ナンパ

「どうする？」

「お前行って来いよ」

「俺？よーし・・・」

しかし誰も動こうとしない。

駅前でナンパだ。

いざナンパをしようと思うと、皆尻ごみをする。

合コンとかに離れているが、ナンパ経験はゼロだ。

結局肝が座っていると言う意味で、俺が行くことになる。

「すみません。一緒に飲みませんか？」

「ごめんなさい。先約があるので」

「これから飲み会なんでパス」

「合コンでーす」

８割は失敗に終わる。

しかし、どんなに白い目で見られようと、俺はナンパをする。

最近の大学生は、ナンパもできんのか！！と怒りながら。

ところで。。。。一緒にどうですか？そこに良いお店あるんです。

何もない一日

遠くに光が見える。

何の光？？

何の？？

目が覚めた。

全身から汗が噴き出している。

怖い夢ではない。

自分がどこにいるかわからない夢。

それ自体が恐怖なのか。

考えていたら、天井の明かりが見えた。

うたた寝していたのだろう。

レースのカーテンが少し風に揺れている。

もう日が傾いている。

今日はＧＷの初日。

何もすることが無いのではなく、する気になれなかった。

それだけだ。

なんとぐーたらな一日。

明日は。。。予定がいっぱい。

明日はがんばろう！

スタート

「もういいんじゃないか。やるだけやったんだから」

「・・・」

「諦めろ。もういいだろう」

「・・・」

「勝手にしろ！」

そう言って去って行った。

他人から見れば十分と思えることでも、本人が納得していないんだ。

それなのに諦めろとは良く言えたものだ。

たまには誰かに止めてもらう必要があるのかもしれない。

でも今の俺には、それは受け入れられなかった。

まだやらなきゃ。

トラックの上で、股を上げる。

身体を伸ばす。

あのハードルを飛び越えれば。。。。


リズムをあわせる。

タンタンタン。。。

呼吸を止める。

スタート！

諦めるわけにはいかない。

決意表明！

「ですから、工期としては３年ぐらいを見込んできます。」

「それは君の考えだろう？なぜもっと早くできん」

「いえ理由はいろいろとありまして、人の関係や設備やそれに関する根回しなど・・・」

「わかるよ。しかしそんなに待っていられないから、早急に解決しなきゃ。君の計画にどのくらい費用をかけてると思う？」

「はい。ありがとうございます。」

「重役会議でもこの話題はもちっきりだ。君しかいないんだから、頼むよ」

「最善の努力をします」

そういいながら全身から汗が噴き出していた。

かなりの汗かきだからだ。

こう言う時は、この汗が役に立つ。

一生懸命しているように感じさせることができる。

本当は緊張しているわけでも、なんでもない。

ただ単に汗かきなだけ。

相手もこれ以上怒るのも・・・と躊躇させる。

作戦成功！

そして周りからは高評価を得た。

プレゼンが上手いと言われて悪い気はしない。

とりあえず１０歩進めた。

１００歩まで後９０。

３年を２年にしてやる。。。

ここで決意表明！(^o^)v

ゲーム三昧

いつの間にか夜中になっていた。

そんなに遊んだ覚えはないんだけど。。。

ゲーム機の電源を落とす。

今日もずーっとテレビゲームに嵌まっていた。

今までずっと仕事仕事で、自分へのご褒美を怠っていた。

そう考えて、今日は自分のやりたいことをするつもりだった。

それが・・・ゲームで始まりゲームで終わった。

人は何をしているんだろーな。

加古君などはアウトドアが好きで、ソフトであろうがハードであろうが、とにかく屋外に出ている。

そーいうのは良いと思う。

でも俺はインドア派だ。

家の半径１ｋｍ以内で過ごしたい。

そういう人間だ。

テレビを観ていると、たまに屋外の風景が出る。

それを見れば満足できるし、行った気にもなる。

ただ、、、人生をこんなことで時間を潰していいんだろうか。

俺の人生、、、大切にしないとな。。。。

そう思いながら、、、また布団にもぐり、明日目が覚めればゲームかな・・・。