つれづれなる・・・日記?

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【映画】『それでもボクはやっていない』雑感

2007年02月19日 | 映画/DVD
この国の司法制度がいかにえげつない、いい加減かが、よくわかりました。
これって知っておいて損はない知識というか、今の日本の現状を知っておかないといけないとすら思えてきます。

ネタバレあります、結論は直接書いてませんが、想像はできてしまうと。要注意。























まず、オチから。
見る前に思ったとおりでした。
見ているうちに「もしかして・・・」と思ったけど、それじゃタイトルの意味ないし。
やっぱり世間は甘くないというべきなのか。。。
なんとも、複雑な感じでした。

もちろん、こういう体験はありませんが、この映画って聞くところによると、色々なところをかなりリアルに再現してるとのことで(その中の細かい笑いはオイラ的には好きだけど、ちょっとおいとき)もし、そうだとすると、日本の司法制度ってナニ?って思いません?

「疑わしきは・・・」は聴いたことがあったので、全部が全部でないとしても、ちぃ~とはそうなってるかと思ったら、真逆だったんですね。

考えてみれば、所詮、「裁判官は公務員」ってことは念頭におかないと。
検察はあんなのだってのは聴いたことがあるので、別段の驚きはなかったですが、(まぁそれでもひどいのはまちがいないけど)裁判長が寝るってのはかなりの衝撃でした。
要は、「結果ありき」ってことが、いかにとんでもないことか。


今まで冤罪事件を報道で色々見てきましたが、ああなってるのって激レアなケースで、あれに耐えれた人って、とんでもない神経か、完全な証拠があったか・・。
いずれにしてもすごい人たちだったんだぁって感心すらしました。
オイラだったら、たぶん負けるだろうなぁ。

ってことは、まず、捕まったら終わりなんですね。怖すぎですわ。
痴漢の冤罪はかなり多いと聴きますが、実際、山ほどいるんでしょうね。
オイラも昔、危ない目(あたっただけで痴漢扱いされそうになった・・神に誓ってやってませんが)にあいそうになりましたが・・・。
あれでしょっぴかれてたら・・
映画の中ではお話なので、第3者目線で見れるわけですが、当事者になってたらと思うとそこらのホラーよりよっぽど怖いですわ。

当然、これは「つくりもの」。
でも、これを見て特に、司法関係者からの反論がめだってないってことを考えると・・。国家権力がますます嫌いになります(笑)

ってことで評点です。10点満点 平均5点

物語:(8)
おもしろいというのは何か違う気がするが。
ただ、テンポとかはよかったと思います。

音楽:(4)
時にコメントするところはなし、音が目立つ必要もないし。

映像:(6)
演出:(7)
あれだけよくやったもんだと思う。
丁寧に描かれていたと思います。

配役:(6)
特別誰がダメというわけでもなく、誰が抜けていいってこともない。

総評:(8)
ただし、20歳以上で最低限の常識のある人限定?(笑)
逮捕されたらもう終わりというのがよくよくわかりますよ。
新しい制度も始まることですし、事前学習の意味でも見て損はないと思います。


映画のHP
『それでもボクはやっていない』公式HP



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