料亭稲穂の角館物語

安全無添加食材の角館懐石「料亭稲穂」

秋の色々 雲然柿???

2007-11-28 15:35:00 | 角館の四季
みちのくの小京都角館、料亭稲穂です。

今日のお天気は 曇り時々晴れ
最高気温は7度 最低気温は5度 でも風が冷たく
朝よりの昼の方が寒く感じます
しかし明日の朝は最低気温が-3度だそうです
でもお天気は晴れの予報です

今日掲載の写真は
昨日「柿漬けがっこ」を漬ける際
潰した柿の色が余りに見事だったので
掲載しました

この雲然柿は渋柿ですので
このままでは食べることは出来ません
物の書によると
角館町の中の雲然地区と言う所で
この雲然柿を植えている家が多くこの名前をつけられたようです
食べ方としては、塩漬け又は湯ザワシで食べたそうです。
柿の塩漬け?湯ザワシ?何のことだ?と思う方は多いでしょう
柿の渋を抜く為にした方法の事です

※雲然柿の塩漬け
 ①下記に塩をまぶし、桶の中へ数段に重ねて
  軽く石を上げます
 ②真冬に桶から取り出し、塩を洗い皮をむき
  チュルチュルになった柿を食べるのだそうです

我が家の主人はこれを食べた記憶があり、
冬の時期こたつに入って
冷たい雲然柿を食べた記憶があるそうです
当時としてはとってもスゥイティーなおやつだったのでしょう

※雲然柿の湯ザワシ(近所のYさんのおばあちゃんに聞きました)
 ①大きなたらいに熱湯を入れて、棒でかき混ぜながら
  一定の温度までお湯を冷まします。
 ②その中へ渋柿の雲然柿を入れて木の蓋などで
  密閉して、その上を毛布などで包み
  約1週間から10日ほどそのままにしておきます。
 ③期間おいたら後は出して皮をむき普通のように
  食べるのだそうです。
  毛布で包むことによって、ムロのような状態になり
  渋が抜けるとの事です
  ただしお湯が熱すぎると、柿に火が通り
  べチャべチャの柿になってしまうとのことでした。
  但し残念ながらそのおばあちゃんも
  子供の頃の記憶なので温度までは分からないそうです

角館ならではの雲然柿、今は手間隙かけないで
簡単に食べられる他地方の柿の方が人気が有り
とっても残念なことです。

11月20日掲載の雪をかぶった柿・・・
あれも雲然柿だったのでしょうか
コメント (4)
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