晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
※文章や写真の無断転載は禁止!

【平安あれこれ】廬山寺(紫式部邸宅址)

2022年06月10日 | 平安あれこれ

平安時代好きブロガー なぎ です。

2022年 5月のこと。

 

紫式部の邸宅址に建っている という説がある廬山寺をお参りしました。

 

玄関では金色に輝く紫式部像がおわします。

 

↓紫式部像について解説。クリックで拡大します。

 

玄関前には、

源氏物語ゆかりの地 説明板 廬山寺 がありますのでご一読を。

↓クリックで拡大

 

説明板に記されているように、現在、廬山寺が建つ地は

紫式部の  ”曽祖父の堤中納言こと藤原兼輔の屋敷があった地で、式部の父の藤原為時に譲ったことから、ここで『源氏物語』や『紫式部日記』が執筆されたという説があり ”  ます。

 

  ☆藤原兼輔については当ブログ内のこちらの記事もどうぞ。

   【平安あれこれ】紫式部の曽祖父・藤原兼輔のこと

 

廬山寺の源氏庭には「紫式部邸宅址」の顕彰碑があり、白砂と苔が美しい庭です。

いつまでも眺めていたくなるような落ち着く気持ちに…。

紫式部の紫にちなみ、紫色の花を咲かせる桔梗が6月から9月あたりまで咲くのも素敵ですよ!

(私が訪ねた5月下旬は、桔梗の開花はまだ先の状態でした。)

 

源氏庭にある「紫式部邸宅址」碑。

何度も何度も訪ねているお寺ですが四季折々、お庭を楽しみたいです。

 

 

玄関前には大弐三位と紫式部の歌碑があります。

 


 大貮三位

  有馬山ゐなのささはら風ふけば

  いでそよ人を忘れやはする

 

 紫式部

  めぐりあひて見しやそれともわかぬまに

  雲かくれにし夜半の月影


 

↓ 紫式部 大貮三位 歌碑 クリックで拡大します

 

大弐三位(藤原賢子)は紫式部と夫・藤原宣孝との娘。

親仁親王[のちの後冷泉天皇]の乳母となり従三位 典侍に。夫は大宰大弐 高階成章。

そのため大弐三位と呼ばれました。

 

 


 廬山寺

  http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/

  京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397


 

余談ですが

廬山寺 の「廬」という漢字は一発変換できないので単語登録しています。

(盧山寺・蘆山寺 という表記では誤りになるのかも…)

 

 

 

 


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【京都】鶴屋吉信 IRODORI にてほっこり

2022年06月08日 | 日記

平安時代好きブロガー なぎ です。

今日は平安時代の話題をひとやすみ。

 

2022年 5月下旬のこと。

京都へ行ったら上生菓子を食べたい…!と思っていたわたくし。

 

京都駅八条口にある 鶴屋吉信 IRODORI にて「あじさいきんとん」とグリーンティーをいただきました。

暑い日でたくさん歩いた後だったので、グリーンティーの冷たさときんとんのほどよい甘さに体と心がほっこり。

 

「あじさいきんとん」

 ”朝露がきらめく紫陽花の風情

 

綺麗でうっとり。

おいしゅうございました!

 


IRODORI

 https://www.tsuruyayoshinobu.jp/shop/irodori

 京都市下京区東塩小路町8-3(京都駅八条口)


 

 


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【平安あれこれ】20枚の重袿(風俗博物館で展示・2022年)

2022年06月07日 | 平安あれこれ

平安時代好きブロガー なぎ です。

 

『栄花物語』巻二十四「わかばえ」に

藤原道長の娘、姸子が開いた正月大饗の場面において、袿を15~20枚重ねた女房について書かれているそうです。

袿が重なった様子は、まるで冊子のようであったのだとか。

 

さて、2022年 5月のこと。

京都市下京区にある風俗博物館を訪ねました。

今回、風俗博物館の実物大展示では 20枚の重袿(かさねうちき)を再現されたものが

展示されていました。Σ(゚Д゚)

 

袿を6枚以上…たくさん重ねるなんてどんなだろう?と長らく思っていたので展示を見ることができて嬉しかったです

(後世、袿は5枚着るものだと定まるため今回実物を見るまで、6枚以上たくさん重ねた状態が想像できませんでした)

 

重袿(かさねうちき)

  柳の重色目 [表:白 /裏:青]

 山吹の重色目 [表:山吹/裏:黄]

 紅梅の重色目 [表:紅梅/裏:蘇芳]

 

美しく重なる様子はなるほど冊子のようです!!

※袿は袷仕立てです

 

スタッフの方にお尋ねしたところ重くてふたりがかりで着せたのだそうですよ。

 

後ろから見た姿

実際に着たら身動きするのが大変そうです。

でも、ほんっと綺麗ですよね✨

 

20枚の重袿について博物館での解説

↓クリックすると拡大します

 

【参考】

 日本服飾史衣裳の知識(コラム)五衣と単

 


 風俗博物館

  京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階)

  https://www.iz2.or.jp/


 

 

 

 


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【平安あれこれ】平安宮内裏跡に建つ「綾綺殿」にてランチ

2022年06月04日 | 平安あれこれ

平安時代好きブロガー なぎ です。

2022年 5月のこと。

 

平安宮内裏綾綺殿(りょうきでん)跡に建つ「ショップ&カフェ 綾綺殿」にてランチしました。

 

ショップ&カフェ 綾綺殿 外観

 

「平安宮内裏綾綺殿跡」碑と解説

 

↓解説より


平安宮内裏綾綺殿跡

 綾綺殿は、天皇の住まいである内裏の中心建物である仁壽殿の東にあった南北に長い建物で、東側は壺庭を挟んで温明殿、南には宜陽殿があった。

 いわゆる内裏十七殿の一つで、宮中の舞などが行われ、「年中行事絵巻」にも女楽人や六名の妓女が艶やかに舞う姿が活写されている。

 身舎は東西二面で、南北九間のうち南五間を納殿として使用し、宮中恒例の行事に使用する御物などが

納められていた。


 

 

今回、ショップ&カフェ 綾綺殿のランチでいただいたのは

「丹波あじわい鶏モモ肉のから揚げ定食」

ボリューミー…に見えますでしょ?

カリっとした衣の中からあふれ出る肉汁がたまりません。

鶏もも肉のおいしさはもちろんのこと、油の専門店 山中油店さんの良い油を使っていらっしゃるので

ペロッと食べられるのです。

から揚げはタルタルソースをつけていただきました。

お味噌汁やおかずも美味。

とっても幸せなランチタイムでした。

 

 

内裏跡に建つカフェでランチやお茶が楽しめる、ということで京都へ行くと度々利用している大好きなお店です。

 

 


ショップ&カフェ 綾綺殿

 京都市上京区浄福寺通下立売上ル520-5

 https://www.yoil.co.jp/ryokiden/#item1

 


株式会社 山中油店

 京都市上京区下立売通智恵光院西入508

 https://www.yoil.co.jp/

 


 

 

 

 


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【平安あれこれ】藤原道長が建立した「法成寺」の礎石!?

2022年06月03日 | 平安あれこれ

平安時代好きブロガーの なぎ です。

 

2022年 5月のこと。

京都市上京区にある清浄華院 様をお訪ねして、「法成寺」推定地(京都市上京区東桜町25-3)から出土した礎石や石造物、金剛界大日如来の石仏を拝見しました。

 

※法成寺=藤原道長が自邸の土御門第に隣接して建てた寺。

     道長は法成寺の阿弥陀堂内で亡くなりました。

 

大本山 清浄華院 (天台圓淨宗 盧山寺の北側にあります)

 公式ホームページ https://www.jozan.jp/

 

左側:礎石

中央:石造物

右側:金剛界大日如来坐像(石仏)

 

 

まず、礎石の大きさに驚きました!Σ(゚Д゚)

これほど大きいとは想像だにしていませんでした。

巨大建築物の礎石だと思われます。いろいろな角度から撮影。

[長部:約120センチ、柱座径:約90センチ]

 

 

金剛界大日如来坐像(石仏)

[全長:120センチほど]

 

有孔石造物(表面に凹状の加工痕あり。火焔に焼かれ剥落が多い。)

 

↓それぞれクリックで拡大します↓

 

 

清浄華院 様を訪ねた後、京都府立鴨沂高等学校のグラウンド(コート?)へ。

こちらには平成20年に設置された「源氏物語ゆかりの地説明板 法成寺跡」があります。

 

↓クリックで拡大↓

 

 

法成寺は、最初は無量寿院(むりょうじゅいん)と呼ばれていましたが、治安二年(1022年)に金堂と五大堂が完成し、法成寺と改名されたのだとか。

今年2022年は法成寺改名からちょうど千年になります

 

 

 

 

 


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