ベルゲンにて

　ベルゲンは、フィヨルド観光の拠点になる美しい都市です。港には、ユネスコの世界文化遺産に登録されているブリッゲンという木造建築群があります。これは、ハンザ同盟の時代にドイツの商人がオフィスや住居として使用した三角破風の木造建築です。3階建で屋根裏部屋があり、高さが統一されています。ブリッゲンは、奥行きが深くて、路地の奥には中庭と井戸があります。かなり老朽化が進行していて、建物は横や前に傾いているのが目視できるほどです。ところどころに、鉄骨の補強が施工されています。現在は、土産物店やレストランなどに使用されています。

　港には魚市場があり、蟹や海老、鮭や鰻、キャビアやイクラの瓶詰めが並んでいます。世界各国からの観光客が訪れるので、様々な言葉で対応してくれます。「日本円で買物ができます」という日本語の張り紙もありました。

　ケーブルカーでフロイエン山に登ると、ベルゲンの市街地とフィヨルドが一望できます。曇っていると、風が冷たくて、フリースを着用していても、震えるほどです。統一感のある街並は、日本では見られませんが、ベルゲンでは当たり前のように美しい家並があちこちで目につきます。

　綺麗な編み込み模様のノルウェーのセーターをお土産に買いましたが、これが必要となるのは半年後のことでしょう。