北鎌倉の東慶寺を訪れると、コスモスの花が色鮮やかに咲いていました。ピンク、赤紫、白の花が強烈な秋の陽射を浴びて、女子高校生のように元気な様子を見せています。赤と白の彼岸花は、どこか妖しい雰囲気をしていますが、秋らしい味わいがあります。
海蔵寺の山門前の石段には、両側から萩の花が参拝客を抱きしめるかのように咲き誇っています。萩の花を見ると、奈良の白毫寺を連想します。萩の花は、秋そのものと言っていいほど、秋の風情を醸し出してくれるのです。
芙蓉、凌霄花や百日紅など夏の花も咲いています。さながら、夏と秋の花の協奏曲のように、異なる季節の花が同時期に咲いているのは、うれしいことですね。