やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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ジーンズ加工

2011-02-28 22:19:54 | 小説
ジーンズのウオッシュ加工していないジーンズを購入した。

このあたりはジーンズの生産地で、数多くのジーンズメーカーがある。

社名は知らない下請けでも、付いているタグを見ると世界中のメーカー名が付いている。

小さなメーカーでも、神様のように崇められているジーンズもある。

新品なのに1本数十万だ。

そんなのは俺には到底購入できないし、しようとも思わないが、今回は無名のジーンズを買った。

ただこのままでは履かない。

これから手洗いして、軽石で擦って、そして一部を金たわしで傷める。

自分だけの1本を作る。

気に行った切れはしの布を幾つか購入して縫いつけたり、色の奇抜な太い糸を購入して、部分的に縫う。

それだけで十分にデザインは変わる。

少し時間は必要だが、愛着の湧く1本が仕上がる。

ただ、、、失敗する恐れもある。

そこが十分注意するところだ。

でも三千円のジーンズが、二千円の端材と糸で個性的なものになるのだ。

チャレンジする価値はある。

数日後にこのジーンズを履いている俺が、街を歩くだろう。

注目を集めれるかな(笑)

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妙なプライド

2011-02-27 21:43:51 | 小説
小さなポケットに小さな手が入っている。

ちょっと気取った感じで、上目づかいに大人たちの胸のあたりを見ていた。

まだまだガキなのに。

大人が少し怒ると涙をいっぱいためる癖に、いっちょまえに悪ぶっている。

最近は2月にしては暑い日が続く。

Tシャツ姿で歩いてる人もちらほらと見る。

また3月にはぐっと冷え込む日があるだろうに。

しかし今日の陽気で、ガキのシャツのボタンも多めに外れている。

見た感じは、小学1年生ぐらいだろうか。

兄弟は数人いて一番下かもしれない。

ただ大人たちの前で、ちょっと悪ぶって見せてるだけで、少したつと急いでどこかに走って行った。

俺の子供の頃も同じだったな。

ちょっとだけ負けない強さを自分に感じることがある。

それはたまたま観たヒーローもののせいかもしれない。

まさかどんなに卑怯な手を使っても、勝てるわけが無い。

そんじょそこらの大人に限らず、中学生にも小学生の上級生にも。

でも強く見せようとする。

自分のこと。

今もそうなのかもな。

世間にも会社にも家族にも。

強くなくちゃ。

負けたくない。

男として。。。




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負けるとわかっても

2011-02-26 22:29:29 | 小説
もう何年も使っていない古いスケボーが出てきた。

こんなので毎日遊んでたな。

懐かしいと思う反面、なんでこんなものに夢中だったんだろうとおかしくも思う。

ローラの部分が既に曲がっており、乗ることもできないが、あの時に捨てるのが勿体なく思った。

今となれば粗大ごみだ。

でもそんなゴミが、大切な宝物だった。

あの頃は。


今は今で宝物がある。

目に見えるものも、目に見えないものも。

そして宝物にしたいと思うものもある。

まだ手に入らないものだ。

そして手に入れたいと思う人もいる。

男なんて皆そうだ。

欲望も闘争心もある。

今は草食系が流行りだが、俺は肉食系だと自負する。

欲しい物は、手に入れる努力をする。

たとえ永遠に無駄とわかっていても、努力はする。

負けるという結果が出ても、それで自分にけじめがつくからだ。

明日も。

明後日も。

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焼き芋屋さん

2011-02-25 22:58:38 | 小説
この町にはふさわしくないお洒落な外観の店があった。

なんの店だろう?

気になったので駐車場に車を止めた・

店の窓が開いて、可愛らしい女性が「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。

彼女の待つ出窓まで階段を4つ上がった窓の下に、黒板がある。

そこに大きく書かれていたのは『焼き芋』の文字だった。

「ここは焼き芋のお店なの?」

「えぇ。焼き芋やフライドポテトやアイスクリームの拘ったお店なんです」

「へぇ~めずらしいね。中で食べれるの?」

「いえ。テイクアウトなので」

「そっか。じゃあその拘りの焼き芋ひとつ」

「はい。種子島の安納芋を使用してるんですよ」

「へぇ遠くから仕入れているんだね」

そんな会話をしながら、アツアツの芋を手に取った。

半分に割ると、黄色の断面が現れる。

湯気がほわっとあがる。

濃厚な甘さだ。

蜜が溢れている。

「凄い甘くて美味いね」

「ありがとうございます」

久しくこんなにスイーツと言われるお菓子を、加工したものではなく自然の恵みをそのまま食することはなかった。

美味い。

素直にそう感じた。

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インスタント

2011-02-24 22:47:37 | 小説
「ごめん。コーヒー、インスタントしかないんだけど」

「あっいいよ。気にしなくても」

「でも私が飲みたいし」

「あぁぜんぜんインスタントでOK」

「砂糖は?クリームは?」

「うん。くれる?」

「へぇ甘党なんだ」

「いや。インスタントの時は良く入れるんだ」

「そう」

口に運んだコーヒーは、まだ熱すぎた。

少しだけ口をつけてカップを下ろす。

「なぜインスタントには入れるの?」

「う~ん。。。実はちゃんと炒ったコーヒーは、香りを楽しんだり苦味を楽しむんだけど、インスタントはそれは少し足りないからね」

「なるほど。炒りたてが好きなんだね」

「まぁ専門じゃないから恥ずかしいけど、自分の拘りかな」

「ごめんね~インスタントで」

「いやぁ!!そんなつもりで言ったんじゃ・・・」

「ははは。わかってる。ちょっといじめてみただけ」


人にはちょっとした拘りがある。

俺の拘りは、こんなちっぽけなことだ。

でもやはりそれは大事な部分だ。

たぶん。これからもインスタントコーヒーには、砂糖を入れるだろうな~。
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