鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

背部兪穴は何故に棘突起間陥凹部の横にあるのか?〜歴史の重みについて〜

2015-12-05 23:20:22 | 日記
 本日の鍼灸実技。経穴の持つ歴史の重み実感した。

 月に一回の土曜日の鍼灸実技。そこまでに鍼灸実技で学んだことを使って、お互いの鍼灸実技のパートナーを治療する。という課題の実技授業である。

 自身は、腰の古傷の治療をしてもらい、パートナーに対しては、特に不調は無いということだったので、背部を触診して、張り、硬結のあった背部への施術(鍼の)を行った。

 膀胱經の背腰部の経穴は、すべて棘突起間の陥凹部に横に並んでいる。のだが、本日は、先ずは、自身の触診に従って、張り、硬結のある部位への施術を行ったが、しっかりと硬結があるにもかかわらず、鍼を打っても何も感じ無いと言われる部位もあり、自身の実力の不足を実感させられた。

 そうして、何本か打った鍼の内で、効いている!と言われたものを、経穴と照らし合わせてみると、見事に経穴と一致した。別言すると、効いている!とパートナーがいう刺鍼部位は、見事に棘突起間の陥凹部の横に並んだ。
 そこで、追試として、棘突起間の陥凹部を確認して、その外側一寸五分に鍼を打っていくと、一本残らず、効いてる!とのことであった。

 これは、改めて考えてみると、脊椎と脊椎で関節を形成しているのであるから、その間の部位と言うものは、つまり棘突起間の陥凹部の外側というものは構造的に負担のかかりやすい部位、なのだなあと納得されるのだが・・・・・・。

 伊達に、経穴と称されているのではない!のだと、歴史の選別に耐えて残ってきた経穴の重み、実感された。

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