鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」と「東洋医学概論」〜原点からの学びの必要性〜

2015-10-05 09:27:28 | 日記
 「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」(左合昌美著 秀和システム刊)を読み返している。東洋医学を原点から学ぶことの大事性痛感する。

 「新・東洋医学概論」による東洋医学概論の授業を受けて、その複雑さに、イメージし辛い、わからない。となってしまったので、「旧・東洋医学概論」の学びからだけでは、しっかりと「新・東洋医学概論」をわかっていけないのではとの思いから、東洋医学の原点である「黄帝内経」へ返ってそこからの理解を!との思いから、「黄帝内経」をしっかりと分かりやすく説いてくれているとの思いがしている、「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」を読み返している。

 「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」で「新・東洋医学概論」を使っての授業でわからなかった部分を、原点からの流れとして理解すべく読み返してみると、それなりに自身のアタマに整理された形で収まったように思える。

 例えば、「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」では、五臓を「神を蔵して人体を管理する器官」と定義している。また、肝を「肝は魂を蔵して血脈の流量調節(おそらく、教科書での蔵血)を主どって、機能や情緒を伸びやかすること(おそらく、教科書での疏泄)を主どり、それによって人が知的に行動できるようにしている。」(括弧内はブログ筆者)と「黄帝内経」に説かれることをまとめれば。として説いてくれる。

 これを読むと、「肝」という蔵は、「魂」を蔵して、「蔵血」という働きと「疏泄」という働きで、「人間が知的に行動できる」ようにする蔵である。と理解できる。まずは、この「肝」の原点のイメージを持って、「新・東洋医学概論」の教科書を読んでいくならば、随分とすっきりと読める。

 上述の一連の学びから、原点から学ばなければ、東洋医学はとても歯が立たないということに思い至り、現在、「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」に再度取り組んでいるところである。「旧・東洋医学概論」のまとめは一旦中止して、まずは「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」の学びで、東洋医学の原点の像をしっかりと描いた上で、再度「旧・東洋医学概論」の学びを再開したいと思う。そうすることが、教科書としての、鍼灸師の最低限の一般教養としての「新・東洋医学概論」の理解の助けにもなると思う。全力を尽くしていく所存である。

 

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