鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

卒業研究で学ぶ統計学(終)〜実践的学びの大事性〜

2017-02-24 14:33:13 | 卒業研究(耳鍼,統計学)
「現在、日本社会において肥満とそれにともなう病は大きな社会問題となっており、その対処が切実な問題として求められている。

それは、食の問題であり、運動の問題であり、それらにもまして食と運動のアンバランスの問題でもある、と理論的には解明されている筈である。

にもかかわらず、現実的には、TVや雑誌のダイエット情報の氾濫に視るごとくに、確固たる解決方法は未だ無い、と思える。

本研究は、そのような問題である肥満とそれにともなう病に対しての「耳鍼」の効果である、先行研究に見られる「『耳鍼』には、標準体重を上回ったものは体重が減少し、標準体重を下回ったものは体重が増加するという形での、標準体重に戻そうとする身体の機能を働かせる効果があるのではないか?」ということの成否の検証を目的とした。

(併せて、『統計学という名の魔法の杖』の、主に統計学の、実践的理解を目的とした。……括弧内は自身の、である。)」

以上が、何度かブログで取り上げた自身の卒業研究の目的として書いた一文である。

漸くにして、卒業研究も終わろうとしている。今回の卒業研究の学びを通して自身の実力としたいと熱望した『統計学という名の魔法の杖』は、百回近くは読み返した『弁証法はどういう科学か』は別格として、『武道の理論』『武道への道』『看護のための「生命の歴史」の物語』等と同じくに十数回は熱心に読み返した書なのではあるがその理解はなかなかに難しく、読み返す度にまだまだ自身の理解は浅いと思わされる書でもあった。

その『統計学という名の魔法の杖』を実践的に理解しようと取り組んだ今回の卒業研究であった、かつ実際に統計学を適用しようとして初めて分かったと思えることもあったので、今後何回かで簡単にでも振り返ってまとめておきたい、と思う。

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