goo blog サービス終了のお知らせ 

KAMAKURA☆CHAMPROO

見る前に跳べ!「無計画に走るのは世の常」が座右の銘

「俳句という愉しみ」

2006-01-04 13:13:22 | 書籍
小林恭二著「俳句という愉しみ」(岩波新書)は前作「俳句という遊び」の続編として、今から10年ほど前に刊行されたものです。前作もとても面白く読ませてもらいましたが、本書は更にパワーアップしたというか、いっきに読んでしまいました。 前回と同じく当代の名俳人たちが集まり、句会を行うわけですが、各自の句をそれぞれが批評しあうというバトル・ロワイヤル。それでも、緊迫した中にリラックスした雰囲気が感じられ、一 . . . 本文を読む

「俳句という遊び」

2005-12-09 01:34:03 | 書籍
余生は俳句と決めていたのですが、もう一つ俳句の基本が分からずいて、近寄りがたいものを感じておりました。たまたま小林恭二著「俳句という遊び」(岩波新書)という本を読んで、目の前が開ける感じがしました。 この本は、小林さんと岩波書店の編集者が句会をプロデュースし、手練の俳人たちが8人集まり句を競う、その様子を小林さんが実況中継した感じの内容です。初日はそれぞれが題を出し合っての競演、二日目は各自10句 . . . 本文を読む

田村隆一「僕が愛した路地」

2005-11-27 23:54:32 | 書籍
鎌倉文学館にいった影響で鎌倉文士の作品をちらほら読み始めています。まずは田村隆一。かまくら春秋社「KAMAKURA 僕が愛した路地」というエッセー集を読みました。彼は酒を愛する詩人で、小町通りを二日酔いで歩いている雰囲気とかがあり、いい感じ。20年前の刊行で、今の鎌倉とは若干印象も違っているように思いますが、この夏、失職していた時に路地裏を散歩していたときの記憶と通じるものもあり、2,3カ月前のこ . . . 本文を読む

夢と祈祷師

2005-10-01 20:08:21 | 書籍
鈴木清順40作品を追っているうちに、鈴木清順さんが静かなMY BOOMになっております。で、その昔、買っていた『夢と祈祷師』、『花地獄』を引っぱり出してちらちらと眺めています。 『夢と祈祷師』('75年4月発行)に収録されたエッセイ「フィルムは滅びてこそ」には、 フィルムは滅びの美しさや汚らしさがあるからいいと思っている。永久に残るなんて考えないところに映画のよさがある。生産され、すり切れ、死 . . . 本文を読む

みうらじゅん「いやげ物」

2005-07-11 23:36:19 | 書籍
みうらじゅん「いやげ物」(ちくま文庫)を読みました。 もらってうれしくないみやげ物(=いやげ物)の収集家・みうらじゅんが日本のみならず世界各地に足を運び買い集めた珍品の数々、その努力に脱帽する労作です。 例えば、ひょうたんに下品な顔を描いた「ひょうたん君」であるとか、黄金の江戸城や東京タワーを一つの台にあしらったプラスチック製の「金プラ」であるとか、完成度の低いやしの工芸品「ヤシやん」であるとか、 . . . 本文を読む

みうらじゅん「LOVE」

2004-12-25 14:38:28 | 書籍
みうらじゅんのエッセイ集「LOVE」を読了。LOVE&PEACEでセットのカタワレ。「LOVE&PEACE」は会社での部下に対する私の行動指針なので、好きな言葉です。 内容は1990年から2003年にいたるまでに書かれた、みうらじゅんさんのLOVEな気持ちに基づく、自分史、自分評論ともいうもの。結構、みうらさんの青春時代のエピソードをおさえている自分がうれしい。自分と同年齢のおじさんの青春ノイロ . . . 本文を読む

みうらじゅん「青春ノイローゼ」

2004-11-29 23:41:29 | 書籍
みうらじゅん「青春ノイローゼ」(双葉社)を読みました。みうらさんの青春時代のエピソード、DT喪失までの道のりは傑作インターネットラジオ「みうらじゅんの仮性フォーク」で熟知しているため、本の内容はその再確認といったものでした。 みうらさんとは同世代なので、やってきたこと、当時感じたことはかなりの部分、重なります。みうらさんはどちらかというと《でっぱりじあん》、私は《引っ込みじあん》といった違いでし . . . 本文を読む

辺見庸「永遠の不服従のために」

2004-11-28 00:56:00 | 書籍
ちょっと気分を変えて辺見庸さんの「永遠の不服従のために」(毎日新聞社)を読みました。辺見庸さんのコラムは新聞、雑誌で読んだ記憶はありますが、1冊の著作として読んだのは初めてです。なんとなくタイトルに惹かれたのかもしれません。 内容は、2001.09.11の同時多発テロからアフガン侵攻あたりの主に政治の動きに対する時評です。文章は硬質で、読むのがつらい(きついパンチを食らったような)というのが率直 . . . 本文を読む

反労働(あるいはボリス・ヴィアン「日々の泡」)

2004-11-14 22:40:09 | 書籍
週末以来体調が激悪で(風邪気味かつ飲酒疲れ)、勤労意欲がわきません。このBLOG、少数ながら会社の人間も見る可能性があるので、大きな声では言えませんが、労働したくねー。 で、なんとなく思い出したのが、ボリス・ヴィアン。1959年に39歳で夭折した、フランスのマルチタレントな作家です。一時彼のファンで、「日々の泡」という作品を心の糧にしておりました。 その前書きに ただ二つだけのものがある。どんな . . . 本文を読む