くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

五高の正門は大丈夫でした

2016年12月29日 | 夏目漱石ゆかりの地

おはようございます。

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地震後、やっとやっと五高(熊大)を散策してきました。

前を通ることはあっても、なかなか校内をゆっくり散策する時間がなく・・・。

(2016年12月6日撮影)

 

熊大といえば五高ですが、最近では五高といってもピンとこない人も多いようで・・・。

五高とは旧第五高等中学校です。 明治20年(1887年)に創設されました。

現在も開校時に建てられた明治、大正の建造物が残っています。

 

五高の正門、これは明治22~23年(1889~1890年)に建てられた赤煉瓦の門です。

赤煉瓦は幕末に西洋より導入され、明治、大正期に全国で流行。日本の近代化の象徴でもありましたが、関東大震災以降、耐震構造の弱さが浮き彫りとなり、現在はほとんど造られなくなりました。

だから、この五高の建造物はとても貴重なものであり、未来に残さなくてはいけないものです。

 

正門は地震の影響は特にみられません。

この正門はフランス積です。レンガを小口と長手を交互に積んでいます。

これはイギリス積(一段ごとに長手と小口わ積む)よりも耐震構造上弱いそうです。

でも、なんともなくてよかったあー。

あっ、地上はフランス積ですが、熊本大学埋蔵文化財調査センターの方の話しでは、地下はイギリス積だそうです。

見た目は美しく、そして土台はしっかりの造りとなっており、これが今回の地震で活きましたね。

 

レンガの積み方についてはこちらに詳しく書いてあります。

煉瓦の積み方(全愛知県赤煉瓦工業協同組合)

 

 

 

 

 

地震の影響で赤煉瓦の建物はすべて規制線が張られ、近寄れるのは、この正門のみでした。

だから、思いっきりドアップで撮影しました。

そして、いっぱい手で触れてきました。

 

 

 

いかめしき門を這入れば蕎麦の花

 

この正門を這入ると、あたりは蕎麦畑でした。

この句誰のかわかりますか? 

 

夏目漱石先生です。そうです、漱石先生の句です。

先生が五高で教鞭をとっていた頃は、正門から校舎のある中門の間に畑がありました。

一面に蕎麦の白い花が広がっていました。それを詠んだものです。

 

漱石先生の在職期間は明治29年(1896年)~明治36年(1903年)ですが、それ以前はこの方も居ました。

 

この方です。この方ですよ

解りますか?  ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)先生です。

 

八雲先生は松江のイメージが強く、漱石先生は松山のイメージが強いんですが、お二人とも五高で英語を教えていました。

 

 

長くなりましたので、明日、現在の五高記念館について書きますね。

 

熊本大学五高記念館
熊本市中央区黒髪2-40-1

 

  

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