をしていたところ、外ではある騒ぎが起きていた。

トリの友人でオランダ人を父に持つ青年:未章(みしょう)トラウデン都仁 が 通詞だった父親の失踪の謎を追って江戸からやって来た青年:伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉 と一緒に荷役の仕事をしていたのだが、オランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 に貿易品の砂糖を盗んだと、言いがかりをつけられて殴られていたのだ。

何度言ったらわかるんだ、これは商品なんだ。
お前達荷役はわざと砂糖をこぼし、持ち帰って金に換える。
卑しいやつめ!

そう言って、何度も未章を殴った。慌てて未章を助け起こす壮多。

こいつだけじゃない
お前たち!ただじゃおかないからな!

ヤンセンさん、これはまずい。
日本人に手を出してはいけない。(騒ぎをききつけ、二階の窓を開けて覗き込む通詞たち)
日本人の罪は、長崎奉行が罰する。
問題になります!

間に入ったのは、主にヤンセンの用を務める内通詞で、清十郎ら若い通詞に加えて、トリ、未章らとも親しい:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 だった。

出島の入り口で、砂糖ば盗むような真似ばしたら、承知せんけんな。と荷役たちに注意していた人物だ。
主に出島にいるオランダ人たちの世話をすることによって、手間賃を得ている請負の通詞らしい。

私は見たんだ 日本人が砂糖を持って逃げるのを

壮多はそれを聞いて、砂糖を盗んだのが昼に小舟の上で懐に何かを隠した人物のことではないかと思い当たる。
辺りを見回すと、この騒ぎの見物人のなかにその男がいた。
自分のことが気づかれたと悟った男は、人込みをかき分け逃げ出そうとする。

どけっ!

荷物の中にある銅の棒を掴んだ壮多。
逃げた男に向かって、その棒を投げつけた。←サイドスローです。

荷車を駆けあがり、人の背中を乗り上げて逃げる身のこなしを見せた男、その足に壮多の投げた棒が当たり(ぇ
男は転んだが、また駆け出そうとする。
だがその前に立ちはだかったのは・・・。

通詞の見習生:大田清十郎(おおた せいじゅうろう)浅香航大 だった。
足払いで倒した男の腕を後ろにねじり上げ、見事な捕物を見せる。

捕えた男は縛り上げられ、懐を探すと・・・盗んだ砂糖がそこから出てきたのであった。

壮多が砂糖を忠弥に渡すと、忠弥がそれをヤンセンに見せた。

すると、騒ぎを聞きつけたカピタンと呼ばれるオランダ商館長。出島のオランダ人たちを代表するトップ:レフィスゾーン(リチャード・ヴァン・ローイ) が現れる。

どうした

カピタンの問いにヤンセンは、

もういい 誤解はとけた

と答えその場を立ち去ろうとした。

まてぇぇぇぃ~っ。

親父譲りのデカい声で、ヤンセンを呼び止めた清十郎。彼は、二階で騒ぎを見ていた大通詞:大田崇善の息子である。

だぃぃぃ、あんふうけもん(ばかもん)がっ!

慌てる崇善が、二階から下へ降りて行く。


人ば殴って、まちごうとった誤解やった、そいだけやマズかなかですか。
いいねぇ、なかなか顔が近い。それを見て心配する壮多。

オランダ語でも文句を言いたい清十郎だが、舌が上手く回らずにむせてしまい、野次馬たちに笑われる。
忠弥の後ろで栄之助と崇善がそれを見つめている。
笑っている中には、陰で清十郎を小馬鹿にしている稽古通詞、お坊ちゃん気質で通詞の長である父親にくっついている:杉原敬生(すぎはらけいしょう)重岡漠 もいた。

オランダ こまる
ながさきも こまる
清十郎は片言のオランダ語で、精いっぱい反論する。

だが、ヤンセンは理解できず

もう一度

と日本語で言ったため、再び笑いが起きる。
崇善は堪らず清十郎のところへ出て行こうとするが、栄之助が引き留める。

「誤解を解いてください。」
オランダ語でヤンセンに話しかけたのは、壮多だった。

彼はそう言っています。(清十郎とヤンセン、壮多を見る。)

おい、(立場を)わきまえんかっ!
そう言って請負いの親方(商い人)が壮多を叱る。

彼は無実の罪を責められ、暴力をふるわれた。(そう言って、未章を見る。)
謝ってください。
彼は私の大切な友達なんです。(話せなくてもその意味が解る未章は、胸を熱くする。)
彼の中には、あなたと同じオランダの血が流れている。

親方:いいかげんにせんかーっ!

するとカピタンが話した言葉を、栄之助が親方にわげぇする。

彼はこちらで厳重に注意する。
代わりに砂糖を抜き取ろうとした男は、そちらで厳しく処罰いただきたいが、いかがなものか。

親方:よか。

清十郎は、これまで通詞の職業を軽んじていたところがあったが、今回の件で外国語を学ぶことの重要性を理解したらしい。
栄之助は彼の正義感が無駄にならぬよう、肩を叩く。そして、壮多の方を少し見て去って行く。
どうやら、カイの為り代わりの件に関する壮多への誤解は解けたようだ。
崇善が清十郎に話しかけようと近寄ったが、それに目もくれず清十郎は壮多の前に出て高圧的に話しかける。
そしてまた、顔が近いんですけども。

わい、名は?どこのもんね。

江戸から来た、伊嶋壮多。

壮多・・・。忠弥がその名前を聞いて、反応を示した。

オランダ商館の二階から、野田立之助と騒ぎを見ていた杉原尚蔵は

あいはだいか、荷役がなしてあがん蘭語ば話す。
そう言って、壮多に興味を持つ。

わいのおかげで恥ばかいた。いつか必ず・・・。
そう言って、清十郎が壮多の襟首を掴むが、その続きは言わず去って行く。

清十郎っ、大勢の前で恥ば晒しおってぇぇぇぇ~っ。
後ろから見ていた崇善が、清十郎の後を追っていく。
気配を察した清十郎は、走り出して行った。

砂糖を持って立ち去ろうとした忠弥を、壮多が呼び止める。

俺の名前に心当たりがあるんですか?

忠弥が何か話そうとしたが、騒ぎを嫌った親方に後ろから襟首を掴まれ
壮多は出島からつまみ出されてしまう。

翌日、柳屋で

中の掃除をしていたところ、置屋・柳屋を束ねる女将:しず(紅壱子)の言いつけで、表に水を撒くよう言いつかる壮多。
他にも

・壮多、カステラば後で買うといて。
・うちは、ザボン漬け。
・うちは、ボーロば2つ。
・うちは、ボーロ3つ。
・カステラは3つね。
・うちはさ、よりより1つね。
・カステラ一斤3つね。

いやいや、皆から凄い量のおつかいを頼まれている。
とりあえず、女将に頼まれた表の水まきを始める壮多。

今日は出島に来んやったなぁ。

珍しく、大きな声で栄之助が話しかけてくる。

(親方に)二度と立ち入るなと言われました。

江戸には戻らんとか。

まだ、ここでやることがあるので。(壮多、水を撒き続ける。)

お前さん、英語ば学んでみんか。

壮多が、栄之助に振り向く。

お前には、優れた耳とよぉ~動く口のある。
新しか言葉で、新しか景色ば覗いてみんか。

以前の壮多なら、すぐにでもと喜んでいた言葉だ。
だが、長崎を少しだけ知った壮多には、
待っとるけん。
そう言って、帰ろうとする栄之助に言いたいことがあった。

森山さん、私の父をご存じですか。
その言い回し、目つきは塩頭のそれに似ていた。

その時、栄之助の脳裏にはある情景が浮かんだ。
幼い頃の自分に、差し向かいで外国語を教えてくれた人物の姿だ。

己の言葉を捨てよ。

その人物は、そう言っていた。
はい。
兄弟子と思われる少年と一緒に返事をする幼い頃の自分。

知らん。前にも言うた。
固まった表情のまま、去って行く栄之助。
そして、その様子を柳屋の二階から芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 が見ていた。

森山家

代々通詞の家だという、森山の屋敷の前に立つ壮多。
座敷では、森山から英語を学ぼうとする通詞見習いと思われる大勢の若者が車座になり、巻き舌の練習をしていた。
その部屋の障子を開ける壮多。
壮多を見て、先輩風を吹かせようと杉原敬生が肩をいからせて
メイ・アイ・ヘルプ・ユー と 近づいてくるが・・・
壮多の後から、竹刀を入れたと思われる袋で床を突き、清十郎がやってくる。

やぐらしかぁ~。(うっとおしい)
と敬生の顔を睨みつけると、敬生は目を逸らして逃げていく。
次に壮多へ向かって、耳元で勇んでみせる。

覚えとけぇ。
わいばくらすとは、おいばい。

長崎弁がまだ達者ではない壮多は、意味がよくわからないので


はい。

と、清十郎に微笑む。
怖がらせるつもりだったのに、逆に顔にハテナが浮かぶ清十郎。

そこへ栄之助がやってくる。

壮多の肩を掴んで、自分のそばに座るように清十郎が彼を連れて行く。

講義ば、始める。

お互いを見据える栄之助と壮多だった。

第2話終了。

長崎弁の難易度が上がっている気がしますけども、ちゃんと聞き取れてなかったらごめんなチャイナ。
最初はそうと思っていなかったけど、壮多の表情が塩頭のそれに似てきてるなぁと感じてしまいました。
そして、本田博太郎さんの怪演は、バランスが凄くていいですね。あれをやりすぎると博多にわかみたいになっちゃうんだろうなぁ。

コメント
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