久保禎:【演奏会報告】森田良平コントラバスリサイタル2014
Satsuma Bassism~鹿児島の作曲家とコントラバスの調べ~
◇『樹影~鹿児島県根占町“木遣歌”による~』
12月2日(火)19:00@かごしま県民交流センター県民ホールで開催の「森田良平コントラバスリサイタル2014」は無事終了しました。コントラバスの普及と地域文化の振興・発展に邁進する森田さんの熱い思いが凝縮された心に響く演奏会でした。個人の芸術表現といった次元を超えた社会的文化活動としても大きな意味を持つ公演でした。特に今回のリサイタルでは、鹿児島の作曲家に委嘱した作品や邦人による多彩なスタイルの作品が後半に並べられ、まさに「地産地奏」の音楽文化が繰り広げられました。借り物ではない、自分たちの音楽文化をともに育む、という本来的な芸術文化の在り様がそこにはありました。今後も委嘱活動を積極的に展開していきたいとのこと。地域の隅々にまで優れた音楽を届ける地道な活動ともあわせて、楽しみにしたいと思います。
拙作『樹影~鹿児島県根占町“木遣歌”による~』は、この日で何回目の再演になったでしょうか?タイ・バンコク公演も含め、各地で演奏して頂いています。今回も白熱の表現に聴き入りました。いつまでも大切に育てて頂き、心から感謝します。
当日はデビューアルバム『Satsuma Bassism』も販売され、多くの方々がお買い求めになりました。森田さんのこれまでの歩みと今後の抱負が込められた素敵なCDを、皆さまも是非お聴き頂ければと思います