東洋医学の実践的理論研究~人間が病むということの過程的構造からの東洋医学的治療論の研究~

人間が病むということの過程的像から、鍼灸等の問題を説いてみたいと思います。よろしくお願いいたします。

T先生実技授業(増補)〜筋・筋膜螺旋線について〜

2017-06-15 12:40:25 | 鍼灸術・手技療法術
筋・筋膜螺旋線への施術行なった。その効果に驚かされた。

昨夜のT先生の実技授業、筋・筋膜螺旋線の流れを意識しての腰痛治療というテーマで螺旋線を構成している筋(菱形筋、前鋸筋、外腹斜筋、内腹斜筋、長径靭帯、前脛骨筋、長腓骨筋、短腓骨金等々)について説かれて、実際にそれらの筋に触って、その後に実技パートナー同士で(上体の左右の回旋を行なって、回旋し難い方の螺旋線を辿っていって)問題となる筋を探して、そこに刺鍼する、ということ行なった。

実際には、自身では上体の右回旋がし難かったので、左菱形筋→左前鋸筋→左外腹斜筋→右内腹斜筋→右長径靭帯→右前脛骨筋→右長腓骨筋→右短腓骨筋を触診してみて、圧痛のあった右前脛骨筋と右長腓骨筋(経絡経穴でいえば胃経の足三里〜上巨虚、胆経の光明あたり)への刺鍼・置鍼した。

結果、驚くほどに右回旋が出来るようになり、逆に左回旋の方が足りないということにもなった。引き続き「アナトミー・トレイン」(これは改めてブログで取り上げるつもりであるが、端的には全身の筋・筋膜を全体に繋がりあったものとして捉える考えかた、日本語では筋・筋膜経線)に学んでいきつつT先生の実技授業に学んでいきたい。

以上の内容を朝に書いての本日の午前診療、何人かの患者で上体の回旋の制限の有無を試していったところ、これまで腰痛に対しての施術を行うものの結果の出ていなかったTさん、左回旋がやや行い難いということで、右菱形筋→右前鋸筋→……左前脛骨筋→左長腓骨筋→左短腓骨筋の螺旋線を使って、最終は、左前脛骨筋と左長・短腓骨筋の張りを解す施術を行なったところ、これまで3カ月近く通ってもらって結果が出せなかったのにも関わらず、「嘘の様に腰痛がとれた!」と喜んで帰って行かれた。

筋・筋膜螺旋線(=筋・筋膜経線)を使っての施術の有効性とともに、対象の構造に分け入っての施術の大事性・必須性実感された。
「ラセン線」の図
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