グラナダにて アルハンブラの想い出 その1

　連日の寒さを味わいながら、8月に暑い思いをしたことを想起するのは難しいことです。それでも、アルハンブラ宮殿を5時間かけて見学したことを忘れるわけにはいきません。ユネスコの世界遺産のアルハンブラ宮殿は、イスラム建築の至宝と言えるナスル宮殿を中核として、素晴らしい庭園や建築群で構成されています。グラナダの旧市街のイザベル・ラ・カトリカ広場からアルハンブラバスC3で急坂を登ると、10分ほどでアルハンブラ宮殿チケット売場に着きます。ここで、予めインターネットで予約購入したチケットを発券してもらいます。シーズンだと、当日券はすでに売り切れになっています。インターネットでは、何月何日の何時にナスル宮殿に入場するという予約をするのです。入場料金は一人21ユーロほどですから、2800円くらいです。ナスル宮殿以外は、時間に関係なく自由に見学することができます。しかし、ナスル宮殿に入場する時刻は、決まっています。

　ガイドブックによると、14時で入れ替えがあるような記述がありましたが、一度入場してしまえば、ナスル宮殿以外は自由に観ることができました。アルハンブラ宮殿は丘の上にあるのですが、不思議と水が豊富なのです。暑くて空気は乾燥していますが、滾々と湧き出る水は池を満たしています。アルハンブラ宮殿の敷地内にパラドール・デ・グラナダとホテル・アメリカという2軒のホテルがあります。時間を気にしないで、アルハンブラ宮殿を見学したい方にはお薦めですが、ほかには何もありません。パルタル庭園もバラの花が美しいです。強烈な日射を浴びて、美しくないものはありません。