昔むかしからある小さな集落の中、大きな蔵を持つ母屋の隣地に新しい家を建てる事になった。三角の敷地に建つこの家は、母屋との間に庭をとる事にして、形も自然と三角になっていった。突き出た屋根の先端は、開かれた庭の東屋ともなる。塀も何もないこの敷地での、唯一門のような役割ももっている。
誰でも人の家の庭や縁側までやって来て、立ち話をしていく。集金のおばちゃんが縁側で息子の話をはじめる。毎日の犬の散歩のおじちゃんも庭の焚き火にあたる。大工の住まいも近所、施主は隣の母屋。もう誰かが住みはじめたような現場だ。
誰でも人の家の庭や縁側までやって来て、立ち話をしていく。集金のおばちゃんが縁側で息子の話をはじめる。毎日の犬の散歩のおじちゃんも庭の焚き火にあたる。大工の住まいも近所、施主は隣の母屋。もう誰かが住みはじめたような現場だ。