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跡地だったけど別の用途で使ってみよう

Victor ポータブルMDレコーダー XM-R2 タッチパネル

2014-10-25 16:52:49 | ジャンク オーディオ

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日本ビクターが販売していたポータブルMDレコーダーのXM-R2です。ビクターといえばカセットヘッドホンステレオの時代からポータブルプレーヤーに消極的で、オーディオメーカーとして非常に有名なのにヘッドホンステレオやポータブルCDプレーヤーなどはほとんど見かけません。ポータブルMDも同じでプレーヤーは販売していましたが、ポータブルMDレコーダーは見かけません。

この製品は珍しいビクターのポータブルMDレコーダーで、しかもタッチパネル式というかなり変わったものとなっています。
再生や停止、スキップといったボタンはタッチパネルではなく従来通り物理キーで操作できるので操作性は悪くなっていないのではないのでしょうか。

購入価格は525円。
3年程前に購入したものですが電池で駆動させるとディスクを読み取れず、放置していたものが先日発掘されたのでACアダプターで動かしてみたところ動きました。一度ディスクを読ませれば電池駆動してもそのまま再生されるあたりが謎ですがとりあえず動きます。

 

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後のポータブルMDでは印刷になってしまうVictorロゴもこの機種ではちゃんと金属製のエンブレムです。

Victor
PORTABLE MINIDISC RECORDER XM-R2

 

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後のポータブルMDでは表側は金属製でも裏面はプラスチックというパターンがほとんどなのですが、このレコーダーはちゃんと裏側まで金属製なのです。

Victor
XM-R2
PORTABLE MINIDISC RECORDER 
VICTOR COMPANY OF JAPAN . LIMITED
MADE IN JAPAN

名義はもちろん日本ビクター株式会社となっています。裏面にはネジがありません。

 

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ディスクは当時では多かったスロットイン方式ではなく手動で入れるタイプです。他のポータブルMDと同じように本体が開いてディスクを入れるタイプです。

 

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こちらの側面には外部電源の端子のみがあります。DC 6V

 
 

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端子類はこちらに集中しています。
レコーダーなためマイク端子やOPT/LINE IN端子がありますが、珍しいのは音声入力のレベル調整がアナログなボリュームなのです。同時期のシャープポータブルMDレコーダーはボタンを押して調整するデジタル式でした。
リモコン端子はPanasonic(松下)と同じくステレオミニプラグに円形のリモコン端子が付いたタイプとなっています。

PENと書かれているのはその名の通りタッチペンでタッチに使います。携帯電話のような静電式ではなく、感圧式なので押せる物ならばなんでもタッチペンとなるのですが。

 

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再生中の画面
TOCにタイトル情報が書き込まれている場合はNO TITLEではなくタイトルが表示されます。タッチパネルボタンは
上列は左から登録、取消、曲編集、文字入力、削除、メニュー
下列は左から音量(-+)、カナ、英、記号、表示

他に電源が入っているときのみに表示される項目としてST/MO、リピート、BASSなどがあります。普通に再生するときはタッチパネルの恩恵は無いのですが、曲情報を編集する際は文字をタッチするだけで良いので絶大な威力を発揮します。Net MDの登場により曲編集の利便さはそちらの方が上ですが現在ではNet MDが珍しい、あったとしてもドライバが無かったりPCが対応していなかったりという事が増えてきたので単純に文字入力ならばこちらでも闘えるかと。付属のタッチペンが気に入らなければ別が使えるので。

 

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電池はこんなところに入っています。

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専用電池はガム電池ではなく単3形電池より少し太く長いニッケル水素電池が使われています。

JVC RECHARGEABLE BN--R123 1.2V 3000mAh
日本ビクター株式会社  VICTOR COMPANY OF JAPAN, LIMITED  MADE IN JAPAN

ロット記号が08099703MUTとなっているので1997年03月製造でしょうか。本体の発売が1997年02月なので一致してそうです。もしそうならば初期ロットということになります。
本体はVictorブランドなのに電池はJVCブランドというのはまた謎ですが… 海外版にそのまま使いまわすためでしょうか。

 

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メイン基盤となります。まだ発展途上だからなのか基盤が2枚重ねられており、下の基盤には大きくSONYの文字があったのでソニーがなんらか関係していると思われます。

ATRAC ICはSONY CXD2536CR、DACはPHILIPS TDA1309Hです。
やたら長いフレキがタッチパネルのケーブルですが、やたら長いのでちょっとした事故で切れてしまいそうです… 
 
ATRACのバージョンは3であり、近年までポータブル機では使われていたバージョンなので特別劣るということは無いと思います。バージョン以外にも様々な要因があるので一口では言えないのですが。

 
 

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リモコンは液晶モニターが無く、ボリュームがアナログというかなりアナログ的な物になっています。この機種は低インピーダンスなイヤホンで聴く場合、リモコン無しではちょっとした問題があります。というのは本体のヘッドホン出力がかなり大きく、例え音量1でもかなりの音量が出力されてしまうことからリモコンのボリュームなしではとても聴けないのです。コストダウンのためか再生と一時停止、停止と電源オフが一体化しています。
リモコンでは珍しく録音ボタン付きなのです。 

 

さすがにマニアック過ぎて他社にOEMされなかった…と思ったら、実際はAKAIブランドでPDM-7Rという機種が販売されていました。よりによって赤井とは…
ATRAC ICからしてATRACのバージョンは3だと思われます。圧縮っぽい音がするのはやはりバージョンが古いからでしょうか。しかし、バージョンが新しい機器で録音したディスクをこのレコーダーで再生すると、やはり最近のデジタルアンプではなくアナログっぽい厚い音がして良いです。 
電池ではTOCを読み込まないのが問題ですが、とりあえず保存です。


Victor XM-R2
メーカー Victor
VICTOR COMPANY OF JAPAN , LIMITED
発売 1997/2下旬
メディア MINIDISC
形式 ポータブルMDレコーダー
出力 3.5φステレオミニプラグ
入力 LINE IN、光デジタル(丸型)、マイク
電源 BN-R123、乾電池ケース、DC 6V
リモコン あり
バージョンアップ
価格 53,000
その他 タッチパネル、
 

価格 : 525円(電池、リモコン付き)
故障 : 電池ではディスク読み取らず


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