怪我をした時、現場で速やかに適切な処置を施したかどうかで、その後の回復の程度が変わってきます。 大切なことは「安静」、「冷却」、「圧迫」、「挙上」です。 どんなに小さな外傷でも、必ず「安静」(レスト)にすることが大切です。 これは出血の量を軽減するなど、新たな怪我を防ぐ意味だけでなく症状を観察し、適切な処置を施すためです。 また、「怪我をした!」というような本人の心理的ショックを和らげる効果もあります。 怪我をした部位によって、あお向けに寝かせる、座らせるなどの姿勢も考慮します。 殆んどの場合打撲や捻挫では、内出血と腫れが生じますので、これを最小限にとどめるために、患部を「冷却」(アイス)します。 氷やアイスパックを、皮膚に直接触れないようにガーゼやタオルなどでくるんで、患部を15~30分冷やし、間隔をおいて数回繰り返します。 「圧迫」(コンプレッション)することも内出血と腫れを抑えるのが目的で、腫れてくる前に「冷却」と平行して行うと効果的です。 あまり圧迫が強くなると血液の流れを妨げてしまうのでスポンジなどを当てて行い、圧迫後はしびれたりしていないか確認もしましょう。 1回20分位を目安にします。 「挙上」(エレベーション)は、患部を心臓よりも高くし、出血・内出血・腫れを軽減します。 手首や足首などであれば、あお向けの状態で患部の下に座布団などを重ねておきましょう。
ちなみに、数日間「挙上」すると、回復が早くなるそうですよ。