たたんで
しまっておきます
ひきだしのおく
種のようにしずんではいり
どこになにをいれたかも
わすれるころ
ひきだしから
なにかがあふれ
けれど
また
たたんでしまっておくのです
ちからいっぱい !
ひきだしをしめるのです
もう いいのよぅ
なのに、
いれたことを
わすれたことさえ/わすれたころ
ひきだしから
あふれでるもの
あふれあふれて
もうすっかり腕をあげ
すでにしまいきれぬ生きもの
が
さまよいだした ら、
それがあなたです
さがしにいきましょう
(わたし?)とよべばすぐ返事をします
あるとき
そこから
あなたは
はじまります
H10.5.8