優一を想い焦がれていたあの日のことが、夢の中に出てくる。
廊下ですれ違ってドキドキして、声を掛けられて身体が硬直して。
それが普通に話ができるまで、2ヶ月かかった。
それからは急速に接近していった。
「おまえら付き合ってんの?」
そう聞かれたこともあった。
「違う」という彼の言葉に涙が溢れそうになった。
どんなに好きになっても、振り向いてもらえないのだとそう思っていた。
それなのに夢の中では、彼はこちらをみて笑ってくれている。
そして、こちらに歩き出す。
少しづつ顔が近くなる。
どうしたの?
その時に目が覚めた。
既に妹は学校に行くために、玄関を出ている。
朝なんだ。
昨日のは本当だったんだろうか。
今見た夢の前半だったのか。。。
なんとなく朦朧としている意識。
それでも身体を起こした。
普段ならだるいはずの身体が、軽く浮き上がる。
幽霊なんだと実感する。
昨日のこと、透君に相談してみよう。
そう思って玄関を出た。
学校までの距離、あれこれと考えてみる。
生きている人間との恋なんて、成立できるはずもない。
もしかして、よくある怖い話のように私は、彼をあの世に道ずれにしてしまうかもしれない。
それもまた恐怖だ。
何を考えているのだろう。
自分を叱りながら、学校へと急いだ。
幽霊と言うのは、本当に・・・怖い。
自分で言うのもなんだけど。。。
校門を抜けて、生徒たちとは違う方向に向かう。
旧校舎の屋上に。
廊下ですれ違ってドキドキして、声を掛けられて身体が硬直して。
それが普通に話ができるまで、2ヶ月かかった。
それからは急速に接近していった。
「おまえら付き合ってんの?」
そう聞かれたこともあった。
「違う」という彼の言葉に涙が溢れそうになった。
どんなに好きになっても、振り向いてもらえないのだとそう思っていた。
それなのに夢の中では、彼はこちらをみて笑ってくれている。
そして、こちらに歩き出す。
少しづつ顔が近くなる。
どうしたの?
その時に目が覚めた。
既に妹は学校に行くために、玄関を出ている。
朝なんだ。
昨日のは本当だったんだろうか。
今見た夢の前半だったのか。。。
なんとなく朦朧としている意識。
それでも身体を起こした。
普段ならだるいはずの身体が、軽く浮き上がる。
幽霊なんだと実感する。
昨日のこと、透君に相談してみよう。
そう思って玄関を出た。
学校までの距離、あれこれと考えてみる。
生きている人間との恋なんて、成立できるはずもない。
もしかして、よくある怖い話のように私は、彼をあの世に道ずれにしてしまうかもしれない。
それもまた恐怖だ。
何を考えているのだろう。
自分を叱りながら、学校へと急いだ。
幽霊と言うのは、本当に・・・怖い。
自分で言うのもなんだけど。。。
校門を抜けて、生徒たちとは違う方向に向かう。
旧校舎の屋上に。