鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

日々のラジオ体操の効用〜量質転化ということ〜

2016-03-29 21:27:51 | 生活の整え
 「看護学と医学(下巻)〜医学原論入門〜」(瀬江千史著 現代社)を読みはじめた。その論理のレベルの高さに圧倒されるばかりであるが、出版当時に読んだ時には何が説かれてあるのかも論理のレベルの高みも分からなかったのであるから、凄いということがわかるようになっただけ・・・・・・。とは思う。

 それはさて置き、読み進めるほどに東洋医学は果たして学問体系たり得るのか?もしかしたら、医学の構造の一つとしての、実践方法論としての東洋医術論や手技療法術論ということにしかなり得ないのではないか!?と思えてきている。
 ここは、「看護学と医学(下巻)〜医学原論入門〜」にしっかりと学ぶとともに考えていきたい。

 さて、表題の「日々のラジオ体操の効用」について。ほぼ毎日ラジオ体操をするようになって数ヶ月、量質転化ということの重み実感している。

 南郷先生がラジオ体操を、できることならば毎朝やったほうが良い。と説いてくださっているのを読んで以来、ほぼ毎朝6:30よりラジオ体操を行い続けている。ほぼ毎日行うようになって、2〜3ヶ月した頃から、当初のラジオ体操の動作に伴っての、体の歪みが伸ばされたり整復されたりする感覚、音がなくなった。

 その中身としては大きくは二つあると思える。一つは歪みが小さくなってきているということ。もう一つは、歪みがたやすく整復されるようになったということ。

 毎日、わずかに6〜7分のラジオ体操であるのに、毎日続けるということは恐いくらいの効果があるのだと、量質転化ということの凄さ、逆からいえば恐さを実感した。
 例え、眼に見えないほどであっても、少しづつでもの前進を!と改めて思う。鍼灸学校の新学期もすぐそこであるのだから、全力を尽くしていきたい。
 
量質転化の法則:エンゲルスによる弁証法の三原則の一。質的な変化は量的な積み重ねによって起こる、と言うもの。例えば、砂の山から砂粒を一とっても、砂の山は変わらず山である。ニとっても変わらない。三とっても変わらない。四とっても変わらない。・・・・・・・百・・・・・・千・・・・・・万・・・・・・億・・・・・・・兆・・・・・・と続けると、いつの間にか、砂の山は山でなくなる。この様に、質的な変化=山→山でない、は量的な変化=砂粒を一とる、ということの積み重ねによって起こる。という変化、運動の過程的な構造を法則として把握したもの。詳しくは「弁証法はどういう科学か」(三浦つとむ著 講談社現代新書)を参照されたい。


 
 

 
 

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。