東洋医学の理論~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

踵の痛みの治療〜正常像から見ることの意義〜

2018-04-19 08:54:29 | 施術事例
歩行時の踵の痛みを訴える患者に対しての施術を行った。正常像から見ることの大事性実感した。

昨夜の事例[左踵の痛みの訴え。右側に腰椎ヘルニアの既往があり、左側への重心の偏りから、と思われる左側の膝、首、肩の痛みを訴え通院している患者]

伏臥位での視診で、左足首の回外があった。

臀部から下腿にかけての外側、特に臀部と下腿への施術を行い、末梢牽引での矯正を行うが、左足首の痛みの訴え。

足首の緊張があり動きが悪いので、足首の矯正を行うが動きが改善しない。

左足首回外の独特の形状から、足底筋の緊張によるものとの予測で、左足底筋を触診、強いハリがあったので、指圧でほぐしてやったところ、足首の緊張が緩み、末梢牽引時の痛みが消失。施術直後は踵の痛みも消失していた、ようである。

正常像から見て、左足首回外が視えたからの施術、とそのことの意義を実感した。

「専門外の方のための補足」
M.plantaris 足底筋:起始;大腿骨外側顆.
停止;アキレス腱. 神;脛骨神経.(『図解 解剖学事典 第2版』監訳 山田英智 訳 石川春律 廣澤一成)
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