くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

細川忠利公は用心深く、用意周到

2017年03月31日 | 熊本地震後の熊本城

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熊本城は加藤清正公が築城。

これは有名なので誰もが知っています。

ただ、その後については知らない人も多いです。

清正公亡き後は、息子の忠広公が跡を継ぐんですが、この時に幕府から改易されます。

そのあと、肥後に入国したのが細川忠利公です。 でも、いまいち知名度が・・・。

お客さんに『細川忠利公を知っていますか?』と聞くと知らないという人が多く。

『お父さんが忠興公、お母さんがガラシャさんです』というと、『ガラシャの子なの!』と返ってきますが、その後は、『ガラシャって熊本に来ていないよね?』なんてお客さんは忠利公よりもガラシャさんに興味を示します。

 

でも、忠利公のおかげで今日の熊本城があることを忘れていけません。

忠利公は1632年に肥後熊本の藩主となります。そのときの熊本城はあちこち傷んでいました。

というのも1625年の地震で火薬庫が爆発し、天守閣や石垣も被災。これらの修復を加藤時代にきちんと終わることなく、忠利公が熊本城に入ります。

忠利公が藩主になった翌年(1633年)にも地震と大雨で本丸東側の石垣が損壊。

忠利公はこれらの修理を、複数の老中に申し出て、少しずつ少しずつ修復していきました。

忠利公が用心深く、そして用意周到に事を進めたことにより、熊本城の修復が進んでいきました。

このときに適当なことをしていたら、400年もの長い間熊本城は維持できなかったかもしれない。

そう考えたら、もっともっと忠利公の功績をたくさんの人に伝えなくては!!! 

 

 

 

くまもとよかとこ案内人の会は、

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熊本城下『城彩苑』に平日3名、土日祝日4名が待機しています。赤いジャンバー(ポロシャツ)のユニフォームが目印です。

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熊本地震から約2か月後、石垣復旧350億円

2017年03月30日 | 熊本地震後の熊本城

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350億って! 

350憶って!

とこの記事を見て、つぶやいたことを覚えています。

(2016年6月7日付  熊本日日新聞)

 

2016年4月の熊本地震で、熊本城は甚大な被害を受けました。

毎日のように熊本城を見ているので、その被害の大きさというのは目の当たりにしています。

でも、復旧に関する金額はまったく想像できなかった。

どれくらいかかるのか? なんて頭に浮かばなかった。

というのもあまりにも被害が大きいから、想像の範囲をはるかに超えていたから。

だから、この日の新聞を見たときに、

 

 

(2016年6月18日付  熊本日日新聞)

石垣の復旧に350億円かかると知ったせいか、天守閣・飯田丸・本丸御殿の3施設に210億円かかるとわかっても、さほど驚きませんでした。

ただ、やはり修復というのは大変だというのが金額面からもよくわかりました。

復元当時の建設費

天守閣・・・約1憶8000万円(1960年)

飯田丸五階櫓・・・約11億円(2005年)

本丸御殿・・・約54億円(2008年)

天守閣は60年近く前のことなので、今とは金額も全然違うと思いますが、それでも建設費よりも修復のほうがはるかに高く・・・。

 

 

その後、9月半ばに新たな被害額が出ました。

石垣・・・425億円

重要文化財・・・72億円

再建、復元建造物、その他の公園施設(旧細川刑部邸)・・・137億円

総額   634億円    

 

6月に比べると金額は変わっていますが、とんでもない費用が必要なのは変わりません。

今の日本はいつどこで地震が発生するのかわからない。

だからこそ、文化財は耐震補強をしてほしい。倒れたり、崩れてしまったら、何もかも大変だから。その前に手を打ってほしい。

 

 

 

 

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2016年6月1日熊本城天守閣ライトアップ再開

2017年03月29日 | 熊本地震後の熊本城

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熊本城の天守閣はいつもライトアップされていた。

だから、夜もしっかり存在感を示し、私たちを見守っていてくれた。

それが2016年4月の地震で、ライトアップどころではなくなった。 

(2016年6月2日付  熊本日日新聞)

6月1日、市長は復興の希望のともしびになりことを期待し、ライトアップを再開した。

これは嬉しかったですね。やはり熊本の夜に天守閣のライトアップは欠かせません。

 

2度の大きな地震で、天守閣も傷つきました。

でも、大天守も小天守も傷を負いながらもしっかり建っています。

築城からある宇土櫓も同様です。

この強さに私は救われました。もし、天守閣や宇土櫓が倒れたいたら、ショックが大きすぎて、ガイドを続けることができなかったかもしれない。

天守閣と宇土櫓は本当に強いです。この強さが私たちを勇気づけてくれました。そして今も支えてくれています。

 

 

このライトアップもこの先しばらくは見えなくなります。

いよいよ天守閣の修復工事がはじまります。

その間は工事が最優先されるのでライトアップは無理です。

でも、修復のためだから、しばらくは我慢しないといけませんね。

 

地震から一年、天守閣は痛いとか苦しいと弱音を吐かず、堂々と建っています。

ここできちんと手当しないといけません。手当が終わり、きれいになったら、熊本の夜空に輝いてほしい。その日を待っています。

 

 

 

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横井小楠旧宅『四時軒』も甚大な被害

2017年03月28日 | 熊本市内の史跡、観光施設

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おれは、今まで天下で恐ろしいものを二人みた。それは横井小楠と西郷南州だ。

これは勝海舟「氷川清話」の一文です。すごい人なんです、横井小楠という人は。

でも、なぜか熊本ではあまり知られていない。歴史に興味がない人はほとんど知らない。

福井や京都の人たちのほうがよく知っている。

(2016年5月19日付   熊本日日新聞)

横井小楠旧宅『四時軒』も2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けました。

ここは坂本龍馬も訪れたことがあります。そんな縁で全国の龍馬ファンも地震前はたくさん訪れました。

 

 

 

 

 

ただ、四時軒のことは本当にショックでしたが、毎年2月15日に行われている墓前祭は今年も行われました。

小楠公園の横井小楠の銅像も地震で倒れました。小楠の遺髪を埋葬したとされる「遺髪墓」も被災しました。でも、墓前祭までに修復し、今年も例年通り開催されました。本当によかった。

そして市はこの春、四時軒の解体を始め、使用可能な部材をもとに2019年度までに再建すると決定しました。

ここも修復に向かって進みだしました。四時軒に入れるようになるまで、少し時間はかかりますが、それまでは過去の写真を見ながら、その日を楽しみに待ちます。

 

 

土佐の龍馬、肥後の小楠

2017年4月8日(土)~2017年5月14日(日)

熊本県立美術館にて開催

 

 

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熊本地震後も白い花を咲かせたカタルパ

2017年03月27日 | 熊本市内の史跡、観光施設

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2016年4月の熊本地震後、嬉しかったニュースのひとつが徳富記念館のカタルパが咲いたことです。

個人的に徳富記念館は何度も歴史講座を受けた場所で思い出がたくさんあります。

ここでいろいろなことを学び、大河ドラマ『八重の桜』が放送時は新島襄、八重夫妻のことも勉強しました。

(2016年5月11日付   熊本日日新聞) 

 

新島襄が徳富蘇峰に贈ったカタルパ。現在のカタルパは2世、3世ですが、ちゃんと繋がっています。

昨年はこの徳富記念館から、蘇峰の母の実家で、蘇峰が生まれた益城町杉堂へカタルパの苗木を贈る予定だったそうです。

地震でそれは延期となりましたが、いつの日が益城町杉堂にもカタルパがきれいに花咲かせることでしょう。

 

私が地震後、徳富記念館に行ったのは8月の終わり。

近いのに、なかなか行くことができず、自分の目でこの徳富旧邸が建っているところを見れ、少しだけホッとしました。

地震の被害で建物を外から支えていますが、倒れなくて本当によかった。

ここは徳富蘇峰・蘆花の父・一敬が熊本藩庁勤務を命じられ、一家が水俣から移り住んだところです。

そして、ここに蘇峰は大江義塾を開校し、たくさんの若者たちが学びました。

きっと、空の上から徳富一家やここで学んだ人たちが、『頑張れ』と支えているのでしょう。

 

 

これらは益城にある徳富蘇峰誕生地の碑。

潮井水源の中あり、ここで徳富蘇峰が生まれました。

蘇峰の母・久子は水俣の郷士・徳富一敬に嫁ぎ、実家に戻り蘇峰を出産。
蘇峰は第五子・長男である。徳富家では女子ばかり出産する久子を離縁することを考えていたが、蘇峰の誕生により離婚は免れました。

益城の四賢婦人記念館は甚大な被害を受けました。個人的に矢嶋楫子先生が好きなので、四賢婦人記念館の被害状況を見たときはあまりのショックで・・・。

この峰誕生地の碑に関しては報道されないので、大丈夫かな。大きなどっしりした石碑なんですが・・・。

 

 

こうやって改めて熊本地震を振り返るとまだまだわからないことが多いです。

 

 

 

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