無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

カミハテ商店

2012-11-14 | 2015以前の映画評


「カミハテ商店」 山本起也監督 ××

 山陰の小さな港町「上終 かみはて」。自殺の名所となっている断崖絶壁の近くに「カミハテ商店」はあります。60歳の千代(高橋惠子)はひっそりと店を営んでいます。自殺をする人は千代が焼くコッペパンと牛乳を飲んで断崖へ向かうのです。千代は残された靴を黙って持ち帰るのでした。一方、千代の弟良雄(寺島進)は都会で自転車操業の会社を経営し、借金をしながらもなんとか生活しているのでした。ふたりの周囲には見下されたり哀れに思われたりしながらも生きている人々がいます。大きな事件は起きませんが小さなことで人と人はつながっていくこともできるのです。
 暗いトーンの作品で高橋惠子の美貌が生かされずもったいないと思いましたが、ラストでやっと彼女でなければ表現できない表情を見せます。23年ぶりの主役の意味がわかります。
 タバコはセリフの数は少ないけれど重要な一言を言うバスの運転手(あがた森魚)が折り返しの休憩の度に喫煙(×)、寺島進がいつものように喫煙(×)しました。ふたりともそろそろドクターストップがかかりそうですが・・・。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« のぼうの城 | トップ | 悪の教典 »
最新の画像もっと見る

2015以前の映画評」カテゴリの最新記事