5月4日は、「上森三郎」さん、「田中孝子」さんと共に「峰山高原」の「ホテル・リラクシア」のテントに泊まった。

ゴールデンウイークでどこの宿泊施設も満杯で、ここのテント一張だけが空いていた。

これも神計らいか?

「ホテル・リラクシア」周辺を探索していて、磐座や半円形の列石を見つけたが、これについては第一報をFacebookで流しただけで、当ブログでの詳しい報告はまだ。
いずれ書きたいと思う。

今回の探索のメインは、上森さんが「イエスキリストの陵墓」という山に、尾根伝いに登る事。

すでにこの山には二度登っているが、いずれも「太田ダム」側から、林道伝いに目的地に登っている。

ただ「太田ダム」側から登るには、関西電力の許可が必要で、これがかなり難しくなっている。

正規のルートは、ピークから南西方向に伸びる尾根を「小田原川」側から登るルートであろう。

ただし、高低差のある急斜面が予測される。


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「小田原川」側から見た「イエスキリストの陵墓」の山。

左側のピークが「後円部」に当たる。

先ず、鉄塔を目指す。

山頂の高度は836m。
登山口の高度は328m。
高度差508m。

水平距離は1000mに満たないので、その傾斜は想像できるだろう。

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今回の登山ルートの記録。
スマホの登山地図アプリの「Geoguraphica」のトラック記録を、編集したもの。

赤のラインが登りルート。

紫のラインが「イエスキリストの陵墓」並びに「キリストのハート山」の探索ルート。

ブルーのラインが降りルート。

赤丸ポイントは、巨石などの位置記録。(後程説明、iFone6で撮った写真の位置記録より、残念ながらiFone6では、登りしか撮っていなかった。)

南小田から上小田に向かう途中、「小田原川」も道も急カーブしている辺りから登ることにする。

何とか駐車スペースもあった。

車を停めると、コンクリート間知の擁壁に、祠がある。

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①-赤い涎掛けを付けた、小さな石仏が安置されていた。
(地図上にこの番号を付けて行く)
挨拶をして、涎掛けを外してみると、

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やっぱり「五鈷杵(ゴコショ)」を右手に持った「空海さん」。
頭が取れてしまったのか、別の石仏の頭を繋いでいる。

「空海さん」に導かれている上森さんは大喜び。
「やっぱり空海さまはご存じなのだ!」と。

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番号で示した石・岩の位置。

大きな扉の横から入り登山道を探る。
と言っても、勿論登山道というべきものは無い。
植林されているので、登り易い所を探して登ればいい。

現在地確認は、「Geoguraphica」。トラック記録もセットしている。
「Geoguraphica」は、見通しの利かないこのような山の探索には、安全上も欠かせない必須アイテム。

すぐに巨石が現れる

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②-まさに巨石ゴロゴロ。

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③-「スクレーパー」状の巨石に藤が絡まり、蛇のようにうねりながら、植林された杉に這い上っている。
この先、大いに期待が持てる。

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④-地図上に示されている林道に出る。

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⑤-巨石が次々に続く。
上森さんは事前に「いっぱい岩が在りますよ!」と言っていたが、これほどだとは思ってもみなかった。

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⑥-層状の露岩。
地質的な複雑さを匂わす。

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三角形のこの石も、意味ありげで面白い。

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⑦-送電線・鉄塔に到着。小休止。

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付近には、小ぶりながら美しい石組が多数。

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美しい石組と上森さん。
新緑の樹木は、全て何故か「山椒」。

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見事な山椒だが、こんなところに植樹する訳もなく、自然映えだと思われる。
山椒は神河町の名産品の一つ。

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花期は過ぎているが、「三椏(ミツマタ)」も多数生えている。

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小降りだが、何と無く意図を感じる石の並び。

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そしてこの付近の土は、赤い。
「赤い土」を僕は、聖地の目安にしている。
聖地探索をしていると、なぜかよく出会う。

再び植林帯に突入。

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巨石が、いたる所にゴロゴロ。

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これは、かなり大きい。

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⑧-明瞭な稜線に到着。

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まだまだ、累々。

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⑨-重ね岩。
僕は天然だと思うが、上森さんは人工説。

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三角の石は、気になる。

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⑩-迫力の松の根。しかし、どことも松の衰退が著しい。
著しい松の衰退が、山の荒れる原因の一つではないかと考えている。

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岩の上に生えた「山桜」。
このところ、「岩と合体した山桜」をよく目にする。
僕はそれを、「磐長姫」と「木花咲耶姫」の融合だと感じている。

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稜線上にはまだまだ、巨石が続く。

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この辺りから傾斜もやや緩くなり、石も小さくなってくる。(この地点のポイントを打つのを忘れていた。)

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やがて稜線上には、殆ど石が見当たらなくなった。

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⑪-突然「ストーンサークル」状の石群が現れる。
ごく小さいので、人が何らかの意味を込めて組んだのではないかと思われる。

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ここから先には、石は見当たらない。
これから先は「聖域」であることを示す結界であろうか?

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大きくはないが、存在感を感じた。

傾斜は、いよいよ緩くなり、目的地の「イエスキリストの陵墓の前方部」に至る。

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前回来た時と、様子が違う。
一部間引きであろうか樹木が伐採されている。

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⑫-「前方部」の上に立つ上森さん。
上森さんは、この下に「イエスキリスト」が埋葬されている、と言う。

僕にはまだ理解できないが、否定はしない。

ここは、確かに特別な場所「聖地」であると、僕のような鈍感でもそれを感じる。

この山に最初に登ったのが、2015年6月14日(「美しい山と磐座」、「イエスキリストの陵墓」参照)

二度目は、2015年11月19日、上森さんの会社T.T.Cが企画したツアーで、50名ばかり参加した。(上森さんのブログ、参照)

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東斜面は、植林されている。

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西が葉斜面は原生林で、明るく美しい。
これがこの山の本来の姿。

「後円部」に向かって進んでゆくと、

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木間に、石・岩らしきものが、かすかに見える。

大発見か?

登り始めたのは、10時25分、山頂の「前方部」に着いたのが、13時20分。
僅かな距離に、時間近くかかっている。
石・岩・磐座を見つけるたびに、周囲を探りながら写真を撮り、ゆるゆると登る。

僕たちは山に登るのが目的ではない。
聖地・磐座の探索が目的。
ゆるゆる時間をかけて登ることに、意義がある。

つづく