昨日、呪いアプリを書き終えました。
2012年5月からですあkら、かなり長い作品になりました。
実はこれを書いているうちに、2回ほど終わりにしようと思ってた時期があります。
それでも書いていると、どうしてもありきたりで終わりそうで。。。
結果かなり長くかいてしまいました。
読んでくださった方には、非常に感謝します。
もっと素敵な作品にできるように、次の作品をスタートさせるつもりです。
一応原案はできていますので、また読んでいただければ嬉しいです。
これからも気長にお付き合いください。
よろしくお願いします。
2012年5月からですあkら、かなり長い作品になりました。
実はこれを書いているうちに、2回ほど終わりにしようと思ってた時期があります。
それでも書いていると、どうしてもありきたりで終わりそうで。。。
結果かなり長くかいてしまいました。
読んでくださった方には、非常に感謝します。
もっと素敵な作品にできるように、次の作品をスタートさせるつもりです。
一応原案はできていますので、また読んでいただければ嬉しいです。
これからも気長にお付き合いください。
よろしくお願いします。
「あの山の巫女の墓が掘られていた。そして夫婦を祀った墓も荒らされておったそうじゃ」
「その恨みと言うことでしょうか?」
「いろいろな霊の恨みの念が、ひとつになり陰陽師の血を引く巫女によって吸収された。それが呪いとなって形をなしたのじゃ」
「巫女だけでない。。。」
「そうあの山全体の呪いじゃ」
「首切り山・・・」
「3人の武将の子供・巫女・頭前家と頭後家・夫婦・・・・」
「あの山で、ひとつの怨念となった・・」
「平さんはそれを守って亡くなった。由縫さんも」
「頭前さんも・・・」
「いやそれだけではない。もっと多くの人が関わって亡くなった」
「もうこの事件は終わりでしょうか?」
「墓や祠は元の位置に戻させた。供養もしっかりとさせたつもりじゃ。これで元に戻ればいいがの」
「こんな事件はもう起きて欲しくはありません」
寺の鐘が鳴る。
夕闇に包まれてゆく山には、静かに烏が飛んでいた。
<終わり>
「その恨みと言うことでしょうか?」
「いろいろな霊の恨みの念が、ひとつになり陰陽師の血を引く巫女によって吸収された。それが呪いとなって形をなしたのじゃ」
「巫女だけでない。。。」
「そうあの山全体の呪いじゃ」
「首切り山・・・」
「3人の武将の子供・巫女・頭前家と頭後家・夫婦・・・・」
「あの山で、ひとつの怨念となった・・」
「平さんはそれを守って亡くなった。由縫さんも」
「頭前さんも・・・」
「いやそれだけではない。もっと多くの人が関わって亡くなった」
「もうこの事件は終わりでしょうか?」
「墓や祠は元の位置に戻させた。供養もしっかりとさせたつもりじゃ。これで元に戻ればいいがの」
「こんな事件はもう起きて欲しくはありません」
寺の鐘が鳴る。
夕闇に包まれてゆく山には、静かに烏が飛んでいた。
<終わり>
痛々しい傷を負った2人は、山を降りた。
途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。
何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。
そして3人の首が晒された階段にも。
最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。
住職は眼を瞑り聞いていた。
しばらくすると、目を開けて話し始める。
「2人とも身体を休めるがいい」
2人はやっとの思いだった。
その場に崩れるようにする。
寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。
それを見ながら、住職は言葉をつづけた。
「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」
「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」
「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」
「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」
「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」
「どんなことでしょうか?」
途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。
何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。
そして3人の首が晒された階段にも。
最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。
住職は眼を瞑り聞いていた。
しばらくすると、目を開けて話し始める。
「2人とも身体を休めるがいい」
2人はやっとの思いだった。
その場に崩れるようにする。
寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。
それを見ながら、住職は言葉をつづけた。
「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」
「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」
「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」
「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」
「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」
「どんなことでしょうか?」
持っていた短剣で、頭前の携帯を潰した。
それを見て、道如も後ろに飛び、平の携帯を潰した。
悪霊は五芒星の中から、移動する手段を無くした。
携帯の中も、頭前の出入り口も。
2人は直ぐ様にお札を握り、呪文を指で書く。
両側から悪霊にめがけて投げる。
聖水を付けた数珠もぶつけた。
その瞬間に短剣を握りしめて、両側から突き刺す。
悪霊がよろめいた。
呪文を刻んだナイフは、空気を指すのではなく、しっかりと悪霊を刺していた。
口から血を吐くが、目の前にいた道如はとっさに逃げた。
かろうじて顔にはかからなかったが、左腕にかかる。
痛みが走った。
みるみる青くなる指先。
死の毒だ。
その腕を自分で切り落とす。
全身に渡るのを止めた。
それを見て後方から悪霊に向けて、源興が呪文を唱えた。
悪霊がグイグイと締めつけられていく。
グイグイと。
能面のように変化が無い顔が歪んだ。
その瞬間に。
ブシュっという激しい音と共に、煙のように消えた。
煙のまま逃げようとしたのか、天に向かって上がろうとする。
それを追うように、五芒星の光が輪を小さくして光を増す。
祠の力が戻ったのだ。
多くのこの山の神々が、ひとつになる。
多くの光が空中で点になる。
まばゆい光になって、悪霊の煙を吹き飛ばした。
・・・いつしか明るい夕日が戻っていた。
先程までの空気と違っている。
道如と源興はその場に崩れた。
終わった。。。。
勝ったのだ。
それを見て、道如も後ろに飛び、平の携帯を潰した。
悪霊は五芒星の中から、移動する手段を無くした。
携帯の中も、頭前の出入り口も。
2人は直ぐ様にお札を握り、呪文を指で書く。
両側から悪霊にめがけて投げる。
聖水を付けた数珠もぶつけた。
その瞬間に短剣を握りしめて、両側から突き刺す。
悪霊がよろめいた。
呪文を刻んだナイフは、空気を指すのではなく、しっかりと悪霊を刺していた。
口から血を吐くが、目の前にいた道如はとっさに逃げた。
かろうじて顔にはかからなかったが、左腕にかかる。
痛みが走った。
みるみる青くなる指先。
死の毒だ。
その腕を自分で切り落とす。
全身に渡るのを止めた。
それを見て後方から悪霊に向けて、源興が呪文を唱えた。
悪霊がグイグイと締めつけられていく。
グイグイと。
能面のように変化が無い顔が歪んだ。
その瞬間に。
ブシュっという激しい音と共に、煙のように消えた。
煙のまま逃げようとしたのか、天に向かって上がろうとする。
それを追うように、五芒星の光が輪を小さくして光を増す。
祠の力が戻ったのだ。
多くのこの山の神々が、ひとつになる。
多くの光が空中で点になる。
まばゆい光になって、悪霊の煙を吹き飛ばした。
・・・いつしか明るい夕日が戻っていた。
先程までの空気と違っている。
道如と源興はその場に崩れた。
終わった。。。。
勝ったのだ。
笑みのない顔で、眼だけが以上に黒かった。
その身体が携帯から抜け出そうとしている。
道如と源興は気付いていなかった。
その時後ろで、風を切る音がした。
振り返ると、悪霊が姿を現していた。
そこに平将門が襲いかかっていた。
だが将門の姿は、現れたり消えたりしている。
2人は加勢しようと身構えた。
その時源興の足を掴むものがある。
足元を見ると、平の手だ。
慌ててしゃがみこむ。
「平さん!!」
「・・・・・」
何かをしゃべっている。
耳を近づけた。
その声が途絶えた瞬間、将門が消えて二度と戻らなかった。
悪霊はそのまま道如に向かってくる。
源興は斜めに走り、悪霊を間に挟んだ。
悪霊に勝てるはずもない。
それはわかっているが、戦わなければならない。
道如が持っていた短剣に聖水を振りかけて走る。
その先にお札を投げて、ナイフで悪霊と一緒に刺す。
悪霊がたじろいた。
その戦いを見ながら、源興は別の方向に走った。
その身体が携帯から抜け出そうとしている。
道如と源興は気付いていなかった。
その時後ろで、風を切る音がした。
振り返ると、悪霊が姿を現していた。
そこに平将門が襲いかかっていた。
だが将門の姿は、現れたり消えたりしている。
2人は加勢しようと身構えた。
その時源興の足を掴むものがある。
足元を見ると、平の手だ。
慌ててしゃがみこむ。
「平さん!!」
「・・・・・」
何かをしゃべっている。
耳を近づけた。
その声が途絶えた瞬間、将門が消えて二度と戻らなかった。
悪霊はそのまま道如に向かってくる。
源興は斜めに走り、悪霊を間に挟んだ。
悪霊に勝てるはずもない。
それはわかっているが、戦わなければならない。
道如が持っていた短剣に聖水を振りかけて走る。
その先にお札を投げて、ナイフで悪霊と一緒に刺す。
悪霊がたじろいた。
その戦いを見ながら、源興は別の方向に走った。