

シロをつれて散歩していたある日のこと。

登録番号を首につけた野良犬が、シロにまとわりついてきました。

あたりには、飼い主らしき人は見当たらず。
かわいそうに思って、SPCA(野良犬など預かってくれる)に電話したらもう遅いので、引き取りに来るのは明日になるとのこと。
警察に電話したら、引き取ってくれるとのこと。

だんな様と一緒に この野良犬ファービー(人形のファービーに似ていたので、私が勝手にそう呼んでいる。) を交番まで連れてきました。

日本だったら、警察官に野良犬を預けたら、すぐに家に帰ることができるでしょうが、シンガポールではそうはいきません。

警察官がいましたが、マレー人。
マレー人=イスラム教徒=犬を触っていけない という数式が成り立ちます。

その警察官、ファービーを見るなりものすごい嫌な顔したの。(明らかにわざと) 電話じゃ、良いって言ってたのに。

グレースが行ったのは小さな交番で10時に閉まっちゃうんです。
もうすぐ同僚がパトカーで迎えてきてくれる(一緒に本部に戻る)のでそれまで待ってほしいと言われて、30分ぐらい待ったでしょうか。
犬用のおりがないので、 だんな様はファービーを抱っこしたまま。

やっと、パトカーがきました。 車を運転していたは、マレー人の女警官。
もう一人は中華系の男警察官。 よかったああ。

車から出てきたのは、もやしのような20代前半の「ひょろ太」。見た瞬間に「こりゃだめじゃ」と思いました。
案の序、 ファービーを抱っこすることできないの。

だんな様が「ひょろ太」にファービーを手渡そうとしたら、ばたばた暴れだしちゃって。。。。
結局、だんな様が本部まで一緒に行くことになりました。
別の交番に行って同僚を乗せないといけないそうで、グレースはパトカーに乗ることができませんでした。
本部には、ちゃんと犬用のおりがあったそうです。

偶然にも次の日、シロを散歩させている時、飼い主とファービーに出会ったんです。(感動) ちゃんと戻れたんだね。

飼い主の話では、ファービーはおしっこをする時、自分ひとりで外でするんだそうです。
飼い主さんはちょっとあり方迷惑みたいな感じでした。

それから 半年ぐらいして、ファービーにまたまた遭遇。

グレースのことを覚えてくれていて、5分ぐらい私にまとわりついていました。
それにしても、仕事よりも宗教が優先なんですね。



