HITACHIデジカメ=トイデジ、単焦点パンフォーカス、CMOSというイメージがありますが(というより日立デジカメなんてあるのかと思っている人が多いみたいですが)実は日立(日立リビングサプライ)はトイデジシリーズの他に光学ズーム搭載、CCDセンサーといった普通に使えるデジタルカメラのシリーズも発売しており、このHDC-633Xはその路線が輝いていた頃のカメラです。トイデジ路線は生活防水を謳っているHDC-W902で終了してしまい、それからはCCD&光学ズームレンズ搭載の普通のデジタルカメラ路線が売られ続けましたが、HDC-1471を最後にHITACHIブランドのデジタルカメラは姿を消しました。
実は日立製作所のHITACHIビデオカメラも00年代後期にWOOOというスゴイブランドを付けてDVD、BD,HDD、どっちものハイブリッドカムとして販売していましたがBDハイブッドカムを最後に撤退してしまいました。HITACHIブランドでのビデオカメラ販売そのものは実は昭和の亀の子マーク時代にはすでに始まっており、テープ式で個性的なビデオカメラも販売していたりしました。
このHDC-633Wは実はHDC-632と本体は全く同じであり、I・O DATAブランドの256MBなSDカードが付属していないという違いのみです。付属品の有無で本体の型番まで変えてしまうというのは謎ですが何かがあったのでしょう。しかもカタログまで別になっていますが、取扱説明書は兼用だったりと変に中途半端。
トイデジ路線のカメラは安価なためにホームセンターやディスカウントストア、パチンコの景品などで販売されていましたが、このCCD光学ズーム路線は安くない事や恐らく特定ルート向け(日立チェーンストール?)らしいことから流通量が極端に少ないため見かける事はほぼありません。日立トイデジの跡はヤシカやケンコーが継いでいるみたいですがこの路線のカメラは特にユーザーへ売り込む特別なものが無い為か日立チェーンストールでさえも置く店が少なくなってしまったらしいことも原因と考えられます。
そのためカメラとしては特別な魅力は無いのですがそのプレミアに3500円でポチってしまった…
他にも欲しがっている方が居ましたが、あれは単に安くデジカメが欲しいからポチッたのかそれとも同じようにプレミアを知っていたからポチッたのか分かりません。
誇らしく輝いているように画素数は610万画素と時代遅れですがパワー不足はそんなに感じない画素数。このデジタルカメラでそうなのかは知りませんが小さいセンサーで無理に画素数を増やしまくるよりそれなりの画素数の方が画質は良いのでは。
デザインはトイデジ路線とはまったくレベルが違い、いつもは液晶画面にあったHITACHIロゴも正面に配置、ボディは全面金属性で高級感がありグリップも効果的。
他社のカメラは…と言われたらそれまでですが、値段もグレードも違うのでここでは触れずにおくことにします。
裏面もトイデジ路線のものとはまったく異なっており、トイデジ路線には定番であった液晶モニターのHITACHIロゴも無いためオシャレになっています。操作系は有名家電メーカーに比べると成熟しきっていない感がありますがトイデジ路線の面倒臭さに比べると遥かに上です。
I.megaシリーズそのものが初心者・初めての人向けというコンセプトだからなのか主要ボタンも少なくまとめられていますがそんなに階層化されていないので割と使いやすいです。
画像では露出の関係により液晶モニターが暗く写っていますが、I.mega起動時定番のオープニング画面が表示されています。このオープニング画像もこのデジタルカメラの液晶モニターは画素数が多い為かかなりきれいに表示されており、「こんな画面がったのか!」的な感想です。
本体上部はかなりシンプルになっています。
静止画、動画、再生モードの切り替えはスライドスイッチとなっています。電源ボタンはシャッターと形が似ていて場所も近いために間違えて押してしまうかもしれない。
銀色の部分は非常に指紋が付きやすいです。
レンズは無名でOPTICAL ZOOM LESN搭載
f=5.5-16.5mm F2.8-4.8
レンズの明るさはかなり平均的で望遠側でも4.8と暗くとも明るくともない。
3倍ズームしてもレンズはそんなに伸びません
使用電池は専用リチウムイオン電池であるHLB-2
Hitachi Living Systems Ltd., MADE IN CHINA 3.7V 625mAh
このデジタルカメラそのものが非常にマイナーで本体で検索してもほとんど情報が無いという状態なので当然専用電池はもっと情報が少ないどころか互換品もありません。しかし、型番で検索してもまったく情報が無いこの電池は秘密が…
三脚穴が中央にあるのは非常にバランスが良くなるので助かります。
底面も金属製というのは意外でした
Hitachi Living Systems, Ltd.
Model:HDC-633X MADE IN CHINA
販売会社はトイデジ路線と同じく日立リビングサプライ株式会社。
この日立リビングサプライという会社は公式で「日立グループ外の製品の調達、販売」という紹介がされている通り、日立リビングサプライの製品はOEMとなるためこのデジタルカメラも当然どこかのOEMとなります。
恐らくですがトイデジ路線とは供給元が異なると思われますがデジタルカメラの製造会社はかなりの数が以外にあるためどこかは分かりません。
これがこのデジタルカメラ自慢の機能であるヘルプ機能となります。
いままでの日立CCDデジタルカメラは使い方がシールで貼ってあったりしてそれが製品特長として大きく謳われていたりしましたが、それが電子化されて大きな進歩をしましたw
ディスプレイボタンを何回か押すことにより呼び出すことができます。
上で書いた電池の秘密ですが実はマイナー機種なのに電池は最強の互換性を誇るNP-45(富士フイルム型番)と同形状であり、かなりのメーカーがこの電池を採用しているため電池には困らないことが分かりました。
純正電池は既に製造終了から3年以上経っているので入手困難となるため、必然的に互換電池に頼ることになりますがこのHLB-2という型番で検索しても一切情報が出てこないので注意。互換電池を使用したい場合フジフイルム型番ではNP-45、ニコン型番ではEN-EL10の互換を謳っている電池を信頼できるショップで購入すれば良いです。元々互換電池にそのメーカー専用というのは無いので。
互換電池が信用できないという場合各メーカーの同形状純正電池を購入するという手もありますが他社充電器、他社機器で使用するのは保証外となります。
充電器は専用で型番はHDC632-002
Model No. : HDC632-002
Input : DC 5V-6.5V
Output Voltage : DC500mA/4.2±0.05V
Hitachi Living Systems, Ltd. Made in China
充電器は本体とACアダプター部が別のタイプとなっている。こちらの方式の方がコストがかかると思いますが何か狙いがあるのか、それともこちらの方が安いのか。
ACアダプターは他社のロゴが書いてあり、汎用品かと思いましたがかなり小さく「株式会社 日立リビングサプライ」という文字があったので専用品となります。
有効画素数 :
約616万画素
撮影素子
: 1/2.5インチCCD
記録メモリ :
SDカード(32~1GB)
ハギワラシスコム、アイオーデータ機器製を推奨
レンズ
: 5郡6枚(非球面2枚)
モニター
: 2.5型低温ポリシリコン TFT液晶 23万画素
撮影可能範囲
: 標準:約50cm~ マクロ:約5(W) 35(T)cm
電源 :専用リチウムイオン電池 HLB-2
USB端子 :ミニ8ピン平型
付属品 :本体、電池、充電器、ペット型クリーナー、カメラポーチ、ネックストラップ
※バッテリー、充電器、ACアダプターはオプションとして販売可
使い勝手ですがシャッター速度が遅いという訳でもなくシャッターラグがかなり長いです。その間にカメラを揺すっても画像はブレていないということは画像は撮影したが処理が長いということになるのでしょうか。画質は問題ありません
SDカードはSandisk、TOSHIBA、FUJIFILM 2GBを使用しても問題ありませんでした。
(追記)
一応撮ってみました
※画像は最高画質2848×2136 ファイン、その他設定を全てノーマル、オートで撮影したものをリサイズソフトでVGA 640×480にリサイズ。
サムネイルなのでクリックで拡大
1枚目は以前紹介したHITACHI I.mega HDC-508Xで撮影した被写体と同じ。天候などほぼ同じ条件だったのですが画質は全く違うことが分かります。
ISO200が上限なので夜間や室内のフラッシュなしはほぼ無理ですが、逆に下限が64なのでノイズの少ない撮影ができると思います。
驚いたのは液晶モニターが特別明るいというのではないのに屋外直射日光下で普通に見えるということです。これならば普通に使えるのでお気に入りになりそうな予感。
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