てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

わげもん~長崎通訳異聞~第3話:苦い秘密5

2022年01月31日 | わげもん~長崎通訳異聞~

奉行所の牢で

出島で主にオランダ商館の勝手方:ヤンセン - 村雨辰剛 の用を務める内通詞:忠弥(ちゅうや)蟷螂襲 殺しの濡れ衣を着せられ、通詞だった父親の失踪の謎を追って江戸からやって来た青年:伊嶋壮多(いじま そうた)永瀬廉 が牢に入れられた。

壮多の父親:周吾 の失踪の秘密を知るオランダ語通詞:森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 が、牢にいる壮多に自分が知ったことを話している。

通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた小通詞:野田立之助(のだりゅうのすけ)浜田信也 が子供の頃シーボルト事件に関わっていたため、彼の身代わりに周吾に話しが持ちかけられたのだという。
だが周吾は、汚名は被るが、長崎には二度と足を踏み入れないので、見逃して欲しいと言って姿を消したと言う。

壮多は、父親が江戸には戻って来なかった、一体どこにいるのかと栄之助に尋ねる。

すると、それまで背を向けていた栄之助が壮多に向き合い
その先の話ば、昨日初めて聞いた。
と言う。

追手が放たれた。

えっ・・・。

全てば知った男が長崎から遁走するのは、許されなかった。

まさか・・・。

雷の音がする雨の中、傘をさして通りを歩く大通詞で蘭語通詞会所の長:杉原尚蔵(すぎはら しょうぞう)矢島健一 の姿が映し出される。

また、奉行所にある自室の軒先で、長崎で代々の長崎奉行に仕える家老:周田親政(すだ ちかまさ)武田鉄矢 も雨を見つめていた。

旅姿で道を歩く男、すれ違う虚無僧姿の追手が切りかかっていった。

長崎が殺した。

これが全てたい。

江戸で生きようとした男を、お前たちが殺したぁぁぁ。

知りたいと言うたとは、オマエたい。

自分が知りたいと望んだ真実に打ちのめされる壮多は、叫び声をあげる。
栄之助は、牢を後にする。
雨が上がった夜、蘭語通詞会所に一人でいる栄之助。
それは、まるで自分が出した問いに壮多が答えを出すのを待っているかのようだった。

苦かぞ、ばってん飲め。
飲め。

その時壮多は、差し込む月明かりに照らされて一人呆然と牢の壁にもたれていた。

コンコン、コンコンと板を鳴らす音が聞こえるが、気にも留めない。
いや、気にした方がいい。
なにせその音は、彼のいる牢の床板から聞こえてくるのだ。

その頃、長崎の町では見張り番の鳴らす半鐘の音が鳴り響いていた。
また外国船がやって来たのかと、提灯を手に表に出てくる人たち。

置屋・柳屋を束ねる女将:しず(紅壱子) や 芸妓見習いの少女:トリ(都麗)久保田紗友 も半鐘の音に驚いて表に出てくる。
奉行所の役人が大勢で提灯を手に港へ向かう、その方向とは逆に通詞提灯を手に持った男が一人急ぎ足で蘭語通詞会所へやってくる。

森山おったぁぁぁ、奉行所の船番が力ば貸してくれるかて・・・。

船番?

不審な船が、迷い込んで来よったと。

すぐ行く。

森山を乗せた小舟が、沖に停泊している外国船に近づく・・・あれ、デジャブですか?

つか、オッケー時を戻そう。ではなく、これが1話のシーンでしたってことです。

ので、再掲載マジック使います。

~以下引用開始~

嘉永2年(1849)

江戸時代の長崎。当時唯一諸外国と貿易ができていた長崎は、オランダ・清国(中国)など幕府に許された国々とのみ交易を行う都市であった。
イギリス・フランス・ロシア・アメリカなどの西洋列強は、この港から日本との国交を結ぶ糸口を探っていた。

沖で停泊している外国船に向かう小舟。
船頭と共に外国船に向かうのは、オランダ語通詞である森山栄之助(もりやま えいのすけ)小池徹平 だ。
彼らが近づく外国船の周りは、明かりを灯した小舟にぐるりと囲まれている。
栄之助は、外国船に乗り込む。

開国を迫る列強と幕府との間に立ち、両者の交渉を言葉を以て担うオランダ通詞(つうじ)と呼ばれる者たちがこの街にいた。

やってきた栄之助を待っていたのは、長崎奉行所の役人 と オランダ商館の人物 だ。
彼の話をオランダ語で通訳する栄之助。
わげぇ(和解:和訳)致します。
船は突然、夜中に現れた。上がってみっと中は明るく、たった今まで誰かが笑いさざめいていたかのように、大勢の人々の気配があった。だが、どこにも人はいない。

奉行所役人:ありえっと、こん港なら。

オランダ語訳で、栄之助が伝える。
この町ならどんなことでも起きる。

ここは、長崎ですから。

役人と共に船内を探索する栄之助。
燭台のロウソクに照らされた船室の中を見て、目を瞠る(みはる)のだった。

~引用ここまで~

彼が板張りの部屋で見たのは、部屋一面に書き込まれた英語の学習の跡だった。
(姿を消す前の神頭有右生(こうず ゆうせい)髙嶋政宏 の回想にあった。)

In the beginning was the word はじめに言葉があり,
and the word was with God 言葉は神と共にあり,
and the word was God 言葉は神であった。 - 電網聖書『ヨハネによる福音書 1:1』

その頃、牢屋では

壮多のいる牢の床板を叩く音は続いていた。
奉行所は、沖に停泊している船のせいでそれどころではないらしい。

そしてついに床板が外れ、やっと気づいて驚く壮多。

そこから現れたのは、長崎から姿を消したはずの神頭だった。

第3話 苦い秘密 終了。

出たわ、というか出ないと思っていたTM1号:神頭先生。
凄いわ、ターミネーターみたいな登場の仕方だったわ。
一瞬2号かと思ったわ、ドキドキ。
時代劇で時空を曲げるマジック出るとは思わなかったわ。
脳が追いつかなかった。

松本いよいよ、次が最終話。
良かった8話じゃなくって、楽しいけど身がもたないしw


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