やんちゃでいこう

5歳の冷めた男の子の独り言

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あとがき(呪いアプリ)

2013-05-05 23:10:23 | 小説
昨日、呪いアプリを書き終えました。

2012年5月からですあkら、かなり長い作品になりました。

実はこれを書いているうちに、2回ほど終わりにしようと思ってた時期があります。

それでも書いていると、どうしてもありきたりで終わりそうで。。。

結果かなり長くかいてしまいました。

読んでくださった方には、非常に感謝します。

もっと素敵な作品にできるように、次の作品をスタートさせるつもりです。

一応原案はできていますので、また読んでいただければ嬉しいです。

これからも気長にお付き合いください。

よろしくお願いします。
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呪いアプリー最終話

2013-05-04 23:20:18 | 小説
「あの山の巫女の墓が掘られていた。そして夫婦を祀った墓も荒らされておったそうじゃ」

「その恨みと言うことでしょうか?」

「いろいろな霊の恨みの念が、ひとつになり陰陽師の血を引く巫女によって吸収された。それが呪いとなって形をなしたのじゃ」

「巫女だけでない。。。」

「そうあの山全体の呪いじゃ」

「首切り山・・・」

「3人の武将の子供・巫女・頭前家と頭後家・夫婦・・・・」

「あの山で、ひとつの怨念となった・・」

「平さんはそれを守って亡くなった。由縫さんも」

「頭前さんも・・・」

「いやそれだけではない。もっと多くの人が関わって亡くなった」

「もうこの事件は終わりでしょうか?」

「墓や祠は元の位置に戻させた。供養もしっかりとさせたつもりじゃ。これで元に戻ればいいがの」

「こんな事件はもう起きて欲しくはありません」

寺の鐘が鳴る。

夕闇に包まれてゆく山には、静かに烏が飛んでいた。


<終わり>
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呪いアプリー346話

2013-05-03 23:13:38 | 小説
痛々しい傷を負った2人は、山を降りた。

途中で巫女が祭られているという場所の横を通る。

何事もなかったようなその場所に、残ったお札と聖水を撒く。

そして3人の首が晒された階段にも。



最恒寺の亮寛住職の前に座り、終わったことを告げた。

住職は眼を瞑り聞いていた。

しばらくすると、目を開けて話し始める。

「2人とも身体を休めるがいい」

2人はやっとの思いだった。

その場に崩れるようにする。

寺の坊主達が駆けより、手当てを始める。

それを見ながら、住職は言葉をつづけた。

「調べてみると、その首なし山の巫女というのは、陰陽師に通じていたらしい。武将の息子と恋愛に落ちた後殺されたとあるが、やはり替え玉が続いており、その後も数百年生きたと言われる」

「でもそんな巫女なら悪霊になるほどの力がないのでは」

「いやそのうちの1人だけ。陰陽師の力を授かったものがおる。それが恋愛をした巫女じゃった。彼女は愛する武将の息子を殺されたことにより、我を忘れてしまった。そこを殺されたと言う書物が残されておる」

「でもそれだけで、なぜ数百年も過ぎた今、蘇ったのでしょう」

「そこはそのアプリを開発した会社が、しでかしたことによる」

「どんなことでしょうか?」
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呪いアプリー345話

2013-05-02 23:04:37 | 小説
持っていた短剣で、頭前の携帯を潰した。

それを見て、道如も後ろに飛び、平の携帯を潰した。

悪霊は五芒星の中から、移動する手段を無くした。

携帯の中も、頭前の出入り口も。

2人は直ぐ様にお札を握り、呪文を指で書く。

両側から悪霊にめがけて投げる。

聖水を付けた数珠もぶつけた。

その瞬間に短剣を握りしめて、両側から突き刺す。

悪霊がよろめいた。

呪文を刻んだナイフは、空気を指すのではなく、しっかりと悪霊を刺していた。

口から血を吐くが、目の前にいた道如はとっさに逃げた。

かろうじて顔にはかからなかったが、左腕にかかる。

痛みが走った。

みるみる青くなる指先。

死の毒だ。

その腕を自分で切り落とす。

全身に渡るのを止めた。

それを見て後方から悪霊に向けて、源興が呪文を唱えた。

悪霊がグイグイと締めつけられていく。

グイグイと。

能面のように変化が無い顔が歪んだ。

その瞬間に。

ブシュっという激しい音と共に、煙のように消えた。

煙のまま逃げようとしたのか、天に向かって上がろうとする。

それを追うように、五芒星の光が輪を小さくして光を増す。

祠の力が戻ったのだ。

多くのこの山の神々が、ひとつになる。

多くの光が空中で点になる。

まばゆい光になって、悪霊の煙を吹き飛ばした。


・・・いつしか明るい夕日が戻っていた。

先程までの空気と違っている。

道如と源興はその場に崩れた。

終わった。。。。

勝ったのだ。

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呪いアプリー344話

2013-05-01 23:34:21 | 小説
笑みのない顔で、眼だけが以上に黒かった。

その身体が携帯から抜け出そうとしている。

道如と源興は気付いていなかった。

その時後ろで、風を切る音がした。

振り返ると、悪霊が姿を現していた。

そこに平将門が襲いかかっていた。

だが将門の姿は、現れたり消えたりしている。

2人は加勢しようと身構えた。

その時源興の足を掴むものがある。

足元を見ると、平の手だ。

慌ててしゃがみこむ。

「平さん!!」

「・・・・・」

何かをしゃべっている。

耳を近づけた。

その声が途絶えた瞬間、将門が消えて二度と戻らなかった。

悪霊はそのまま道如に向かってくる。

源興は斜めに走り、悪霊を間に挟んだ。

悪霊に勝てるはずもない。

それはわかっているが、戦わなければならない。

道如が持っていた短剣に聖水を振りかけて走る。

その先にお札を投げて、ナイフで悪霊と一緒に刺す。

悪霊がたじろいた。

その戦いを見ながら、源興は別の方向に走った。


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