ありふれたアミノ酸の1つ「グリシン」。 大した働きはないと思われていたグリシンですが、実は睡眠の質を良くする作用があるそうです。 グリシンは、人の体内でも合成できる非必須アミノ酸なので、通常の生活をしていれば不足することは殆んどありません。 また、タンパク質を形作っている基本的なアミノ酸ですから、多くの食材に含まれています。 特にエビやホタテ、イカ、カニ、カジキマグロなどの魚介類に豊富で、これらの旨味の素となっています。 グリシンは脳に作用して、手足の血管を広げ血液の流れを増やします。 血液は酸素や栄養とともに、熱を運んでいます。 手足の血流量が増えると、体の深い部分の熱が手足に運ばれて、深部体温が下がります。 睡眠の質が良くなるのは、脳がクールダウンしやすくなるからです。 しかし、睡眠の質を改善するためには、眠る前にグリシンを3g摂る必要があります。 一度に食事からそれだけの量を摂るには無理がありますから、サプリメントを使うのが良いようです。
ちなみに、“沢山飲めばより効果が出る”というわけではないので、決められた量をしっかり守りましょう。