鎌倉由紀子のブログ

現代社会はストレス社会ですが、心がなごむ、ストレス緩和に役立つ記事を掲載したいと思います。

「ビブリア古書堂の事件手帖」は面白い!

2016-10-22 18:55:07 | 日記
 秋バラを観賞するために、鎌倉文学館を訪ねました。ちょうど、バラの花は見頃を迎えていました。一眼レフで花の写真を撮影して、満足感に浸っていました。館内では、三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」をテーマとした展示が行われています。バラの花を眺めるついでですが、展示を見ているうちに読みたくて堪らなくなってしまいました。

 「ビブリア古書堂の事件手帖」の主人公は、北鎌倉の中古書店の店長である篠川栞子で、古書にまつわる事件を次から次へと解決していきます。一見して辻褄の合わない事柄に整合性を見出していくのです。シャーロック・ホームズのように、結果から原因を推定するという帰納的な思考で難事件を説明します。

 私は、推理小説を500冊以上読みましたが、「ビブリア古書堂の事件手帖」は優れたミステリーだと断定できます。伏線の巧妙さは、実に見事です。小説の時間軸に複雑で感動的な加工が施されています。栞子は、ある事件で石段から突き落とされて、脚が不自由という設定ですが、内田康夫の「多摩湖畔殺人事件」に登場する車椅子の少女橋本千晶を連想させます。”Armchair detective”の一種でしょうか?

 通勤時間が楽しくなるミステリーです。秋の夜長を過ごすのにもいいかも知れませんが、寝不足になりませんように!

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