鎌倉の報国寺の先に、旧華頂宮邸があります。1929年に竣工した旧華頂宮邸は、ハーフティンバーの木造3階建の洋館で、普段は庭園のみが一般公開されています。4月10日と11日の土日は建物内部の一般公開なので、訪問してみました。玄関で靴を脱いで上がると、寄木の床材が重厚で、時代を感じさせてくれます。1階と2階にある大理石のマントルピースは瀟洒で、内部にはスチーム暖房の設備があります。室内からは、広いフランス庭園を眺めることができ、王侯貴族になったような気になります。建築学的にも興味深い造作で、漆喰の天井飾りや建具など、ディテールも素晴らしいのです。
庭園に隣接する旧松崎邸の茶室も面白い様式です。斜めになった違い棚や台形平面の床の間が変わっています。放射状に棹を巡らせた折上天井も風雅です。
旧華頂宮邸でのんびりしていると、時代を超えた空間に入り込んだような気分になります。施主の華頂宮博信には、素晴らしい文化財を後世に残してくれたことに感謝しています。
庭園に隣接する旧松崎邸の茶室も面白い様式です。斜めになった違い棚や台形平面の床の間が変わっています。放射状に棹を巡らせた折上天井も風雅です。
旧華頂宮邸でのんびりしていると、時代を超えた空間に入り込んだような気分になります。施主の華頂宮博信には、素晴らしい文化財を後世に残してくれたことに感謝しています。